となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

さいたま市琴勝流大正琴本部へビンビンビン

2022年03月12日 | カテゴリー: 山木康世

暖かくなってきましたね。
今時を啓蟄ケイチツ=冬の寒さでこもっていた虫たちが、人間と同じく穏やかに感じてモゾモゾとはい出てくる季節。このころ初雷はつかみなりが鳴り、これを聞いて虫が土中からはい出すと考えたので、これを「虫出しの雷」ということもある。とあった。そして10日から桃始笑モモハジメテワラウとある。桃がヘヘヘと笑うかどうかは知らないが桃のつぼみが膨らんで花が咲き始めるころという。
表通りでは桜もハハハと笑って服を脱ぎ始めて見事なヌードの準備をしているころだろう。
おっとその前にビンビンビンの大正琴が笑っている 埼玉県さいたま市琴勝流大正琴本部 2Fホール ~スイーツの日 酸いも甘いも北浦和~へお邪魔して、11年前に我が国を襲った大惨事に黙とうを捧げつつ、つつがない日々を願うとともに早くコロナから解放され戦争が終わることを切に祈り唸ってきます。

着々と準備が進む山木康世野外ライブ

2022年03月10日 | カテゴリー: 山木康世

2022年3月21日(月、祝日春分の日)東京都八王子市ストックヤード
~ヨーロピアン煉瓦と石に囲まれた野外ライブ~

この日への一番の願いはお天気である。お天気次第で同じ内容でも大いに異なってくる。演者はナイーブである。心の彩をギターに託しての2時間。

企画運営者の松原氏の妹さんがお亡くなりになって何年になるのだろう。その日の楽屋に車いすで現れた妹さんは憔悴しきっていた。しかし「嶺上開花」が、がぜん体内に未知なるエネルギーをわき出させ、回りも信じられないほどの回復を見たそうである。何が彼女をそうさせたのかは分からない。現代の最新医療をもってしても歌の持つ心的影響が及ぼす効果は解き明かされていないが、確かに魔法の力を潜めている音楽の力。古今東西いろいろな所に音楽は生まれて今に至っている。この魔法の力がなければとっくに消えてなくなっていたことだろう。双方向に力を及ぼす音楽は空気、水、の次に必要な要素なのかもしれない。

戦争にも使われて妙な鼓舞する力も発揮する。そうではない穏やかな心を支配する音楽は病みつきで未だ止まる気配もないし止める気もない。

みなさんどうぞ、この春分の日2022年3月21日(月、祝日)東京都八王子市ストックヤードへお集まりください。何かの魔法にかけられ「生きる」ということのポジティブさを感じられるでしょう。

春日井市/カフェ・カレドニア御礼

2022年03月07日 | カテゴリー: 山木康世

抜けるような弥生の青空の元、東名を浜松から春日井へ向けてひた走り。100キロの道のり、今日は風が強くてハンドルも時折取られそうになる。途中で「コロナワールド」という大きな看板に目を奪われる。この時期何かと騒がしい企業であったろうな。
「野良犬HOBOの唄」で冒頭を飾った「シルバーランドのテーマ」は音楽活動の中でも強烈な印象があって、今でも語り草の曲である。30歳の節目の年にはいろいろなことがあった。ふきのとうをやりながらソロ活動でアルバムを作るという長年の夢を果たすことができた年である。
春日井のオープニングは「シルバーランドのテーマ」のレコードで始めた。冬の美原が舞台で、徐々に朝が明けてゆく風景を音風景に願いを込めた。アレンジャーの瀬尾一三氏は見事に、いやそれ以上の世界を作ってくれた。SONYの大きなスタジオ集まった総勢20人ほどの音楽家の元、新しい朝の始まりである。
ニュースでは流氷に現れ見える蜃気楼が紹介されていた、いつだったろう、皆で紋別へ流氷ツアーに行ったなぁ。砕氷観光船ガリンコ号の操縦席にも座って、ガリガリ力強く氷を砕いたりもした。春はもう目の前である。もう少し我慢の子でいれば桜の春だ。
春分の日に本当にコロナがいなくなり、戦争も収まる。「山木康世展」でモヤモヤを晴らし、新しい朝を迎えよう。
こんな2022年のはずがない。備えあれば憂いなしではあるが、杞憂には気を付けて前へ進もう。
みなさんありがとうございました。連日の晴天の中、東京へ戻ります。

