2020年5月5日こどもの日
2020年05月05日 | カテゴリー: 山木康世
端午の節句
家族は6人でした。あの頃は平均の兄弟4人、僕は末っ子でした。ある日こいのぼりが6匹贈られてきました。送りの主は東京の叔母さんでした。冷たい畳の上に広げられた6匹をよく覚えています。
家の外に建てられた1本の高い木、スルスルとロープに吊るされた魚たちが空に向かって昇っていきます。やがて春風に乗って6匹が泳ぎます。吹き流しは父親、その下に大きな緋鯉の母親、その下に真鯉の兄弟が4匹、僕は一番下の小さな白と黒の真鯉です。
桜もそろそろでしょうか?もうすぐ記念樹の桜をみんなで見に行く予定でした。まだまだ冬の羊蹄山が待っているはずでした。残念無念。
近所のマンションのベランダで不安と疑惑の春風に乗ってメザシのような希望の鯉のぼりが気持ちよく翻っています。
号外
2020年05月04日 | カテゴリー: 山木康世
あーあまり解除の期待はしていなかったが、やはり緊急事態1ヶ月延長。予想もしていなかったのでそれほど反感もいらだちも少ない。それよりも倒産したり失業したり、はたまた自ら命を絶ったりするような事態が今後増えるような世の中になって、そこに暮らす僕は気持ちを安定して持っていられるかどうかの方がコロナよりも正直怖い気がする。しかし手をこまねいてジッともしていられない。なるべく自分に夢中になれるような方策を考えて良い夢を見て生きてゆこう。コロナが収束したら、国に対しての賠償責任や告訴が増えていやなギスギスした世の中になるんだろうな。
それよりも直近で五月蠅い中野区の屋外自粛要請放送が夕方5時の一回だけになった。そして話し手が区から区長になった。今まで10時と5時、この一ヶ月それでなくてもみんな自粛して状況を祈るように見守っているのだから、口酸っぱく喧しく言われる方が人間苛立つというもんだ。やっと若い区長や中野区は気がついたか、それとも苦情が入ったのか。
世界に比して日本人は真面目で清潔な国民性だと思う。1ヶ月を実りある2020年5月月間にしよう!
新世界前夜 2020/05/01
2020年05月02日 | カテゴリー: 山木康世
春風吹いて青空 遠くに住んでる君から手紙
階段の下のポストに 見つけた昼下がり
憂鬱な毎日 厄介な毎日 今日は八十八夜
誰もが疑心暗鬼 誰もが懐疑不安
疑った心で人を見る ちょっした言葉や態度に
疑惑の心が持ち上がる あの人は嘘をついてる
君の手紙と一緒に 半信半疑のマスクが
せめて一秒の期待を せめて一分の希望を
噂が噂を呼んで 嘘が嘘で塗り固められ
風に乗って風評が 枯れ葉のようにヒラヒラ
持ちこたえよ僕の心 倒れるな見失うな
新しい世界の産声が もうじき聞こえてくる