となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

今年最後の仕事

2010年12月30日 | カテゴリー: スタッフ・ダイアリー

プロデューサーの山崎さん(左)と

29日は目黒のスタジオで2回目のレコーディングが行われました。
寒い1日でしたがスタジオ内は熱気むんむん。山木康世の歌声が響きます。
アレンジャーからは「トム・ウエイツみたいだ」と称賛をいただき、満足な仕上がりです。
詳細はまだ発表できませんが、来年4月発売の予定です。お楽しみにお待ちください。

「山陽新聞」(12月29日付)告知

2010年12月29日 | カテゴリー: スタッフ・ダイアリー

山陽新聞の岡山都市圏版の告知記事です。
残席わずか!よろしくお願いします。

レコーディング@目黒

2010年12月25日 | カテゴリー: スタッフ・ダイアリー

来年4月発売予定のCDに山木康世がゲストミュージシャンとして参加しています。

本日はギターのレコーディング。

詳細は来年までお楽しみに!

「山陽新聞」(12月23日付)告知記事

2010年12月23日 | カテゴリー: スタッフ・ダイアリー

本日付の「山陽新聞」(岡山県岡山市)に1月15日岡山ライブの告知が写真入りで紹介されました。

残席わずかです。予約はお早めにどうぞ。

僕に何か御用ですか?

2010年12月23日 | カテゴリー: ミュージック・コラム

何とも珍しく穏やかで暖かい12月の夜の町、蕎麦屋でカレーを食し今日は冬至かと思った。昔は家でよくカボチャの煮付けがこの日には出たな。母ちゃんの味付けはニッポンイチ。高知県安芸市からたくさんもらったユズをマーキーのお客さんに、ユズ湯でもどうぞと配ったのはいつだったかな。確か今頃のライブだった、
一年で一番夜が長い日、これからは徐々に昼が長くなると言うわけか。結構なことだな。北海道の冬など4時と言えば真っ暗だ、みんな冬眠前の熊のようにイソイソと家路を急ぐ。寂しい限りだ、まだ4時だぜ。
そんなこんなで食い終えて薄暗い道を帰ろうと自転車置き場へ向かった。後にニュースで、12月に入っての今日の暖かさは50年ぶりということを知る。
細い路地は人と通り過ぎるとき、気をつけなければ肩に当たってしまうほど狭い。

「すみません、僕に何かご用ですか?」
一瞬何か道でも尋ねられたのかと思い、そして何か変な会話だな、そして顔を合わせてしまい、そしておまけに目まで見てしまった。こりゃやばい、普通の目じゃない。
そして「…別に…」と答えていた。
やせ気味逆三角形、風が吹いたら飛ばされそうな鉛筆のような、かなりキチンと身なりの整った学生風、めがねの生気のまるで感じられない薄気味の悪い男に声をかけられ驚く。返事をした後、様子をみるでもなく早々に立ち去った。

マズイ、マズイ、奴はマズイよ。しかし奴は後をつけてくる模様。後ろを見ないように、足早に振り返ることもしないで自転車置き場まで急ぐ。走ったりして奴も追っかけてきたりして、見知らぬ男と夜の徒競走はないっしょ。この間1~2分、角のパチンコ屋の向こうに自転車は置いてある。そいつを曲がって何気なく見るともなく見ると、暗がりの中キラリと、まだついてくる様子。

急いで水色の自転車のキーを指し、遠回りになるが奴の方へは向かわず逆方向へ帰り道、腰を浮かしたままペダルをこいだ。まさか本気で走って追っかけてきたりしてはいないだろうな?

あいつは何なんだ、またどこかででっくわしたらことだな。それにしても何で自分に「ご用ですか?」なんだ、「用事ですか?」だろう。丁寧語の間違った使い方じゃないか。それとも俺、つまり相手に対し丁寧に使っていて間違いではないのか、あー根本が間違っている。俺がお前に何かご用ですか?だろ。お前が先ず「すみませんが?」で俺が「ハイ、何かご用ですか?」だろ、これが正解だぞ。あー何で奴の言葉遣いを検証しながら俺は自転車で暗い夜道を急いでいるのだ。
年末は何かとみんな気ぜわしく、どんな気持ちで過ごしていることやら、クワバラ、クワバラ。頭の中に呪文のようにさっきの「すみません、僕に何かご用ですか?」が駆け巡る。

あれからあの男は、師走の町で何人に声をかけて、今頃自分の部屋で氷のように冷たい表情で鏡に向かって「すみません、僕に何かご用ですか?」なんて独り言言ってニヤニヤしているのだろうか。
あー夜からずっと奴の言動が走馬燈のようにつきまとってくる。あのとき俺の出方次第で事はどんな展開をしたのだろう?手に隠し持っていた果物ナイフで…