地元のおなじみさんや、岐阜、大阪、兵庫からのお客様も。ありがとうございます。

静岡県浜松市/木下惠介記念館 アートホール御礼

2022年03月06日 | カテゴリー: 山木康世

歌と花の街、浜松市は全国1、2を誇る晴れの街でもある。日照時間が平均長い静岡県は横に長く太平洋に面していて「貨物船とミカン畑」のモチーフでもある。お茶と魚の干物と果物とうなぎパイが頭に浮かんでくる。
昭和5年建造というギター弾き語りに相応しいもってこいの会場である。その頃のモダニズムを感じる。基本コンクリートであるが中は木の持つ暖かさが気持ちを癒してくれる。天井が高く懐かしいおっかない先生がいる講堂のような雰囲気の中でのLiveLibrary。
あーまたやっちまった!バッテリーの残量が残り少ないです。今すぐに充電してください。この警告に何度心が震えて目が点になった事か。先生が飛んできて「また山木やったな!」控えのスペアを持ってきてもらい自信もって、余裕こいて交換したのだが、な、なんとこれにも警告が!穴があったら入りたい心境の一つである。最後に持ってきたはずの電源コードの出番である。黒い昔風な武骨な電源コードの頼もしさよ。あー救われた。
てなわけで少々ハプニングありの浜松Livelibrary。もう一つあったのですが、これは先生に見つかっていない。故に内密内緒にしておこう。
みなさんありがとうございました。また木下恵介記念会館にて執り行う約束をしてダイアリーといたします。
天気も良くコンディションも最高だったので久方のミュージックレター「貨物船とミカン畑」楽しんで下され。

二伸 お客さんにニシンの子をかどの子と北海道で言いますかと聞かれたがないなぁと答えた。数の子はかどの子がなまったものではないかと仰っていた。後に未明のホテルで調べたら、ニシンは鰊でカドとも呼ばれて、その子がカドの子、数の子になったものとのこと。その昔には日本でもよく捕れて子孫繁栄を願って食べられた。今でも好物の一つである。

クラシックな建物に山木康世の世界がよく似合います

東京都足立区/マジカルファンタジー御礼

2022年03月01日 | カテゴリー: 山木康世

北千住は松尾芭蕉が奥の細道の旅に就いた出立の地である。江戸時代奥州街道最初の宿場である。
「行春{ゆくはる}や鳥啼{とりなき}魚の目は泪{なみだ}」
不易流行と称し変わらないものと絶えず流れる水のごとく変わるものは根本において一つであるとしたのが芭蕉の俳諧論であるとか。
人生そのものであるな。限りある時間において自分を見つめたとき、いつも変わらない自分がいる。しかし世の中は絶えず目まぐるしくめぐっている。自分というものは社会の中に生きていて生かされているもので無人島や宇宙にでも連れていかれたら自分などというものは意識しなくなるのだろう。
町の持つ景観や情緒は非常に生きてゆくために大事で必要不可欠である。故に巨大な力によって促成的に捻じ曲げられ変えられ作られる町などは本来人が住むには向いていないのである。仕事をするためにやむなく作られた町などとっとと捨ててもっと自分に向いた地で暮し一生を過ごすのが本来の「生」なのである。
この町は東京なのに良い感じに田舎である。
2回目のマジカルファンタジーであるが、僕を魔法にかけてくれる。そしてすぐに解いてくれる。なぜかホッとする良い町、良いお店、良いマスター。そして良いお客さん。誠にありがとうございました。またやりましょうぞ。
マスター、奥さん早く治くなるよう祈ってます。手づくりパン美味しかったですよ。

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