となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

BAKARASHI

2010年12月20日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

■まるで組合の旗振り交渉の図。それが3万人、5万人だというから恐るべし。何ともナチスの大集会のような構図だ。何がってかい?そうさ、近頃の巷で流行っているコンサートだというから聞いて驚き、桃の木、山椒の木だ。
■サッカーの試合でもサポーターは大きな旗を振りかざし声援を送る。確かに分からないわけではないが、応援団は最上段に陣取って、大風にも耐えて試合中はためいていたものだ、野球の試合では。
■嵐とAKBがオリコンチャートシングル10位を独占。これは異常事態。これにエグザイル辺りがくれば非常事態、戒厳令である。音楽の瑞々しさや、もの悲しさの一欠片も無くなってしまった感に見える昨今の音楽事情。
■嵐は171億円をはじいたそうだ。何ともうらやましい、恨めしい数字である。いつからか集団による音楽が体勢を占めてしまった。まぁ人のやることなのでそれぞれである。しかしそれに群がる若人(おそらくそうであろう、中にはそうでないお方もおられるか)のお祭り気分と、我が日本の景気低迷、パワーダウンを思うとき何かしら白けた風が吹くのである。
■ARASHIとAKBを分解、合成してみた。BAKARASHI、以上ギブアップ状態の師走、日本の念仏踊りコンサートを評してみた。

山木康世