神奈川県大和市/スペースつきみいつもココロに太陽をクチビルに歌を
2025年05月17日 | カテゴリー: 山木康世
大和市は2014年にこう宣言している。「60歳代を高齢者と言わない街」
2018年「70歳代を高齢者と言わない街」
僕がこれを見たのは、とある日東名高速道を走って東京に戻る時だった。高速道の上をまたがった横断歩道路に旗がかかっていた。それまで大和市の存在も知らなかった。
そして大和市の街のスローガンを見つけたときは、お年寄りを目鱈やったら高齢者というひとくくりで扱うことに多少の抵抗感もあってか声にして口に出して見たほどである。
その上現在では75歳以上を後期高齢者としてくくっている。その昔には考えても見なかった還暦、古希の自分がいつの間にか当たり前のように生きている。それも好きな音楽を生業にして更に回数を重ねて充実のお年寄り、老人の仲間入りして生きている。しかし国は「人生100年時代」などと無責任にの賜ってもいる。長生きは確かにお目出度いことではあるが、薬漬け、病院通いの毎日の100歳では考えてしまう。ちなみに全国で100歳以上の方は9万人おると言う。そんな中、人口25万人の大和市の宣言はいろんな意味で意義深いものがある。
笑顔、感謝、生き甲斐を忘れずに「なかきよのとおのねふりのみなめざめなみのりふねのおとのよきかな」室町の頃から歌われている回文によるお目出度い和歌である。これを知ったのは「七福神」を作った頃である。初夢に宝船に乗った7名の神様たちの到来を願っての切なる希望を、枕の下に紙に書き込んだ昔の人たちの風習。
今忘れているのは困難、絶望、病、見えざる将来の不安などが声高に言われすぎ、蔓延していて、お目出度いことが遠回しになっているような気がする。いくら遠大な博覧会など開催しても、心の奥に潜んでいるモヤモヤが晴れなければ先の歌などを読み下す余裕も楽しみも生まれてこない。スマホによる情報は洪水のように押し寄せるのだが、自分の能力を超えてしまい、結果何も見なかった、知らなかったと同じ人生では息を詰まらせてつまらない人生となる。
先の回文は「長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」となる。読んでいるだけでも「なーるほど!」と合点が行き一時的にでも幸せな気分となる。
こんなことを考えながらの大和市のスローガン、にやっとした街におけるYAMAKINGS、結構なお時間でございました。皆様方、いつもココロに太陽をクチビルに歌を。誠に有り難うございました。

初めての大和市ライブでした

「別れのワルツ」で終了
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