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新宿区あんさんぶるStudio音にヒグラシのカナカナが聞こえるか

2025年08月17日 | カテゴリー: 山木康世 

今時は二十四節気で立秋、近頃の猛暑、酷暑の夏に対して何とも皮肉な季語であるが、8月7日辺りから秋が漂い始める季節の移ろい。吹く風も少し涼しくなりにけり、緑に露が降りて、ヒグラシが鳴き始める、と言うからなるほどな。高層ビル群からの風たちも少し日が落ちると確かに肌に優しくなったなぁと実感した今年の立秋。これが15日間続く立秋、その後は残暑となる処暑と言うらしいが、子供の頃に北海道には残暑見舞いなとと言う言葉は聞いたことがないくらい夏休みの最後の頃にはホントに涼しさを超えて寒かったな。タンスから出した母の計らい、ナフタリン臭い浴衣を無理に着込んでローソクを点けた提灯を片手に、暗闇に笛と太鼓の音を頼りに盆踊り会場へ、帰ってきたらストーブに手をかざしたもんである。
さらに二十四節気を3分割、七十二候では寒蝉鳴く(ヒグラシナク)とある。あの朝晩にヒッソリとカナカナと鳴いているヤツがヒグラシである。ヒグラシを「寒蝉」と書くとは知らなかった。どこからともなく聞こえてくるカナカナという鳴き声に真夏の蝉の大合唱の勢いはなく、どこか儚げで侘しさも感じたりする。なお中国で発案されて日本に入ってきて日本流の季節観にした日本人たちの季節観にも大天晴れである。ナイーブな感性の先人たちにカンパーイ。
そして80年前、太平洋戦争終結。敗戦の日が8月15日、昨日であったが、まさに朝から晴れた青空の下ヒグラシの大合唱だったのだな。どうして国は8月15日に降伏したのか考えてみた。
広島の惨劇が8月6日の8時15分、人類史上初めての大量殺戮、南のテニアン島から飛んできた一機のB29、搭載された原爆の名が「リトルボーイ」運んできた機の名前が「エノラゲイ」エノラはENOLA、逆さに読むとALOME。独りぽっちで孤独な機が運んできた悪魔の兵器。広島にとどまらず人類の滅亡すらも可能とする兵器の「リトルボーイ」人類がいなくなっても世界の阿呆なリーダーたちは拍手喝采。オレが勝った、オレが勝ったと小躍り。まさに茶番の悲劇を見せつけられて死んだモノたちがバンザーイとでも言って祝福、勲章でももらえると思っているのか、クソリーダーたちにオレの未来を奪い取られて堪るか、宇宙の片隅にヒッソリと息づいてきた人類地球の終焉を演じるクソ役者たちの演説を聴いて虫唾が走る。人間のエゴもこうなるとお話にならない迷演技、大根役者の粗大ゴミ。「ご町内の皆様」早急に永久に無料回収しなければならない。

次回の「あんさんぶる音」は9月5日である。その頃には札幌も終わって、東京けやきホールの翌日である。立秋も過ぎてヒグラシも鳴き止んで処暑、どんな「禾乃登」コクモノスナワチミノルに至っているであろう。
YAMAKINGも51年目の刈り入れを始める節季である。

明後日の神楽坂における、まるでさらに太陽の恵みの日差しをタップリ溜め込んだ植物園状態の「チャペルカグラ」で大いに自然のエネルギーを心身に浴び感謝の汗をかいて前進の糧としよう。
お待ち申し上げております。

本日はお忙しい中、お暑い中毎度ではありますがまことにありがとうございました。平身低頭。

※「リトルボーイ」の威力は20キロトン。キロトンは1000トン。つまり20000トンのリトルボーイだった。大きなフェリー並みのボーイだったわけである。クワバラクワバラ。

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