となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

何かとつながっている

2023年06月30日 | カテゴリー: 山木康世

新潟県は米の産地、美味い酒のメッカである。
その新潟の弥彦村に来ている。
村と言っても歴史は古く2000年ほども昔の頃からあったという。弥彦山がデンと構えている。ここの高さがなんと634メートル、かのスカイツリーと同じなのだ。そして山頂へは山のロープウエイが通じている。ここから晴れた日には日本海の向こうに佐渡島が見えるという。
夜も更けた暗闇の中ホタルの里があったので見に行った。目が慣れてくるとあちこちに光が飛びかっている。付近に葡萄畑はないがまるでデジタルなグリーン色のホタルに、亡くなった人たちの霊魂を感じていつもの大都会では全く感じられないホタルの飛び交う色に、つい声が出て胸が熱くなった。
明日の三条は燕と同じく金物で名を馳せているが、この由来が面白い。江戸時代日本で一番大きな川、信濃川の支流五十嵐川の度々の氾濫に手を焼いた偉い農民が和釘を製造したという。その後全国へ広めて大阪の堺、兵庫の三木と並んで三大金物町となったという。
近くに良寛様が生まれ晩年に住まわれたという出雲埼といところがあり、「布留散東」(ふるさと)という和歌集を出している。
明日の選曲をぼんやり考えている。
「我が友よ」「北風の荒野にて」「君は僕だけの太陽」「山のロープウエイ」「粒粒辛苦」「夏の夜には君を偲んで」「雨のパレード」「キューポラの街」「ぬちぬぐすーじ」「ふる里に春が来た」「さすらい(漂泊)」
因みに僕の両親は結婚式を札幌三吉神社で挙げて、市内を歩いて中島公園の近くにある「弥彦神社」まで行ったそうだ。

万葉の時代からこの地に建つ弥彦神社。越後一の宮だ


トンネルの向こうに蛍の乱舞する谷が

「アコースティックギターライフ」に山木康世ロングインタビュー掲載

2023年06月28日 | カテゴリー: ミュージック・コラム

雑誌「アコースティックギターライフ」vol13に、山木康世ロングインタビューが載っています。
全国の有名楽器店で無料配布していますが、都内などでは入荷後即日になくなってしまうようです。

■購読したいのにどうしても入手できない方に朗報。
雑誌をお手元に郵送でお届けするサービスがあります。
年会費2,000円(送料込)にて最新の雑誌を年2回ご自宅へ直接郵送のサービスになります。
在庫が無くなり次第終了となりますのでお早めに入会いただければ幸いです。
aglife-pr@amail.plala.or.jpに会員希望とメールを送信ください。
追ってご案内メールを送付いたします。


さいたま市/琴勝流大正琴本部 2Fホール御礼

2023年06月26日 | カテゴリー: 山木康世

埼玉県と言っても車で中野から20キロ。札幌で言えば道央自動車道大曲から中心部くらいの近距離である。しかし北海道との一番の違いは混雑、渋滞、人口過密が明らかに違い人の多さは東京と変わらない。下道国道17号線を走るとやがてY字型支柱が面白い高速道にぶつかるが乗らない。ここの合流地点にいつも泣かされる。分かっちゃいるけどやめられない。いつもの土日とは少し違い車の数が少ない。どうしたことだろう。なんかあるかいな。
途中で北海道のそば粉が基本の店でカツ丼を食した。脂身のロースカツは口中で旨味を引き出す。肉の旨味は脂にあり。美味いからと言って取りすぎは注意だ。美味いものには毒がある。美味い話には嘘がある。
5回目の大正琴本部は弾き語りに適した良い感じの会場である。
安行(川口市)は江戸時代から盆栽が有名で今では世界の安行という。「盆栽の歌」
その川口市は鋳物工場の煙突で有名なキューポラのある街でもある。「キューポラの街」しかし年々少なくなっているという。子供の頃の日活映画、吉永某、浜田某が記憶に残っている「キューポラのある街」
面白おかしくギラギラ太陽の元、つつがなく整いました。
お忙しい中皆様、誠にありがとうございました。
この日の修練は皆様の賜物と大いに感謝致す次第です。どうぞ夏バテに気をつけて又お会い致しましょうぞ!サンキュウ・アディオス・アバヨ!

