墨田区お江戸両国亭御礼
2023年11月05日 | カテゴリー: 山木康世
やはり月日の経つのは早くて恐ろしいものがある。
連休のなかもしもの思わぬ渋滞などの不首尾のないようにと早めに出かける。しかし都内の混雑はなく、予定の30分前に両国亭に到着。いつもの建物に隣接した駐車場を目指す。遠目に明らかに分かるような工事現場の白塀状態であり、火を見るよりも明らか。雨の日でも気にならないほどの近さのお気に入りの駐車場は出かける前の予想を無惨にも打ち砕き、何やら重機が音を立て、周りで工事関係者が白いヘルメットを被り赤い棒を持って動き回っている。現場を伺うようにゆっくりと横目で恨めしそうにビスタは一周、他の駐車場を探す。
ブツブツ言いながら、これが11月の陽気なのと浮かれながら、建物裏から両国亭楽屋へとギター荷物を運び込む。
噺家さんはほぼ準備というものがいらないだろう。体一つ扇子辺りでお囃子に乗って高座へ登場と相成るが、こちとらそうは行かない。
まず肝心のフラッグを正面に貼り出す。これがあるかないかで現場の雰囲気がガラリと変わり、士気が高まる。旗色を鮮明にして現場に臨むという意味で旗はシンボル、大事なのであるな。
いつもの墓石のように積み上げられたステージにマイク、音響、譜面台を設置。音は問題がないようである。
しばらくすると楽屋の方から男性が近づいてきた。予約のあったお客さん、元ふきのとうオフィスの大久保訓正氏である。何年になるのだろう。近くに住んでいる情報は持っていたが、開演前に訪れてくれるとは。酒の当てに良いだろうとお土産におかきセットをいただく。ちょうど昼飯を頬張っていたところなので、一服というところだった。齢66歳になるという。にわかに信じられない。少し肌のハリは緩くなって重力による顔面筋肉低下は見られるが笑いながらジョークを交えて話すスタイルは何も変わっていない。大久保だー。すでに小さかったお子さんも3人みな巣立つ直前のようである。「菊川」が最寄りの駅だったな。何年前になるのだろう、江戸時代からの豚肉すき焼きの店で一摘みして、彼の家に投宿。チントンシャンのお祖母さんも今はとっくにお亡くなりになっていた。
日本文化独特の黒、緑、茶色の引幕を彼に頼んだ。
ハイハイーお待ちかね2時間たっぷりいつものように楽しんでってください。
♪秋の黄昏時に君を思い出し そういえばいつか君と歩いたね♪
年に2回ほどの高座によるLIVELIBRARY、だいぶ板についてきた。胡座をかいての2時間は堪えるものがあり、少し膝痛を感じながら、少し遠のいた駐車場へと急いだ。荷物を一緒に運んでくれてうれしかったよオオクボくん。
お忙しい中、皆様ありがとうございました。連休も最後ですが無事つつがなく良い休日にしてください。またお会いしましょう!
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