となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

新宿区あんさんぶるStudio音から50年の足音が聞こえてくる

2025年05月04日 | カテゴリー: 山木康世 

「お客さん、ここは東京都の水瓶、来年にでも何処かに移転して副都心が作られるそうですよ。」
「へぇー!副都心か、未来都市ですね」
「陰で政治家の暗躍が見えてきますが、私どもにも情報が来たってくれぇ裏でゴッソリとお金が動いてるんだろーなー」
「これだけの膨大な街作り、どうなってるんですかねぇ。まぁ淀橋なんかの昔の住所が声なき声で教えてくれますね。」
「そうですね、昔の面影を住所が教えてくれますね、アーハァハァー」
僕がデビュー前に東京を訪れたときのタクシードライバーとの会話だ。
あれから50年以上が過ぎ去って、今ここに立っていると感慨深いモノがある。僕が札幌からお江戸へ移住したのが平成元年4月、サクラが咲いてたよ。ベランダの遠く向こうに生き物のような高層ビル群の赤いランプが点滅している。初め京王プラザホテルが建ち初めのろしを上げた。あれから随分増えた副都心ビルだなぁ。
ニュースでは何でも霞ヶ関の都庁が移ってくるそうだ。世界的に有名な建築デザイナーが設計をするそうだな。
巨大な建物が仁王立ちしているような都庁には頼もしさも感じるが、同時に威圧感も感じた。ここが副都心の顔、東京の顔、日本の顔でもある訳か。そこには未来は感じるが、先人が遠大な時間をかけて作り上げてきた日本固有の伝統文化の面影は微塵も無い。そこでは都の水を売ってて、ビルの巨大な壁にはマッチング映像が年間億単位で映されているそうだけど、そんなために税金ははらいたくないなー。バブルの時代を見つめてきたビル群、バベルの塔ならぬバブルの塔に見えなくもない。
今新宿駅前は大改造中だ。6年はかかるらしい。不便を強いられて6年か。若い6年はさほどでも無いが、歳行ってからの6年は長い。先日渋谷の街に行ったが、どこぞの街かと思われるほどの大変貌、人並みに飲まれて息が苦しくなった。果たして6年後の西新宿はどうなってるんだろうかね。
蔵出しの新曲を徐々に徐々に出して味わって頂こうと画策中だが、6年有れば何か良い蔵出しが顔を出していることだろう。
今週末土曜には千葉の東金、八鶴館にお邪魔する。前回伺った際の目の前の家康が作らせたという巨大な人造池が今回はどんな気持ちを我に与えてくれるだろう。
車で1時間半でのどかな街や風景が広がる。
近頃のYMMAKINGSONGSは本当に自分を助けてくれていると実感する。それを感じさせてくれる皆さん、昨日もありがとうございました。またお会いしましょう。

月1回のペースでライブをしている「あんさんぶる音」


入り口です


終了後のサイン会

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