春日部市/昭和楽器ミニホール
2024年06月30日 | カテゴリー: 山木康世
記憶とは不思議な現象だ。
駐車場に着くまで、会場の思い出が浮かんでこなかった。それがである、駐車場に近づくにつれ、鮮明に思い出してきた。脳みそのどこに刻まれていたのかヒョイと顔を出す。あとは昨日のことのように連続コマのように脳裏から映し出される。自分の脳であるのに、人ごとである。これは今までの経験上何度なく繰り返して面白いなぁと脳みその不思議さを体験してきた。
楽器店のホールはここと言わず、全国的に安心して快くLiveのできる会場である。建物に今いる人、来る人の目的意識が遠からず同じであるという連帯感のようなものがそうさせるのかもしれない。音楽に今関わって生きているという連帯感かな。
音楽の一番の魅力は「今」昔でも将来でもない「今」に関わって生きているという実感である。脳みそのどこががそれを一番司っているのか。そして人々の癒やしとなってパワーとなってある種中毒性のような症状をもたらす。空気や水と同じようなものでホワイトボードに書いて説明のできるものではない。
すでにお客様と会う前から始まっている音楽会。そして終わってもすぐには収まらず、余韻というものが会場や人に残って徐々に消えてゆく。そんな中、叫声や理由のわからない人に会うと、幻滅していっぺんに興醒めである。
余韻の楽しめない人は勘弁である。皆の空気を壊してしまう。こんなことも脳のなせる業。個々人で違うので一概には言えないが、諍いや争いごとを生む言葉の持つ暴力性を排除して感じて人に接していこう。
僕は短時間でも良いから人と会ったときに笑顔になれるような歌作りをしてきて。決してお笑い的な笑顔だけではない。心底出会っているときにココロが軽くなるような楽曲。これは僕自身も含めて軽快になれるような時間を持てることである。現実は厳しいかもしれないが、それをいっとき忘れさせてくれるような歌は最高のサプリメントであるな。
梅雨の合間なのか、それとも空の気まぐれなのか、まぁ晴れ男、本領発揮の春日部の昼下がり。
皆様どうもありがとうございました。
明日から7月、水曜日までしばし歌へ水をやり養生します。田端アンダンティーノで脳みそが驚くような青々とした癒やしの長ネギのような束の収穫が出来たらと夢みてさらばじゃ。ちなみに半夏生の候ですな。
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