ブラボー札幌!!
2013/07/20

 続々と人が集まってくる。今日は日本最大級のビアガーデン「札幌大通公園・ビアガーデン」のオープニングセレモニーの日だ。そしていよいよ本日「ブラボー札幌」の公式発表である。「関係者」パスを首から下げ、カメラの準備、化粧のノリもバッチリだ。
大通6丁目のアサヒビールの特設テント内、カメラを構える多くのテレビクルーのおかげで、こちらはいつの間にか身動きできない状態である。

「皆様、大変お待たせいたしました!それでは上田文雄札幌市長からのご挨拶でございます!」
綾瀬はるか似の、いや沢尻エリカ似の、いや沢口靖子似の、はたまた小林幸子似の(実は覚えていないのだが)、司会のお姉さんの声が会場内に響く。
「いよっ!!日本一!!」(…と心の中で叫ぶワタクシ)

『それでは皆様ご一緒に唄いましょう!ブラボー札幌!!」

皆一斉にジョッキ片手に起立。
そして上田さんの声が響き渡る「カンパーイ!カンパーイ!ブラボー サーッポロ〜〜〜!!」
おおおっ!至福の30秒。

記念すべき7月19日金曜日17時42分の出来事。今年の夏、最高の瞬間。

七夕
2013/07/07

おっと忘れていた!日記の更新である。もしかしたら読んでくれているかもしれない皆様、本当にごめんなさい。

6月半ばに友人が出張先のフランスで急逝した。まだ50歳の若さだった。
数年前にもアメリカで友人が亡くなっている。
彼らと僕との生活上の距離がたとえ離れてたとはいえ、現代は以前に比べ通信手段が格段に向上している。コミュニケーションの取り方はいくらでもあったはずだ。しかし両者ともに疎遠になりつつあった。そんな矢先の出来事だった。数年前にもしてしまった後悔を、性懲りも無くまたしている自分のなんとも不甲斐なきこと。

最近は、情けない人々を心の中で嘆いたりしていたが、自分もたいして変わりはしないのだと、藻岩山からの夜景を見ながらあらためて思う七夕である。

豊平川
2013/06/17

 豊平川がはるか向こうのお山から、雪解け水を運んできた。勢いの良い流れだ。札幌市内を北上し郊外で石狩川と合流する。僕が生まれる前から、そしていつかこの世からいなくなった後も変わらぬ流れなのだろう。
これが母なる川、豊平川。

酒にまつわる話
2013/06/11

 僕は元々酒に弱い。すぐに赤くなる。赤いどころか真っ赤になる。おそらく郵便ポストより赤いだろう。アセトアルデヒド脱水素酵素が人より少ないのだと思う。だから基本的にずっと酒を飲まなかった。誘われての酒の場でも、大抵はウーロン茶で、文字通りお茶を濁していた。

ところが東京から札幌に移り住んでというもの、こちらの居酒屋によく飲みに行くようになった。理由はいくつかある。まず酒の肴が格段に美味い。そこはさすがは北海道である。やはり鮮度に勝るものは無し。しかも安い。東京で同じ物を頼んだら一体いくら位するのだろう。さすがは札幌である。
もう一つ理由をあげるとしたら、もし酔って気持ちが悪くなったとしても、札幌ならば比較的容易に自宅までたどり着けることであろう。ススキノは我が家から徒歩10〜15分の絶妙な距離にある。経験のある方なら分かると思うが、酔って気分が悪くなるのは、それがはそれはとても辛いものなのだ。気分が悪くなった時には、まあ間違いなく吐く。しかもそれは前触れも無く突然にやってくるからタチが悪い。昔の僕は酒を飲むと必ずといっていいほど吐いていた。飲むと嘔吐。自動的に嘔吐。オートマチックとはここから来ている……、そんなわけはない。
それでもここ数年は、酒を飲みに行くようになって鍛えられたのか、かなり強くなったと思う。

昨年の夏だったと記憶している。BOSSと九段支部長と3人で札幌で飲んだと記憶している。飲んだのは最初からワインだったと記憶している。その日は体調が悪かったのか、早い段階でアルコールが効いてしまった、と記憶している。頭はクラクラ。いつものようにフラフラの足で、なんとか家にたどり着いて台所で水を飲んだら、急激にこみ上げてきて、流し台に嘔吐。久しぶりに吐いた。
キッチンハイターとは正にこの事であると、そんな時にも考えてしまう、なんとも悲しい性なのであった。お粗末。

