となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

神奈川県大和市鶴間アートロイド スタジオで浦島太郎さんを前に

2025年12月12日 | カテゴリー: 山木康世 

何時だっただろう。東名高速道を名古屋方面から戻ってきたときのことである。高速道の上にかかる陸橋に書かれた文字「大和市は60歳以上を高齢者と呼ばない街」とあった。いろいろな街に未だ出かけるYAMAKINGであるが、他の街で見かけたことのないスローガンであった。そしてその後ここを通るたびに、まだ書かれてあるだろうかと期待するようになった。それがである「大和市は70歳以上を高齢者と呼ばない街」とあった。あれ何時から70歳だっただろう?以前は60歳だったはずだがという不思議が残っていた。
この度大和でYAMAKINGSONGSを開くにあたってネットで調べた。
2014年に60歳以上とあって、その4年後に70歳以上に書き加えられていた。不思議の謎が判明したのである。
本人はそれほど年齢を意識していなくても、何かと世の中はくくってくる。先日の運転免許更新の際にはあるで隔離でもするようなくくりで「認知症検査」「運転適性検査」を国は行ってくれるのでいやが上にも年齢を意識せざるを得ない。そう言えば65歳になったその日から「高齢者保健」なるものを年収に見合って徴収されている。そこに来て大和市のスローガンにはいろいろと考えさせられて面白い。何かとマイナス面が強調される我が国の高齢者像。誰でも年を取る。加齢とにあたって必ず病、老いという問題になるのである。そこに長年生きてきた足跡やプライド、レジェンドなどが後回しになっている。孤独死、空き家問題などが暗いイメージで伸し掛かってくる。メディアはその問題を更に加速させる。自分たちも遠からず年を取ることをたかも他人のことのような感じで報道。これでは老い先面白くない世の中という風に過剰に喧伝される。現実は現実なのであるが大和市のように宣言するような街の面白さも必要なのである。
「アートロイド スタジオ」は広々とした空間で周囲に鏡を配置しておりさらに広さが倍増される。鶴間の駅から歩いて1分ほどの好立地でもあり弾き語りをするにはもったいないほどのスペースである。厚木基地が近いのか、時折轟音を立てて飛行機が行き交う。しかし歌っている当人にはさほど気にならずソファのような座り語心地の良い椅子でリラックスされて2時間を楽しんでいただけたものと思っている。中には「15歳の時に初めて聞いて40年ぶり」という浦島太郎のようなお客様にも出会えた。健康であればこその話だ。
今日も小春日であった。ライブ終了後高速をお隣の県千葉県柏市へ夜を急いだ。70キロを超えていたが8時前には柏駅に着いていた。今日はケーキとお茶の午後のひと時を演じる。
柏StudioWUU~ティータイムは良質な音楽で。CAFE YAMAKING へようこそ~
僕もケーキと紅茶で午後のひと時、どんな感じのYAMAKINGになることだろう。最後は全員で良き日の思い出をハイポーズ。

コメントする