となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

可愛いチャイナガール

2009年11月01日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

「可愛いチャイナガール」出てこーい。出番だぞ。

知る人ぞ知る無類のザーサイ好きだ。
中華料理店に入ったとする。
まずメニューで確認することは一品ものでザーサイがあるかどうか。あるかないかでそこの店での心持ちが変わってくる。
まず料理を頼むとする。一応上から下まで一瞥するが、心はほぼ決まっている。
「青椒牛肉絲」確率でこの料理が食いたくて中華料理屋に入ることが多いので、何にするかあまり悩まない。
「チンジャオロースお願いします。それとザーサイ」「ザーサイは付いてますが?」「あー他に一品ものでお願いします」
これで会話は終わり。どんな青椒牛肉絲が出てくるかは問題ではない。問題は、そうザーサイなのだ。
どのような形で土になっているのか知らない。あの味を表現するとしたらなんと言ったらいいのだろう。ザーサイしか持っていないあるようでないような不思議な味。あれを好きな子供がいたら教えてほしい。寝ぼけているようないないような、刺激的でないようなあるような。何とも不思議な味だ。色も形も美形とは言い難いザーサイ。食感も味のうちと思っているので歯ごたえのあるものの方が好きだ。堅くて歯が欠けそうなものの方が歯ごたえのないものよりましと感じている。まぁ欠けるのは困りものだが。
塩気は大事な味のポイントである。辛すぎず甘すぎず。漬け物の基本は全重量の4%と聞いたことがある。少し塩を抜いたものがよい。あまり塩抜きしたものは水っぽくてうまくない。ほどよい堅さがたまらなく、ギラギラと油で炒めて青ネギを切って乗せたりしたものはいただけない。
瓶詰めは深夜の酒の肴には良いが、論外である。あのようなものは細菜(サーサイ)と呼ぼう。
先日神田の店でうす緑色のザーサイを食した。いつもの黄土色とは違い見た目にも鮮やかである。そして口に入れると、これがまた何とも新鮮で良い、良い。58年生きてきてまだ一度しか口にしたことがないが、あれが食いたくて生きている。ちょっと大げさであるが生きている目的の一つであることは間違いない。
しかし昨今の中国食糧事情はどうなってるんだろう。嘆かわしいほどの汚染問題。何も気にしないで広大な中国から送られきたザーサイを大皿いっぱい食していた頃が懐かしい。気をつけて先ほどの瓶詰めの裏もよく見たら「原材料中国産」。キューリのキューちゃんや六文銭も真っ赤な生姜の細切り漬けも中国産だった。
近頃、あまり口にしていないザーサイ。近頃、あまり口にしていない中国産。何ともお粗末だった北京オリンピック開会式のチャイナガール。
そんなことを言いながら中華料理店には気にせず入っている。なんなんでしょうね。

可愛いチャイナガール 1992/12/31 

E6       C#m     A6          B7
赤く光るシルクのチュンサ チャイナレストランガール
F#    E6    F#m  B7  E6
胸元の孔雀の刺繍 銀のお皿持って
 E6    C#m  A6         B7
下さいな下さいな あつ燗のラオチュウを
  E6     C#m    A6    B7   E6
飲みましょう飲みましょう おいしいラオチュウを
   E6           
シャナナ シャナナ シャナナ 
   B7          E6
可愛い 可愛い チャイナガール

お店の中を歩くたびに チャイナレストランガール
スリットからのぞく足 とてもとてもセクシー
もう一本もう一本 今夜は楽しいね
飲みましょう飲みましょう 砂糖で甘くして
シャナナ シャナナ シャナナ 
可愛い 可愛い チャイナガール         

ユラユラとユラユラと怪しいランプの影
飲みましょう飲みましょう 更け行く秋のチャイナタウン
シャナナ シャナナ シャナナ
可愛い 可愛い チャイナガール
シャナナ シャナナ シャナナ
可愛い 可愛い チャイナガール

※E6→C6 C#m→Am A6→F6 B7→G7 F#→D F#m→Dm