昨日は事務所のポストにティッシュにキチンとたたまれくるまれたレジの領収書が5,6枚。誰が何のために?何のメッセージだろう。だいたいがレジの要りもしない領収書を見知らぬヒトンチへ置いてゆくかだ、それもご丁寧に紙に包んで。これも考えたら気味が悪いだろう。私の昨日をお知らせしますってかい。

みなさん人には親切にしましょう。しかし時と場合により触らぬ神に祟り無し、しかし宝くじでも当たんねぇかな、騒がぬ紙に当たり無し、しかし世の中は難しいねぇ。

(山木康世)

BAKARASHI

2010年12月20日 | カテゴリー: ミュージック・コラム

■まるで組合の旗振り交渉の図。それが3万人、5万人だというから恐るべし。何ともナチスの大集会のような構図だ。何がってかい?そうさ、近頃の巷で流行っているコンサートだというから聞いて驚き、桃の木、山椒の木だ。
■サッカーの試合でもサポーターは大きな旗を振りかざし声援を送る。確かに分からないわけではないが、応援団は最上段に陣取って、大風にも耐えて試合中はためいていたものだ、野球の試合では。
■嵐とAKBがオリコンチャートシングル10位を独占。これは異常事態。これにエグザイル辺りがくれば非常事態、戒厳令である。音楽の瑞々しさや、もの悲しさの一欠片も無くなってしまった感に見える昨今の音楽事情。
■嵐は171億円をはじいたそうだ。何ともうらやましい、恨めしい数字である。いつからか集団による音楽が体勢を占めてしまった。まぁ人のやることなのでそれぞれである。しかしそれに群がる若人(おそらくそうであろう、中にはそうでないお方もおられるか)のお祭り気分と、我が日本の景気低迷、パワーダウンを思うとき何かしら白けた風が吹くのである。
■ARASHIとAKBを分解、合成してみた。BAKARASHI、以上ギブアップ状態の師走、日本の念仏踊りコンサートを評してみた。

山木康世

「湯冷めして風邪引くんじゃないよ」

2010年12月17日 | カテゴリー: ミュージック・コラム

そうだった、そうだった。
真冬の銭湯からの夜道、頭上には宝石箱をひっくり返したような星屑がひしめき合って光っていた。光っていたと言うより、夜空は白かった。というわけで天の川なんてわかるはずもない。どこが川でどこが河原でどこが草むらかなんて境がない。
体からは温もりの余韻が蒸気となってほとばしっている。髪の毛と言えばまるで鶏のトサカか剣山を乗っけたような感じでカチンカチンにとんがっている、風呂屋を出て、ものの数秒でこの始末、手にしたタオルを振り回す。どうですか、忍者の如く夜道を忍び足で、手には白い刀が握られているではないか。いつの間に、さっきまで体をゴシゴシ洗っていた、あの白いタオルが変身している。キャッキャッ言いながらチャンバラごっこで帰ってくる。
果たして気温は何度だったのだろう?寒いことは知ってはいたが、冷凍庫の中にスッポリとかのたとえを知らなかった。冷蔵庫なんて夢の夢のまた夢。
それにしても昔の母親たちは冬の間はいいとして、夏の時期をよく冷蔵庫なしで過ごしたもんだ。こまめにこまめに市場に買いに行ってたんだろうな。家族分、キッチリと剰らないようにやりくりしていたんだろうな、えらーい!洗濯機だってないから、朝から家族分の汚れ物を半日かけてお洗濯、洗ってゆすいで絞って干して、えらーい!
母の手も体に似合わず大きな頑丈な手をしていたのを思い出す。
まさに家族を守り養い育てた愛情いっぱいのグローブだ。何でも受け止め、お茶の子さいさい、目の前で魔法の如く問題解決。かぁちゃーん会いたいよ、と言ってみたくなった。
明かりのともった窓が見えてくる。玄関を開けたら常夏の世界が待っている、と言いたいところだが、アカギレやシモヤケがすぐにできるほどの暖かさしかなかった昔の室温。母はタオルで待ってましたとばかりにゴシゴシ、トサカを人間の髪の毛に戻してしまう。伝家の宝刀もすっかりしなびて石塚商店御用達と相成る。
「湯冷めして風邪引くんじゃないよ」冬の星座の向こうから母の声が聞こえてくる。

山木康世

2011年へ向けて

2010年12月10日 | カテゴリー: スタッフ・ダイアリー

高田馬場・エピキュラス会議室で、2011年度の山木康世コンサート年間プランミーティングを行いました。

来年もすばらしいコンサート企画を考案中です。お楽しみに!

写真は「天晴れ!お祝いコンサート」でもお世話になったエピキュラスの岡田さん、黒川さんと。