秋雨前線
2021年09月02日 | カテゴリー: 山木康世
9月に入ったと思ったらいきなりの涼しさ。昨日までの太陽は何処へ行ってしまったのだろう?
秋雨が秋を連れてきて街は梅雨のようにシトシトと朝から晩まで濡れそぼり、もうセミの声も聞かない。階段の踊り場には哀れ蝉のミイラが腹を向けて何日も。高層マンションが建って時折ビル風が吹いて、緑が減って雀もカラスの声も聴かなくなった。マンションの人影も少なく、まだ全然入居していないじゃないか。あそこの一角に車を停めさせてもらっていたんだ。砕石のトラックの音も聞かなくなった。もうじき地中に潜る西武線の信号音も聞かなくなる。一番電車の音も聞かなくなる。100年続いた新井小学校もすっかりなくなり、令和小学校の建設が続いている。なかなか収まらないコロナ騒動は音の風景や町の景観を変えて、秋雨とともに底知れぬ寂しさを僕に押し付けてくる。
来る4日は柏StudioWUUlivelibrary。大勢の人の元気な声が聞きたい、見たい、知りたい。配信も待っている。翌日は熊谷タニタ楽器、穏やかなlivelibraryにしよう。福岡は良かった。
もう二度とあの日のような困惑と混乱と叫声の二の舞は踏むまい。
あの日、やり場のない場を乱した人間からは、未だ謝りの一言もない。
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