さて
2013/06/07

 なにか書こうかなとパソコンに向かうが、くだらない事しか思い浮かばない。まあそれなりに面白いんだけど「お前のそのくだらなさに期待している」と言われるのも嬉しいんだけどその二倍くらい悲しい。
腹が減ったのでチャーハンでも食べようかと冷蔵庫を開けてみる。チャーハンを発明した人はどんな人だろう。一皿でまとまる、こんな簡潔な食事を考える輩は、きっと面倒くさがり屋だったに決まっている。
まさやんから電話でライブがあると聞いた。暑いのに大変だなと思う。
今、ラムが僕の左足を掠めて通って行った。藻岩山が綺麗です。

以上、今日の日記は佐々木幸男さん風でした。

リベンジ
2013/06/04

「リベンジ」という言葉が日常的に使われている。
Frank Zappa & Mothersのアルバム[Chunga's Revenge]を今から40年ほど前の1970年代前半に聴いた。邦題は「チャンガの復讐」であった。リベンジという英単語はZappaで覚えた。以来Revenge=復讐と認識している。決してポジティヴな良い表現ではないはずだ。
何かで勝てなかった時、上手くいかなかった時、最近の日本人は「リベンジします」と軽々しく口にする。マスコミまでがそうである。オリンピック招致で他の都市に敗れた時、甲子園で涙を飲んだ時、試験に落ちた時、カラオケのど自慢で2位になった時…、復讐、報復、仕返しをそんなにしたいのだろうか…。

はつたいめん、しょたいめん
2013/05/31

 本日BOSSと九段支部長とC部長とで、上田文雄札幌市長を表敬訪問した。思い起こせば昨年の秋、本気なのか冗談なのか全く区別がつかない指令を受けてからというもの、涙、涙、涙の毎日、そして汗、汗、汗の日々であった。大根めしを食べ、貧しさにも耐えた。おし〜ん!
助手席のジョニーには言ってやった「同乗するなら金をくれ!」
それでも苦しくたって悲しくたって、コートの中では平気であった。
そんなこんなで上田市長とBOSSの初対面。感動の瞬間だ。僕の目頭2:50が思わず熱くなった。泣いたらあかん泣いたら、アホみたい、大阪ベイブルース。

今宵のめでたい酒に酔ったようだ。明日もきっと良い一日になるさ。

市庁舎のエレベーターで、雰囲気だけでもどうぞ。

じぇんとる麺
2013/05/27

 太った。昨年の夏から実に9キロも体重が増えてしまった。どうせだからあと1キロ増やして10キロ増にするか。
しかしこのままではいけない。肥満大敵である。それはわかっているのだが、体重計の針は減少の方向になかなか向いてくれない。理由は簡単だ。間違いなく「食べ過ぎ」である。それがいけないのはわかっている。でも食べるのは止められない。ロマンチックも止まらない。
 近頃なぜか妙にラーメンが美味い。札幌に来てから、とにかく黄色い麺の「札幌ラーメン」が好きである。ソバージュヘアなみの憎らしいほどの縮れっぷり。まさに中華ソバージュである。美味い。
東京にいた頃は、ラーメンなどほとんど食べなかった。美味いといわれるラーメン屋は、とにかく長い行列があたりまえらしい。僕は行列に並んでまで、ラーメンを食べたいとは思わない。並ぶのは大嫌いである。一度だけだが東京で、ラーメン屋の行列に並んでみたことがある。しかし行列に並び30分後にありついたラーメンの、なんとも残念な味だったこと。並んでまで食う味ではなかった。まあ苦い思い出としよう。
しかし札幌で食うラーメンは美味い。
じゃ、そろそろラーメンを食べて来ることにする。写真はなぜか「仁義好かん」だけど。

プロジェクトD
2013/05/21

 奄美大島の古仁屋からフェリーで20分、加計呂麻島の諸鈍(しょどん)という地区に、見事なデイゴ並木がある。諸鈍デイゴ並木は、推定樹齢300年以上のデイゴの巨木が、海沿いに80本ほど連なり毎年5〜6月に真っ赤な花を咲かせる、知る人ぞ知る名所だ。
 奄美大島をはじめとする奄美群島(奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島など)は、いわゆる琉球文化圏の島々である。太平洋戦争終結後、沖縄と同様にアメリカの統治下に置かれたが、奄美群島は沖縄諸島が日本に返還される20年前に返還され、本土に復帰した。現在は鹿児島県の奄美であるが、距離的には本土よりも沖縄の方が近い。

