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六本木バースデーlive考察

2022年10月25日 | カテゴリー: 山木康世 

この日の大成功の要因は本当に各地から馳せ参じてくださった皆々様、地元東京で時間を作ってご来場下さった皆々様のお陰であると強く強く感じる次第です。
ふきのとうは自ら言うのもおかしいですが偉大で強いです。それを作ったのは確かに若き二人でしたが、それを更にメジャーにして一流にしてくださったのは周囲の関係者なのですね。アレンジャーをはじめレコード会社のディレクター、プロデューサー、宣伝マン、事務所の社長、並びにスタッフということに尽きるわけです。
そしてあれから40年以上月日が経ってそれぞれが歳を重ねて今に至るわけですが、みんな若い時には想像のできない老いた自分や周りの人や取り巻く時代。それが現実となった日に一番に感じることとは動脈硬化という心身における停滞並びに退化という問題。それはやがて忍びよってくる病につながる現実問題。
そこに直面した時人は如何に生きるか。ただ昔の栄華に慕って昔は良かった良かったでは済まされないのですね。そうです、今を如何に生きるか、今なのです。やはり今を如何に生きるかということがその人の一大関心事、大問題となるわけです。
六本木クラップスにおける若きミュージシャンによるコラボは、僕ら熟年が失ってしまったものを見せて味合わせてくれたのです。ふきのとうもその頃を知らない人間たちによる表現に興味をも感じました。永遠に失ってしまった時間は取り戻せないす。それならばその代理となる人間を介して味わうということを音楽はできるのです。
それを今回は地元札幌の若きミュージシャンに託したわけです。どうですか、動脈硬化は少しは柔らんだことでしょう。この「知らない」ということが素晴らしいのです。血の流れを盛んにするのですね。少し知っているがゆえに停滞をするわけですよ。
もっとも良質の音楽がそこになければ全員が動脈硬化に至るわけなのですが。
人が「生る」ということは「息る」ということであり、どんな息をしているかで変わるわけですね。
六本木の夜は僕自身もエネルギーをもらいました。若人のかけがえのないエネルギーをいただいて補給できました。かつて僕らも全員若人でした。彼らもそのうち熟年になるのですね。

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