となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

新潟県新発田市/SHOWBEN-小僧は尿もれ頻尿どこ吹く風やら

2025年07月09日 | カテゴリー: 山木康世 

いよいよツアーも中日、福島県から山形県へ、そして神戸ではなく新潟県、日本海の新発田を一路目指す。
阿賀野川を見ながら鮮やかな緑が目に染む懐かしい田園風景が続く。いい加減にしてほしい国の米騒動を日本有数な穀倉地帯であるここら辺の従事者は如何に感じてきたことだろう。
世界中がコロナで揺れた5年間、あれ以来であろうか。長くて遠かった新発田の町。江戸時代すでに10万石の町であったので今の10万人は人口の面ではさほど変わらない町だったのか。以前伺ったよりも郊外にたくさんのお店ができていた。
店の前小さな緑、小便小僧は今日も一人、尿もれ頻尿の言葉どこ吹く風、酷暑猛暑の風の中木陰で小便をしている。お店の名前の由来の小僧である。なかなか思いつかないユニークな名前である。マスターはお気の毒にもご病気をなされていたが大事に至らず何よりだった。この歳での5年は長く、何があってもおかしくない歳なんだなと痛感した。
ふきのとうのやまきというありがたくもあるが、たまには鬱陶しくなる過去。しかしその長い時間の中で作ってきた歌たちは今日も自分を援助してくれてエンジョイできた。互いの時空を超えてコミュニケーションができることは出来そうでできない素晴らしいことである。伊達に時間はあるわけではない。やはり有効に確実にコツコツと歩くことがゴールへと続く道なのであるな。
近頃、「雪の町へ」という歌がなぜかしみじみと心にしみてきて涙が出てくる。作ったころ感じなかった哀愁郷愁が勢い増して迫ってくる。それほど悲しい歌ではないのになぜか切なく追想され、時代のエレジーなのである。モクモクと煙を履いて黙々と走っていた汽車が電気で走るクリーンな電車に代わって「オーイ」と呼びかけたくなるような昭和がますます遠くなる一方である。
カラオケなどでの受け狙いの小賢しい歌いっぷりのあざとい気持ちを捨てて、純真で素直な子供の頃のような一心の心で過ごて行きたいものである。頭でっかちの妙なな唐変木にはなりたくはない。争いのない平和な世の中が一番である。
お忙しい中、皆様誠にありがとうございました。
新潟県内柏崎へ平穏一路目指したいと思います。
マスターどうぞお大事ご自愛ください。またお会いしましょうぞ。

久しぶりの新発田ライブ


海の中を思わせるblue


店前に立つ小便小僧

コメントする