紅花栄べにばなさかう
2022年05月30日 | カテゴリー: 山木康世
今時を小満しょうまん そして紅花栄べにばなさかうとある。
はじめ橙色をしていた紅花の花は日が経つにつれて濃い紅色に変わる。
父は山形出身の駒吉さんを父に持つ札幌っこだった。若いころの写真もなく、あまり話は聞いたことがないがうっすらと想像できることがある。
今の時代よりも故郷を思慕する思いは強かった、そのころの時代、戦争が当たり前の時代の若い人たち。今のテレビ、ネットの時代をあの世でどう感じているだろうか。
たまには情報にあふれる時代、情報にあえて触れない、見ないで自分の頭の中に想像、妄想を馳せることも面白いと思うのだが果たしてどうであろう。
明日で5月も終わり梅雨の6月、週末をこじんまりした内容の濃い紅花の如くのlive3本、いかがですか一寸した小旅行気分で。
◆6月3日(金)東京都墨田区/お江戸両国亭 ~両国や 演芸場の 夏一番~
◆6月4日(土)神奈川県鎌倉市/garden & space くるくる~緑の蝶は くるくるまわる 風に乗り~
◆6月5日(日)東京都国立市/スペースコウヨウ(3F)~ 窓の外 陽炎揺れる 夏の午後 ~
心よりお待ち申し上げております。
東京都葛飾区空の杜(くうのもり)御礼
2022年05月30日 | カテゴリー: 山木康世
~薫る風 心を洗う 歌を聴く~
本当に5月?と言うくらいに暑い中熱いLiveを行うことができた。ただいま深夜零時の室温28度、扇風機で過ごしておりますがまだ暑い。
空の杜の庭にはスズメやムクドリが、時折薄紫色の服を着て郵便物の封筒を抱えてオバアサンが通り過ぎる。会場内は外に比べて暗いので気づかないのか、それとも顔を向けるとバツが悪いのか足早に芝生の上をどこかへ向かっている。
その向こうには大型スーパーLIFEの看板が嫌でも目に入る。ここの大型駐車場は無料で大変に使い勝手が良い。毎度お世話になっております。
空くうの説明は前回に記したので少し覚えている方もいたことでしょう。僕も改めて意味をかみしめながら初めての会場のような感じで良いLiveができました。
書こう書こうと思いつつ御礼が遅れましたことお詫び申し上げます。
月が変わって6月は3日から両国亭へくるくる、はたまたコウヨウへ行こうようと深夜のムクドリが鳴きながらお誘いのツイッター、さえずりです。
空くう
2022年05月27日 | カテゴリー: 山木康世
約束しても来ないやつ、車いすを押しても来るやつ、時間どおり集まってくれるやつ、人それぞれである。
明日は東京葛飾区「空の杜」でLiveLibrary。
生きていて何人の人間と知り合って別れてゆくのだろう。最後は死で終焉する。しかし分からない。死後の世界だってあるやもしれぬ。
せめて直近で会って知り合って、約束までした人ならば信じておこう。陰でいい加減な言動をしているかもしれないが、誰かが見ていると町の掲示板は戒めている。
「色即是空」で有名な般若心経では「空くう」とは大辞泉によると
《梵śūnyaの訳。うつろであること、ない、の意》仏語。すべての事物はみな因縁によってできた仮の姿で、永久不変の実体や自我などはないということ。
僕がこの言葉の本当の意味を知ったのは30歳で、母の葬儀の席だった。何度も行われて初めて知った読経の実態。本当に一皮むけた感じの最愛母との別れだった。母は当時59歳、父は66歳だったのか。そして僕はと言えば29歳。今の僕より若かった父も一生懸命に読経して、実家に戻った時など自らお坊さんのように家族を従えて読経した。お坊さんのようにお布施はあげなかったが懐かしい思い出である。
宇宙がビックバンで誕生して137億年前、太陽が46億年前、地球が誕生して45億年、人類は700万年くらいだろうか。そして巨大な星になった太陽に飲み込まれ大爆発をして40億年後くらいには地球すら無になるという。
しかしあくまでも人間の考えた考察・論証・歴史であるので、これすらも空かもしれない。そもそも宇宙の果ての先には何があるかすら誰も分かっていないのに、いかにも何かがあるような考え方も妄想なのかもしれない。
そんなこんな思いを馳せて「空の杜」何回目だろう。2022年記念の年に相応しいLIVEにしよう。
お時間ございましたら、ひと時ロマンと妄想にひっつかまれ豊かな心を感じてみてください。あくまでも全ては「空くう」なのですが。
帰京
2022年05月25日 | カテゴリー: 山木康世
大地がほてっている感じの雲一つない新緑五月の北海道。まさに花は紅 柳は緑 みんなみんな長い冬の眠りから覚めて息づいている。
9月までの夏、秋という雪とは無縁の季節を謳歌しようと懸命だ。クマやミミズもとっくに目覚めて空いたお腹を満たそうと野山に遊んでいる。
次回は8月の道東livelibrary一人ぶらり旅。