さて「Nana(ナナ)」というコンビ名の奄美大島出身の男女デュオがいる。現在、アマチュアとして活動中である。年齢はそれなりにいっている。
昨年の夏、名古屋の東海テレビが、この「Nana」を夕方のニュース番組の中で取り上げた。特攻隊の事を唄った、「天人菊の丘」という彼らのオリジナル曲が、東海テレビの関係者の目に止まったのだそうだ。太平洋戦争の末期、奄美の喜界島には、鹿児島・知覧から出撃した特攻機の中継基地があった。最期の出撃をする若い隊員に、島の娘たちが贈った野の花が天人菊だった。その花の種が風に舞い、今でも毎年飛行場周辺にその花を咲かす。
東海テレビの終戦記念日特集で、ジャーナリストの大谷昭宏さんが特攻隊にまつわる悲話を取材した中で、奄美に残る悲しく美しい物語を歌にして伝えている「Nana」がクローズアップされた。
Nanaのメンバーの大野君は、僕の古い友人である。実は昨年の秋に大阪で彼に会い、奄美の話や天人菊の話をする中で、Bossの「デイゴの花」をNanaに唄わせようと勝手に決めてしまった。Bossには事後承諾だ。たいていいつもそんなパターンである。
そうと決めたらアイデアが、中東の油田のごとくどんどん湧いてくる。これがプロジェクトD(デイゴ)の始まりである。
まずはレコーディングだ。とにかく雰囲気を出そう。南の島から風が吹いてくるように。奄美三線と指笛も入れよう。どうせならオリジナルの歌詞ともう一つ、島言葉バージョンも作ろう。ディープな島言葉ではなく、比較的わかりやすく作ろう。テンポは奄美の「八月踊り」で使えるテンポで、太鼓も入れよう。「デイゴの花」を奄美の人々の愛唱歌、スタンダードにしよう!

そんなわけで、奄美群島を統括する一番偉いお役人の「Iさん」を訪問してしまった。そこでデモ音源を聴いてもらったところ、なんとIさんは強面の目に涙を浮かべ、「これは応援しないわけにいかない…」とのお言葉まで頂いた。心強い。

さあ、オケはほぼ出来た。後は5月末のボーカル録音と三線の録音だ。

6月1日の札幌渡辺淳一文学館「巡礼・リラ冷えの章」にはNanaがゲスト出演して「デイゴの花」を披露する予定である。

プロジェクトL、プロジェクトH、プロジェクトUときて、、これがプロジェクトDである。
あとは新規参入のプロジェクトBだ。

LIVE CD !! その2
2013/05/18

Live CD「花紅柳緑」についてもう少し話すことにする。
昨年の「緑一色」コンサートを録音した際には各楽器の音、ボーカル、さらには会場内の音を、それぞれ別々に録っている。これをそれぞれのパートの「Track(トラック)」という。つまり各トラックにはその音しか基本的に入っていないわけだ。例えばBOSSのギターの音であれば、ギターの音だけが入ったコンサートの長さ分のトラックがある、BOSSのボーカルもピアノも、そしてバイオリンも、他の楽器も同様である。このトラックの数が全部で20くらいあるわけで、これをまとめたものが皆さんが聴く音になるわけだ。正確に言うとステレオで出る音が右と左の二つだから、20トラックをまとめて2トラックにするわけである。
さらにいうと20のトラックに入っているそれぞれの音は、残響音やリバーブ感などをまとっていない「裸の音」が入っているわけで、まさしく生の音なのである。しかしながらあの大きなホールでやっていた感は、この生の音では分からない。例えてみるとカラオケでエコーが全くかかっていない状態をを想像してみると良いかもしれない。残響音無しなのである。その20トラックほどを左右のステレオ状態にまとめた上で、当日会場にいた方が、実際に耳にしていたであろうアンビエンス(臨場感)を機械処理で加えたものが、「緑一色」のDVDの音である。説明が分かりにくかったらゴメンナサイ。とにかく会場の雰囲気の再現に心配りした音作りであると理解して欲しい。
さて、今回の Live CDは、まずそのアンビエンス感をDVDのミックスよりも大幅に抜いてみることにした。そうすることにより演奏者との距離が縮まり、結果として迫力重視のサウンドが得られた。ホールの広々とした空間を再現する音像は映像あってのミックスであり、CDの場合は自宅のオーディオやポータブルプレイヤー、カーオーディオなどで聴く場面が主であるから、そのシチュエーション用にリマスターをした。違いは一聴して、ハッキリとわかると思う。
スリリングで迫力あるものににするために、どうせならばと曲順も入れ替えてみた。手前味噌であるが、この並びは何度聴いても飽きない。凄い。秀逸である。とにかく流れが自然だ。実際のコンサートでのオープニングナンバーでCDが終わる展開には、きっと驚かれると思う。コンサートの冒頭と最後にはちょっとした遊び心も入れてみた。
そして新たに生まれ変わったコーラス入り「花紅柳緑〜ハナハクレナイヤナギハミドリ」の壮大なサウンドでLive CDは幕を閉じる。

今回のアルバムジャケットの題字は書道家である佐藤北耀さんが書いてくれた。BOSSのお姉さまです。

あまりに素敵な文字なので、これでTシャツも作ってしまった。カッコイイ。

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