となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

千葉県佐倉市/Salon P-Square(サロンピースクエア)ニューフラッグ初日

2025年01月18日 | カテゴリー: 山木康世 

記憶とは不思議なものである。さっきまで覚えていなかったのに、楽屋のカーテンを見たら、まざまざと蘇ってきた。前にここを訪れたときのことが思い出された。そうだそうだ、ここにトイレがあってピアノが置いてあり、天井からシャンデリアがぶら下がっていた。今まで生きてきて見たもの、食べたもの、人とのことなどが何層にも重なって脳の記憶の引き出しに仕舞われている。普段は印象深いことや最近のことなどがすぐ上の層に仕舞われていて直ぐに思い出すことができる。そんなイメージじゃないかなと思ったりする。実に脳の3%しか使われないままで終えて行くそうだ。そして毎日生まれ変わって新陳代謝を繰り返しているとも言う。
そんなこんなで会場の真ん前に立っても、ドアを開けても思い出せなかったが、奥の楽屋のカーテンを見たら如実に思い出した。2回目である。記憶には建物の印象深さも関係していると思う。Salon P-Square(サロンピースクエア)は何回言えば、聞けばしっかり脳みそに刻まれるのであろう。
今日から新しいフラッグを用意して後ろの壁に吊るした。この写真も一見して命が吹き込まれていると感じた。直感である。弁天様とのツーショットも直感で一昨年のバースデーから全国各地回ってきた。2025年、年も開けたのでこのYAMAKINGSONGSにふさわしいフラッグを用意した。
本編は「さすらい(漂泊)」で始めた。この歌はいつ何時何処で歌っても自然体で会場の雰囲気に溶け込ませてくれる。僕には非常に歌いやすく表現しやすい歌である。50代最後、還暦を前に作った25年物である。しかし今栓を明けた酒のような香りが漂って来る。
今日のお気に入りは「冬の華」と「白い冬」だった。オープンDMaj7に身を包んだスズキは一音一音繊細で緻密ではないがいかにも鉄の糸がこすり合って響き合ってガサツで良い。荒々しい冬の華と相成った。
「白い冬」は52年前の学生の頃の未知なる将来のこの歌の持つであろう宿命、何を迎え撃っても良いのである。悪いことでなければ誰にも文句を言われない表現の自由さで思いっきり今を弾いてみた。チャレンジである。マンネリの怖さを知れである。自らが招くいやらしいほどの妥協性の怖さである。
今日の収穫は恐らくニューフラッグにあったのだろう。その場を物言わず語りかけて作ってくれたフラッグ。明日から何日間LIVEという名の人生そのものと共同歩調で僕を救ってくれるのだろう。
お忙しくお寒い中みなさま誠にありがとうございました。
きっと佐倉宗吾も時空を超えて見に来てくれたでしょう。明日は「さいたまアトリエM」に参上いたします。

新しい旗はいかがでしょうか


スズキギターがよい味を出してます

コメントする