北海道千歳市/ミュージックサロン千歳(エルム楽器内)希望と健康の2025年を
2024年12月22日 | カテゴリー: 山木康世
国道36号線をバスは千歳へ向かう。車内は大人たちの吸うタバコの煙で充満。その昔のバスは喫煙可能だった。飛行機も船もおおよそ公共交通はタバコのみ天国だった。タバコ嫌いの人には地獄の公共機関だっただろう。煙は有無と言わせず、隙間があれば侵入してくる。
1時間ほど我慢すれば千歳のガソリンの匂いのバスターミナルに着く。中学生の僕は夏休み、父の住んでいる早来農場の官舎まで泊りがけで母と一緒に遊びにゆく。その頃の父親は胆振の早来にある国の馬鈴薯原原種農場に単身赴任、土日札幌に帰ってきていた。
一日朝昼夜と3本しかバスは通っていなかった。千歳から厚真までのバスである。札幌とは違って周りは緑だらけのそこら中である。千歳を出ると飛行場が右手に見えてくる。いつかは飛行機で東京まで行ってみたいもんである。
僕の中で千歳といえばいつもバスのターミナルが顔をのぞかせて、厚真バスに乗って農場へゆく発着の町というイメージが色濃く残っている。長く滞在した思い出や記憶がない。大人になって飛行機を当たり前のように仕事の手段として何回行ったり来たりしたことだろう。しかしいつも通過する町なのである。そして通過するときバスターミナルとガソリンの匂いが同時に脳裏をかすめる。
内地からお越しのお客様は千歳に舞い降りるのであるが、とりあえず札幌へと言うことでやはり通過してしまう。もったいない気もしてくる千歳の町。
千歳ではないが雪の町へ帰る君を上野から見送る歌を1曲目に歌った。程よく体内に雪の北国のマチの匂いが入り込んできて良い感じで99年に行ったJR日高線「ようこそ春の日 日高路」イベントへとバトンタッチ。会社の事情とはいえ今では町の名前が変わってしまった現実は寂しいものがある。おまけに路線までなくなってしまっている風光明媚、魚資源の豊富さ、競馬馬の産地が悲しくもあり寂しくもありである。
車社会の宿命なのかもしれないが何とかして電車による車にはない旅の面白さの復活は訪れないのだろうか。
一昨日のふきのとうホールからの帰り道、フラリとお立ち寄りいただいとお客様を始め、地元の近隣からのお客様ありがとうございました。
朝の喉はぶり返してしまいご迷惑をおかけしました。きっと明日には快適な喉でございます。今日に懲りずにまたどうぞ遊びにお越しください。エルム楽器の方たちにもお礼を申し上げます。大変協力的ご厚意、嬉しかったです。
もうすぐ新年です。希望と健康の2025年を迎えましょう。またお会いしましょう。
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