大正琴本部への誘い

2023年06月24日 | カテゴリー: 山木康世

来る明日の日曜はさいたま市の琴勝流大正琴本部の会館での修練。ここはいつもは大正琴の修練の場なのであろう。生徒さんが先生に見習ってチントンシャラーン。
特にコロナ禍の元、全国各地色々な場に出向いた。
禁酒会館なぞは頭一つ図抜けていて脳裏に特筆されている。禁酒断酒を願っての会館なのだが、その趣旨はよく考えると複雑である。そこに集まって何をなさるのか。酒は百薬の長でもあるが、諸刃の剣、体を壊したという話はよく聞く話。
大正琴本部も一度耳にしたら忘れられない名称である。この会場でのライブは5回目であるが、たくさんのマイ大正琴が教室の棚に整然と並んでいた。ここで大正琴の好きな生徒さんが修練している姿は、シンプルに清くて良い。音楽に諸刃の剣はないだろう。子供の頃は良からぬ音楽で学業がおろそかになり、成績が下がり不良になる。なんて言われたが遠い昔の懐かしい子供の日の姿だ。
日曜はさいたま市まで車で出かけて山木ヒューマンソングの修練をする。良ければご一緒ください。
心身に磨きがかかってきたなぁと熟々(つらつら)感ずる今日この頃。お客様も帰りには心が軽くなり足取りも弾んで、気がつけば群馬県、千葉県、山梨県まで行ってしまうこと間違いないでしょう。十分お気をつけてください。

♪良い子の住んでる良い町は 楽しい楽しい歌の町♪

眠れない土曜の早朝に記す

東京都新宿区/新宿永谷ホール(新宿Fu-)御礼

2023年06月23日 | カテゴリー: 山木康世

昭和64年は1ヶ月もない。昭和天皇がご崩御されて国がいっとき喪に服し灰色になった。カラーの世界からモノクロの世界へ。前の年刻一刻変わるご病状に全国民が沈んだ気持ちでニュースを聞いていた。自粛というムードは列島を覆い尽くし笑いや華やかな世界は敬遠された。
若い頃、明治から大正、大正から昭和、そして新しいの時代の到来を迎える日が来るだろうと不謹慎ながら考えざるを得ないほど昭和天皇はご高齢になっていた。それがいつなのだろう?国はどんな状況になるのだろう?
当たり前のように40歳を前にその時がやってきた。僕は札幌にいて、ふきのとうのこともこのままやっていけなくなる日が来る。その前にもう一度東京に出かけて2、3年を目処にやり遂げよう。春には引っ越しをしよう。そして桜の4月に中野に越してきた。あれから30年以上が過ぎた。10年一昔、30年は人生の衣替えの時間と言われている。実は康世の世の字の旧字は十の字を3つ重ねた字で、30年も表している。
昭和が終わって平成になったある冬の日新宿の不動産屋へ出かけて新井薬師前に部屋を見つけた。西武鉄道新宿線の途中に新井の町もあり、先の不動産屋を訪れる前に、この電車に乗って当たりをつけていた新井薬師前駅に降り立って決めたのである。
新宿は好きな街である。出発の街でもある。今日はまさに東京都新宿区/新宿永谷ホール(新宿Fu-)における2回目のLIVELovelyの日であった。
ドアを開けて中に入ると少々古びた小洒落た会場である。長年染み付いた匂いが微かに鼻をつく。何人の、何組の芸人たちがこの小屋を訪れ去っていったのだろう。そのお仲間に遅ればせながらいつの間にか組みしていた。50年音楽人の修行・修練が今まさに繰り広げられて粛々と終了した。歌舞伎町もドンドン進化して新井薬師も同じく来年には大きく様変わりする。小さな進化を積み重ねて揺るぎなき世界を自然体で構築していこう。
お忙しい中、小雨そぼ降る中、皆様誠にお付き合いありがとうございました。
日曜には埼玉県さいたま市/琴勝流大正琴本部 2Fホールにおいて修行を重ねる。北北西に針路を取れ。

雨模様でしたが大勢のお客様、ありがとうございました


ギター3本とウクレレでの演奏

中標津町/TicoTico(ティコティコ)御礼

2023年06月15日 | カテゴリー: 山木康世

ラストライブも盛り上がりました!