更なる良質の音楽の高嶺を目指す。ただいま7合目というところでしょうか。
滑走路を轟音を立ててジェットが飛び立つ。
次は僕の番のフライトだ。
さよなら北海道 こんにちは東京
札幌時計台 風のシンフォニー ソロ30周年記念コンサート御礼
2022年05月25日 | カテゴリー: 山木康世
「ふきのとう」解散の日の季節も同じこんな季節でした。一抹の寂しさと、未知なる大いなる希望の入り混じった42歳の札幌の5月を後に30年歩んでまいりました。
5月20日からの~万緑一紅北海道吟行~最終日、いよいよ札幌時計台、この5日間の大盛況を無事つつがなく終えたことを感謝します。事故や事件は前触れもなく気が付いたときには取り返しのつかない、なんてこともなく本当に心地よく各地を回れたことは幸運でした。美味しいものを食べて良い人に会えて、好きなことをして過ごす毎日は時間を忘れさせ、歳を取るのを忘れさせてくれます。
先ずはお天気の神様に、各地で盛り上げてくださった皆々様に厚く厚く御礼致します。僕の音楽を聞いて、普段の日常を離れいっとき心豊かになってくださったならば本望で、今まで約50年の音楽生活ここにありという感じでした。
みんな自己ファースト、マイファーストなのですが、それを可能にしてくれるのは周りの他者なのです。人の気持ちになっておしゃべりしたり動き回ることで平穏で活発な世の中になりますね。
戦争などを考える政治家には票を入れたくない。言葉だけで見栄っ張りな理屈っぽい人にも票を入れたくない。選挙に行かない行動もねじ曲がった民主主義の一つの抗議として認め合いましょう。得票率よりも内容が大事です。決して義務などという言葉では語ることが出来ない行動だと思っております。
学研 四字熟語辞典によりますと
ばんりょくいっこう【万緑一紅】
あたり一面の緑の草むらの中に開く紅あかい花一輪の意で、平凡な多くのものの中に、一つだけすぐれたものがあること。また、特に多くの男性の中に一人女性がいること。また、その女性。
世の中は基本、男と女で成り立っていると思っています。格差、差別、偏りの少ないバランスの良い世の中を目指してさらに歌作り、livelibraryに励みます。
お忙しい中お集まりの皆様誠にありがとうございました。どうぞ健康に留意して元気でまたお会いしましょう!
2022/05/23札幌ジンギスカンクラブ
2022年05月24日 | カテゴリー: 山木康世
カレイ焼き魚定食と酢ナマコを市場で食す。ラジオカセットからは徳永の甘い歌声が。先日苫小牧の市場では吉幾三だった。こんな魚市場のBGMは吉に軍配を上げたい。
思い出の共和町会館を左手に、右手遠方には残雪の筋を残したニセコの山々が見える。更に彼方に見えるのは羊蹄山じゃないか。お世話になりました。新緑一色の岩内郡を後にする。
やがて余市の街並みが、そして高速道路に入る。小樽を見ていて感傷に浸っていたら、もう手稲だ。先ずは腹ごしらえ。Y山ラーメンが今お気に入りである。昼時に付き少し待つが手際がよく、店が一回り大きくなったようですぐにパクツク。好みのラーメンの美味さの一つに麺の具合が大いに関係すると近頃うなづきの私である。
5時半皆が集合するサッポロビール園である。羊の脂の香ばしさが緑の外まで飛び散っている。厄介なコロナもこの脂には舌を巻いているはず。紙のエプロンをしっかり前掛け、荷物は大きめのビニール袋に収めて、先ずはビールでカンパーイ!みなさん明日の時計台の盛況を祈って、今の緑の札幌にカンパーイだ。メーメー鳴いている脂の肉を鍋はジュージューと程よく焼き上げる。やはりメーメーにはキンキンのビールが一番似合う。
2時間で腹に収まった羊とビールのエネルギーでさっぽろ村ラジオに出向き大学の後輩、浅井くんと90分音楽談義をする。緊張しているのかずいぶんとおしとやかなご様子。どうぞ明日の時計台、幸せのひとときをコチコチと刻んでもらいましょう。
5ヶ月ぶりの我が家へおかえりなさい、あの大雪の平岸DARUMAが嘘のように本当に体に、精神に心地よい札幌の季節ではありんす。
静かに静かに夜が更けてゆき、そのうちカエルの合唱が聞こえてきて一匹のキタキツネが藪からソロリソロリと、そして立ち止まって白い大きな月を見ている。
岩内マリンセイラー御礼
2022年05月23日 | カテゴリー: 山木康世
ニセコ界隈の変化には驚きだった。羊蹄山の裾野と言えば美原美原と頭がいっぱいだったが、真狩も留寿都も喜茂別も京極も、そしてニセコも羊蹄の町々なのだ。まだ白樺の木々の向こうに残雪があるとは驚き。僅かな雪を求めて、倶知安から岩内に向かう峠の沿道の途中には多くの車が止まっていて何かのスキー大会が行われていた。コロナ明け5月最後の日曜、それぞれの人たちの幸福感を思ったりしながらついウトウト。
