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東京都足立区/マジカルファンタジー御礼

2022年03月01日 | カテゴリー: 山木康世 

北千住は松尾芭蕉が奥の細道の旅に就いた出立の地である。江戸時代奥州街道最初の宿場である。
「行春{ゆくはる}や鳥啼{とりなき}魚の目は泪{なみだ}」
不易流行と称し変わらないものと絶えず流れる水のごとく変わるものは根本において一つであるとしたのが芭蕉の俳諧論であるとか。
人生そのものであるな。限りある時間において自分を見つめたとき、いつも変わらない自分がいる。しかし世の中は絶えず目まぐるしくめぐっている。自分というものは社会の中に生きていて生かされているもので無人島や宇宙にでも連れていかれたら自分などというものは意識しなくなるのだろう。
町の持つ景観や情緒は非常に生きてゆくために大事で必要不可欠である。故に巨大な力によって促成的に捻じ曲げられ変えられ作られる町などは本来人が住むには向いていないのである。仕事をするためにやむなく作られた町などとっとと捨ててもっと自分に向いた地で暮し一生を過ごすのが本来の「生」なのである。
この町は東京なのに良い感じに田舎である。
2回目のマジカルファンタジーであるが、僕を魔法にかけてくれる。そしてすぐに解いてくれる。なぜかホッとする良い町、良いお店、良いマスター。そして良いお客さん。誠にありがとうございました。またやりましょうぞ。
マスター、奥さん早く治くなるよう祈ってます。手づくりパン美味しかったですよ。

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