中標津町/TicoTico(ティコティコ)御礼
あいにく美幌峠、屈斜路湖は霧の中。目の前に広がるロマンの湖を妄想想像しながらレストランへ。ここは軽井沢かい?とでも思わせる店内。時代は変わるであるので致し方ない変化ではあるが一抹の寂しさが残る。
中学の修学旅行は生まれて初めての道東の旅。神秘な緑の世界が連日続いた。そのときもここを訪れている。その後何度も訪れているので、まぁ良いかというほどの残念さであったが、クッシーの生息すると言われている屈斜路湖を後に山の道を中標津へ。
3度目の訪問。TicoTicoはひっそりと林の中にたたずんでおりました。
気丈なママさんはすでに音響をセットしてくれている。何時もの旗を吊して気分を盛り上げる。良いライブハウスで木がよく似合う。石油ストーブを焚いてお客様のお出迎え。本当は薪ストーブと行きたかったが、その昔札幌で見たという熱心なお客様を初めとするご来場のお客様の熱い心意気で十分に満足。
この日も今は亡きジャズドラマーのパパさんもきっとどこかで聞いてるはずだ。
また必ず来よう。緑の中のTicoTicoは一歩足を踏み入れると忘れられない味わいがある良い店だ。
夜の霧は更に味わいを増す。HOBOマスターには大いにお世話になった。友人のふきのとう片割れさんにもお世話になった。
つつがない北海道ツアーは今日で終わり。
ちなみに地名の中標津はアイヌ語のチペッ(大きな川の流れる地)に中を加えたものという。キューポラの街に通ずる町名でした。
女満別から日常の東京へ戻って更に磨きをかけるべき日々を送る。
心身ともに良い1週間のツアーであった。皆さん本当にありがとうございました。

北見ONIONホール御礼

2023年06月14日 | カテゴリー: 山木康世

南と変わらず夏の暑い北海道だなと確実に温暖化を感じる。特に北見は全国一の暑さのニュースも度々耳にする。小樽の手宮洞穴にはかつて今の香港とおなじような気候であったという痕跡も見ることが出来る。海水も温かくなって、昔は北で盛んにとれた魚たちがいなくなり、その代わり南の見たこともないような魚たちが網にかかったなどというニュースを聞く。北極の氷も溶けてホッキョクグマの居場所がなくなるなどという寂しいニュースはやめにしよう。
坂本龍馬の甥が北見に入植している。ここは歌わなければ、と思い歌ったが思いのほか皆さん知ってか知らず反応がいまいち。思惑外れで始まった北見ONION、それにしてもおとなしいお客さんたちである。珍しく期待していたノリがなかった。熱意というものは、まず歌い手が発してそれをおもてなしというような意味合いでお客さんが拍手をくれる。それも自分だけは良いだろうなどという消極敵参加ではなく、自分こそが盛り上げようという感じになると良い雰囲気になる。演じ手が微妙に場の空気感を感じてキャッチボールが行われ良いLiveとなる。
終わったら外は日が落ちていた。雨が少し降ったのか濡れている。クマも森の奥で眠っている。
お忙しい中お越しの皆さん誠にありがとうございました。
本日は美幌・屈斜路湖・弟子屈の町を越えて中標津へ伺います。      
あいにく屈斜路湖は霧の中なり。   

hallじゃなくてhollです。占いで決めたそう。

北見ONIONホール配信の誘い

2023年06月12日 | カテゴリー: ミュージック・コラム

音楽生活50周年記念北海道ツアー札幌・幕別・釧路を終えて中日。明日は昔ハッカ、ビートで有名だった北見から道東の風をお届けします。タマネギは野菜の中でも王様的な野菜だと思います。
健康一番、良い音楽はタマネギに勝るとも劣らない良い精神の力強い味方です。
50年作りためた山木ヒューマンソングを厳選して元気な配信を目指します。どうぞ今からご期待ください!

