となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

京都市SOMENOKYOTO力士の旅は続く続く。

2025年05月30日 | カテゴリー: 山木康世 

とにかく音が抜群でやる気、弾く気が最後まで持続、かつてその昔一度あったがあれ以来である。今回のSOMENOで感じた音場感が説明が付かないほどの素晴らしさがあった。聞くと音と同時に照明が綺麗で配信映像としてはピカイチなものがあったとのこと。嬉しい限りである。
コロナ以降デジタル技術の粋ここにありという感じで、アナログ特有の必要のない音が整理されて、良い意味でクッキリ、それ以上に頭がスッキリ、いつまでも弾いていたいと思わせる一日だった。その昔にはリハーサルで音を上手く整理することは大変な時があった。それがバンドともなれば自分は最後で良いと割り切ってことに臨んでいた。音というモノは人それぞれによって違いがあるので、一概に説明の付かないモノである。それを解決したのがMaciPadアプリによる耳と目で持ち運んできて弾き手の場所で操作、音を作ると言うモノだった。もちろんスピーカーやアンプなどもデジタルである。アナログは暖かいという神話は嘘ではないが、いざ演奏となると特定の周波数の広がりが厄介なモノとなる。残尿感は困るが残音はある程度必要である。その微かな広がりは余韻をもたらす。脳が余韻を感じて次に弾き出す音の決め手の指への司令となる。その連続で2時間越えのLiveとなる。本当にLiveは生もの、生き物である。短時間ならば勢いで片付けられるが、長時間になると注意散漫、慣れ、マンネリなどを引き起こす。場内のお客様の多い少ない、季節などの状況にも音は左右される。今はギターをマイクで拾っている。ラインと違って楽器自体の音も直接耳に入ってくる。そこで自分好みのギターを持って行くのであるが、人によっては妙に癖のある音に仕上げる。このときの作業員に説明をして両者ともに納得というのは時として面倒である。そこでLiveを始めるとやはり長い2時間となる。
加齢と共に聴力は落ちるというのが常識であるが、若いときから続けてきた耳への訓練は常識を覆すモノがあると思っている。むしろ敏感になるような気もする。
選曲は全てお客様のリクエストで構成された。メロディもさることながら何を言ってるかという言葉はそれ以上かも知れない。それ故に日頃からの面白い情報をどれだけキャッチして記録して歌詞に反映させる。歌詞は年季の行った人にかなわないかも知れない。しかし妙に分かったような歌詞は禁物である。諭す言葉も徒となる。納得のいく美しい言葉の徒然草は今も昔も変わらない。初対面の人との人への配慮は必要である。それは言葉に限らず全てに於いて対他者への配慮ともなるのである。
YAMAKINGSONGsの完成形に近いような一日が出来たことへ自ら拍手を送りたいと思っておおります。
暑くもなく寒くもない京の一日、5月も終わり、一年の中盤へ向けて勝ち越し、否全勝を目指して力士の旅は続く続く。

99%リクエストで構成された選曲


タチアオイの花が満開の路地でパチリ


冬青庵能舞台を下見に行きました。9月22日お待ちしています。