鎌倉くるくる行ってくる
2024年06月24日 | カテゴリー: 山木康世
雨に濡れたくるくるの緑は、しばし乾いて疲れた心の襞襞に入り込んで潤いを与えてくれる。街の緑なんかどこにでもありそうだが、心に染み入る緑の時間はなかなか見当たらない。瑞々しいことは、心身に必要不可欠なエネルギーの源である。しなやかで力強い竹の持っているイメージである。風雪に耐え抜いてなかなか倒れない日本の竹。
築100年以上のモダン木造建築のくるくるを訪れたとき、年に4回は来てみようと思った。春夏秋冬の庭の景観にどうくるくるは表情を変えるだろうか。
時折江ノ電が庭のすぐ向こうを音を立てて通過する。静かな庭の佇まいを江ノ電は破って一時今を感じさせる。今と昔が良い具合に入り交じり妙に心が落ち着き時間を忘れさせてくれる。
梅雨入りを予感させる大粒の雨が屋根や庭に音を立てて降る。しかし終演のころには雨も上がって、庭の緑がキラキラと光ってさらに深みを増し、枝で遊ぶ鳥たちも空で歓声を上げている。こんな箱庭のような緑にさえ心に栄養を与えてくれる。現代人のあくせくせざるを得ない日々に必要だよな、と思ってしまう。しかしこれを感じるか感じないか、必要としているかいないかと問われれば、それぞれだ、声で説明できない感受性は幼いころからの教育だと思っている。
縁側の大きなガラスの向こうに広がる緑を見ながら、電車の音や鳥のさえずりを聞きながら、ここに生のギターと声による水彩画のような音楽を奏でる。こんなひと時を贅沢と言ってもいいかもしれない。
いつも会いに来てくれる大学の後輩の元気な姿も活力の素、はるか50年以上も経過した時間を超えてやって来てくれたお客さんのお姿も活力の素です。いつもの皆さんのお姿ももちろんのことです。
今度はいつの季節に訪問しよう。お隣の店でランチをして、移動してlive、題して「くるくるlunch&live」も面白いかもですね。
明後日は中野の隣町、高円寺におけるShowBoat、待ってまっせー。
どうぞお元気で!
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