港町に着いていた。目指すマリンセイラーは確か海に向かって右側にあったはずだ。しかしあるはずがない。もう一度戻ってくる。想像した場所の向かいに確かにマリンセイラーはあった。勘違いなのであったな。思い込みの恐ろしさである。
警察の隣近所が駐車無料である。東京新橋の10分500円にはまいったばかりだったので岩内のおおらかさには人間社会本来の豊かさの一部を感じた。都会の駐車場のやりたい放題、車で出かけようなんて思わない混雑ぶりは限度を超えている。何時間も止めて迷惑をかけようなんて誰も思っていないはずだ。車社会、商売をしようと思ったら自分の店のことだけではなく、活気のある地域を目指すなら街ぐるみ、車のメーカー、国も挙げて取り組んでもいい問題なのだが相変わらず無法な無謀駐車場には辟易だ。
大勢の皆さんが来てくださってありがたい日曜だった。表現者である自分にとって、やりがいのある参加者の人数は重要である。人が集まると言うことはただそこがムンムンするだけでなく、人の魂、感覚が一つになって微妙な感性豊かな場や空間時間を共有するということも含んでいる。そしてそこに豊かな人間の心がはぐくまれるのだ。
以上岩内のlivelovely終わってすぐの早朝に思ったことなので、多少気まぐれかもしれないので、あまり多くの人に言わないでほしい。岩内。
みなさんお忙しい中ありがとうございました。
ジンギスカンで体をあっためてやる気、元気を時計台に持ってゆく2時間の旅の準備を始める。
※この記事を書いたのは5時過ぎだったがWi-Fiがつながらず今に至った。少し時間差があるのでご了承を。
倶知安中小企業センター御礼
2022年05月22日 | カテゴリー: 山木康世
あいにく美原の桜はまだでしたが、残雪の羊蹄が勇姿で迎えてくれました。学校の跡地も分からないほどに自然に帰っておりました。月日の経つ時間の長さを見せつけられる思いでした。
2010年以来の倶知安の町。美原から約30分の距離です。岩内からの高橋おじさんもすでに駐車場で待機しております。どこから来たのですかと聞いたら無言でした。言わない。
ほどよい広さの会場は概ね満員でした。
美原時代の知人、兄と同じ年歳の藤田さんが美味しいお菓子を差し入れしてくれた。会場の近くにいるので時間になったら歩いて参加するよと。
美原小学校最後の校長先生菊地さんも「静かに水の流れが岸を削ってゆく」を持って来てくれる。
学生の頃初めてフォークグループSamonelikeyouを組んだ。そのメンバーの田中君が顔を出してくれた。通称オコッペ、懐かしい50年ぶりの再会だ。
共和町からは、その昔何度もお世話になった宮崎君が「孫ができてかわいいよ、ギャラガーのギターを買った」と後片付けを手伝ってくれました。
バイクでかけつけてくれた恵庭からの多田君には何かとお世話になりました。
特別な思い出の地美原の隣町、倶知安の2時間はあっという間に充実で終わりました。内地からのご参加者も増えて、北海道ツアーもさらに盛り上がってまいりました。お天気も上々のようで西の彼方の空が良い感じのオレンジ色に染まっており明日の晴れを予感させてくれる。デント構える羊蹄山が頼もしい。
みなさまほんとにありがとうございました。
今日は虎杖浜と双璧のタラコの町、岩内へ歩を進めます。
苫小牧市三星ハスカップホール御礼
2022年05月21日 | カテゴリー: 山木康世
予報では、この先当分晴れとあったがホテルを出ると、どんよりと雲が低く垂れこめて、今にも雨が来そうな肌寒い苫小牧の朝。
港町苫小牧の魚を食べに市場へ。道産子としてあまりピンとこない港町というイメージ。果たしてどんな魚が食べられるか。マツブと本マグロ刺身をいただいた。名に恥じない美味さだった。もしかしたら北海道ツアーで一番の味だったりしてと幸先のよさに合点する。
そのうち天気も回復、西の空には樽前山が見事な姿を見せてくれる。
ふきのとう時代もあまりコンサートが行われていない苫小牧。
デビュー当時、札幌のデパートで行われた即売会に、たまたま訪れた男性客が中学の息子の土産にと買った「白い冬」が今でもつながっているという喜びと奇跡のような長い時間を感じた日でもあった。昭和、平成、令和と時代は確かに変わってきたが、強くたくましく美しい歌は未だ両者の心の中に脈々と生き延び息づいている。
どうぞお元気で今はリハビリに励んでください。
会場である三星ハスカップホールから遠方によく見えた、そびえる雄大な樽前山のように、この先もたゆまない力強さと希望のような歌の人生を歩んでいきたいと強く思った初日、苫小牧はつつがなく充実のLIVElibrary。
お忙しい中みなさん誠にありがとうございました。内地の方のご参加も格別に嬉しかったですよ。
明日は羊蹄の裾野倶知安、星空の下、美原の山桜はどんな夢を見ているか。