となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

釧路此音始末記

2010年08月10日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

釧路の夜は寒かった。半袖では鳥肌が立つほど寒かった。
しかしThis isの二階は熱気と人いきれでムンムン猛暑状態だった。
釧路お初のライブは大盛況、興奮と共に完了いたしました。
オーナーのK氏との出会いは、きっとこれからの人生を豊かにしてくれるであろうと予感したほどの充実だった。
お母さんの100歳生命力を多いに期待する。
僕を呼んでくれたSさんのご尽力に多大なる感謝をする次第だ。お父さんの早い回復を心より祈願する。
釧路の魚はやはり日本で最大級の天下一品。うまくてサンマの刺身、銀だらの味噌焼き、ツブ貝、タコ、イカ、最後に出た塩ラーメン、ほっぺたが落ちてしまい今夜の帯広で発音がうまくいくかどうか不安になるほどだった。

明けて今日はまた格別の訪問となった。
僕が30歳の歳に作ったアルバム「野良犬HOBOの唄」をこよなく愛してくれたO氏が念願のライブハウス「HOBO」を作って1年になると言う。
そこで昼に出かけみた。店内は昨夜のJAZZとは趣の違う日本のFOLKが充満していた。
O氏は道内各地のライブにヒグマの如く出没、高校生の頃からの支持者と伺った。うれしいもんだ。何がってFOLKの精神が引き継ぎ受け継がれて残って行くという無上の喜びだ。
こんな人や店を知ると、ますます良い唄を書き続けなければと思う。
昔の唄を酒の肴に、新しい唄を今宵の子守歌に、そんなイメージで霧の中電車を右手に、左手にはるか太平洋を望み帯広へ向かう。

又来蔵(またくるぞう)、みなさーん、ありがとー!
(山木康世)