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茨城県牛久市/エスカードスタジオ御礼

2023年04月30日 | カテゴリー: 山木康世 

ゴールデンウイーク始まりの29日。昔は昭和天皇誕生日で祝日。今は昭和の日。
見覚えのある駅前風景。横に隣接する駐車場。そして大きなビルへ向かう一方通行のバス通り、自動ドアをくぐってビルの中へ、節電対策ということで少々暗めのショッピングセンターが見える。エレベーターで4階へ。目指す会場である。駅前風景は記憶にあるが、会場はここにきても鮮明に思い出せない。
「古希の会場にここの大ホールを考えてもいいよね」「でも少し遠いかな」この会話で思い出した。ということは69歳の年、4年ほど前にうかがったことになる。会場の記憶はハッキリしていないのだが、会話で蘇ってきた前回の牛久でのLIVE。青空のもと見晴らしの良い牛久駅前風景が見える。もうすぐ5月五月晴れにふさわしい今日である。
端午の節句。鯉のぼりが泳ぎ始める。残雪の美原にも春はもうそこまで来ている。

♫五月晴れの空の下 泳ぐ鯉のぼり 緋鯉真鯉吹き流し 端午の節句♫

30歳の頃ふきのとうをそろそろ整理して地に足の着いた職業に付いてもいいかなと考えて札幌に戻った。それからふきのとうを12年続けた。途中で昭和天皇がご崩御。平成の世。上京してやや37年にもなろうとしているが実感が湧いてこない。42歳でふきのとう解散。あれから30年の月日が流れた。30回鯉のぼりが青空を舞い踊ったわけだ。ふきのとうから数えると実に50回ほど泳いだ計算だ。
今でも五月晴れの下、飄々と軽々と泳ぎ続けているだろうか。家族の6匹の鯉は2匹いなくなった。残る4匹の一番下で泳いでいた鯉は今日は牛久の空を泳いでいる。
大切な時間を費やして過ごしたふきのとうをないがしろにしてはなるまい。今の自分との折合いをつけての2時間。
良い時間だった。おとなりの大ホールでは映画「USHIKU」の上映会。満員御礼という盛況ぶりだ。昨今世界のUSHIKUになっているという。
ホテルの外はあいにく雨模様だが心は五月晴れで前橋へ向かって鯉のぼりを翻らせる。

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