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埼玉県所沢市小手指決して小手先ではない歴史由緒在りの町小手指

2025年06月23日 | カテゴリー: 山木康世 

今日はスケジュール帳に所沢 と書いてあったのであの所沢と思っていた。
所沢といえば西武新宿線所沢である。西武の所沢球場のイメージが強くて、小手指への思いには至っていなかった。よくよく住所を見ると小手指と書いてあった。小手先ではない。小手先はなんとなく字のごとく手の先、それも小さな先、ちょっとした技能や才覚を言う言葉で物事に精通していなくて深く考えずやってしまうような行為の時に使う。小手先で済ませてしまう人生は深みがない。しかしそんな軽い人生観も近頃良いように感じるときもある。ちなみに心臓の鼓動は15億回動くと停止するそうである。小手指をこてさしと呼べる道産子は少ないと思う。
かつて所沢にはよく通った経緯がある。音楽生活30年の「自己流」の頃である、今から20年ほども前に狭山のIという人とCDを作ってバスツアーなどを行いファンの人たちとも交流を図った。その頃もっぱら 所沢中心で打合せ、レコーディングを行なったので小手指という地名にはとんと疎くて聞いたこともなかった。今日はドブロを弾いてみる。
昨夜何気なくギターケースを広げると中から銀色に光る懐かしいギターが出てきた。このドブロを買ったいきさつは実はよく覚えていない ふきのとうの最後のあたりに手に入れている。
当時よくギターを関西の個人ショップ「ヒロコーポレーション」で買い求めた。三宮に 事務所があって大阪でコンサートがあった時電車に乗って一人でよく出かけた。何か目ぼしいギターがないか物色しに行った。ヒロさんはその昔 世界を駆け巡ったワインの輸入業者だった。それが今ではアメリカ西海岸を中心に本当に良いギターを買い揃えていて時間を忘れて1台1台ギターケースを開いたものだ。その中に このドブロ があったことは覚えている。
その頃住んでいたのが札幌で平成も終わり東京で再び暮らしてみようと思っていた。そして西武沿線中野に決めた。それから随分と時間が経ったなぁ。「タイムトラベル」ではこのドブロがずいぶんと活躍していたのを覚えている。
ソロになって本格的にオープンチューニングを覚えてよく使っていた。ドブロ は非常に 土臭い音がして独特の音を醸し出す。アメリカのブルースがそこら中に降ってくる。もちろん普通のレコーディングでも構わないのだが、存在感が大きくて 歌の色を変えてしまうほどの独特の色合いを持っている 欠点は重たいことであろう。そしてもう一つオール金属製なので冷たいということである。あなたの冷たさには到底叶わないが冷たくブルっと来る。真冬の寒さにこのギターはさらに輪をかけて冷たさを倍増させる。今どきの猛暑にはうってつけであるな。
今回改めて存在感の大きさを知った。今後これを弾いてくことは間違いない。音の大小のダイナミックさはピカイチ。そこにスライドバーでブルースもどきを醸し出すともうアメリカである。
小手指へはスマホのナビで出かけた。スイスイスーの小手指である。ドブロは30年経っていようがドブロである。スマホの毎日毎秒のジッとしていない更新には目を見張る。そして今を感じる。古さと新しさのミックスされた小手指南口パーラーYAMAKINGは床が木であるということが要因であろうか、ナチュラルで非常に良くてまた出かけて来ようと思った次第である。
今日のドブロに乾杯、皆さんありがとうございました。
明日から梅雨に逆戻りのようですが頑張りましょう。またお会いしましょう!

YAMAKINGSONGSが似合う空間でした



後片付けもするよー

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