阿寒のコタンから (クリックしてください)

釧路AcousticcafeHOBO御礼

2023年06月12日 | カテゴリー: 山木康世

雨にはならず曇りの穏やかな朝4時、すでに日が昇っている。
下道で釧路へ。
クワイアン初代ウクレレを弾いて「ここは沖縄」を歌ったのは大楽毛白糠の太平洋海岸。今日訪れる前回の釧路HOBO公演の翌日だったと思う。釧路は晴れていたのに1時間も走ったら雲行きが怪しくなって風も出てきて肌寒いお昼。
初めてに近い映像への挑戦。それまで少し抵抗のあった映像の世界。SONYデジレコで音をとって後にスマホの映像と合体、ファンに配信した。2019年の話。コロナの始まる1年前の話だ。Musicレターの始まりだった。2020年、21年、22年、そして23年今年3月やっと収束した。
実に4年ぶりのHOBO、マスターもどんぐり目玉、真っ赤なシャツでお出迎え。店内の壁にはアマチュアカメラマンたちによる見事な写真が数多く展示されている。シマフクロウ、エナガ、キタキツネ、などなど道東の生き物、素晴らしい夕景など目を見張る素晴らしい写真がグルリと取り囲んでいる。心が丸くなる。

大勢のお客様、ありがとうございました

5時半開演、「白い冬」の話になって作詞者の札幌のKの話になったころグラグラと揺れ始めた。場内から「揺れてる、揺れてる」と不安げな声が聞こえてくる。壁に吊されたクワイアンたちが大揺れだ。騒然となってきた。外へのドアも開けられていつでも避難のスタンバイ。僕には誰かがドアを開けて入ってきたように見えた。きっとKの仕業だと思った。ずいぶんと長い揺れで、後に震度4と知った。何事もなく10分ほどの後、徐々に収まってマスターとの「やさしさとして想い出として」は絶品だった。最後は「風来坊」で大盛り上がりシングアウトとなり2時間越えのHOBOの夜は果てた。
皆さん、お忙しい中誠にありがとうございました。
ジリ(海霧)の立ちこめる夜の釧路、今日の釧路駅前宿へひた走った。

リハーサル中

マスターとスタッフのみなさま

幕別町百年記念ホール御礼

2023年06月11日 | カテゴリー: 山木康世

札幌から4時間、のんびり高速を飛ばして十勝帯広、幕罰町へひた走り。会館近くの公園にはナウマン象が。そうだ、ここは日本のナウマン象の故郷。忠類村からは化石が1969年発掘された日本の象である。65万年辺りに生息していたアジア象。気の遠くなるような時代を妄想、そこら中の森や川縁に住んでいた古代の象たちが歓待してくれて鼻を持ち上げブオーブオーと鳴いている。忠類川からはアンモナイトの化石も出ている。古代は温暖で住みやすい土地だったんだろうな。
会場に大勢の皆さんがお忙しい中、聞きに、見に来てくださった。ありがたいことである。倶楽部の皆さんも遠くは九州、島根、山口、広島、関西、関東、そして道内から来てくださった。どうでしたか、ナウマン象が見えましたか?明けて未明4時頃にはホテルの窓の外は明るく夜が明けておる。北海道の夏の発見の一つにこの早い日の出がある。
徹マンをして脂ぎった4人の顔に朝日が差し込む3時、さぁ終えて帰り眠ろうか。こんな一時のふしだらな生活が東京から戻ってきた我が身に微笑みかけていたな。30代初めの頃の独身貴族、もう40年も前の話であるがナウマン象にはかなわないついさっきの話である。
道東の霧の町釧路Hoboで今日はLivelibrary。元気で行こう!

天井が高く音響も素晴らしいホールでした。


ホール入口の壁には昔の北海道のそりや農機具が展示。


佐藤館長、配信スタッフ河村さんと打ちあがりました。ありがとうございました

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