20241110葛飾区鎌倉空の杜
2024年11月11日 | カテゴリー: 山木康世
千葉方面へ、荒川を渡ると会場はすぐである。時折ビスタのフロントガラスに雨粒が。夜には雨になるという。しかし今のところ問題はないようだ。証拠に雲間から青空が見え隠れしている。日曜と言うことでトラックが異常に少なく快適な「空の杜」への出勤である。先日で今年100本目、今日は101本目のLIVElibrary。
ライフの駐車場は更に駐車スペースが増えていて快適この上ない。こんな駐車場があるかないかで今日一日の幸福度が違ってくる。
「空の杜」の窓からは大家さんのお庭が見えて、四季折々を見せてくれる。今の時期、彩りの紅葉系の木々がないのか殺風景なお庭であるが緑の木々は心を安定させて、移ろいゆく時間を感じさせてくれるのも幸福度の一つ。
一曲目「晩秋情景」
♪北風ピープー吹いてくる 私はひとり泣いている みんな何所へ行ったのさ 北風吹いてくる ♪
11月初旬、本来はこの歌のような風が吹いてくる季節だが、まだ穏やかである。
「山登り」
ギターを持ち替えて、しばし父のことを思い出す。父はもうすでに登頂済み、青空の彼方へ、果たして自分は何合目にいるのだろう。
「サヨナラの時は北風の中で」
少しコードアレンジをして臨んでみた。淡々と終始、あまり抑揚変化のない歌は身にしみてくる。
「ひとりの冬なら来るな」
思い出の札幌は豊平「中原マンション405号」ここで多くの歌を作った29歳の冬は忘れられない冬である。鉄の煙突付きのストーブの小窓から見える内部燃焼の炎は希望の明かりでもあった。真夜中に外に降りしきる雪を眺めながら妄想の泉の時間。隣の部屋の机の上には、何度も重ねることの出来る買ったばかりのティアックカセットレコーダーが。東京ではStudioでしか実現できない歌の録音重ね録り。こんなことが手軽に出来る時代になった。しかもカセットテープにである。絵に例えると夢の絵画制作である。朝まで何度も何度も夢中になって色を重ねたことだろう。
「哀しきゴンドラ」
小品であるが妹のいない僕にとって歌で夢を叶え癒やすことの出来る良い歌だ。
「季節の夕暮れ」
静かなる心のメッセージ。「空くう」の意味をもう一度確かめてみよう。
「三浦半島波高し」
横須賀に係留されている「戦艦三笠」は明治時代の立役者。鎖国を解いて日本国は何かと厄介な世界へと乗り入れ、まずはロシアのバルチック艦隊を撃破。名将東郷平八郎は世界的リーダーにのし上がって日本を強国に導いた。それから大きな戦争が2回あっての後、長くは続かず昭和20年の日本国破滅的ダメージ。2013年11月に「戦艦三笠」の中で行われたLIVEは意義深いものがあった。
「冬は夜空に星座を連れて」
四季折々の歌冬の章。いつか春夏秋冬を歌ってみよう。
アンコールは「濡れ手で粟」
北海道拓殖銀行破綻の時代をかみしめながら、学生時代の金字塔「夕暮れの町」で締めくくった。
歌った歌を全て語ったわけではないが、概ね本日季節柄「空の杜」におけるLIVEは僕の今の音楽観を発揮できた良いLiveだと自負して生ぬるい風を受けながらビスタは中野へ環七を驀地。
お忙しい中、「空の杜」にて時間を共有してくださったみなさん、誠にありがとうございました。
週末からは西日本、そして念願の松江へただひたすら生きるのみでYasu。
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