となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

皇帝ペンギンオーロラの空へ

2009年10月29日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

運動不足は何も人間だけではない。ペンギンを冬の間外を散歩させた。それをみなに見てもらい喜んでもらおう。ある日誰かがそんな事を考えた。北海道のど真ん中、旭川の旭山動物園は何の変哲もないローカル動物園だったはずである。テレビになんか出ることも皆無だったろう。
それがペンギンに客の手の届くところを歩いてもらったところ大当たり。徐々に人気が出てきて、今や東南アジアからも観光客がワンサと飛行機に乗って団体で見に来るという。旭川空港は開港以来の満員盛況、連日人が絶えない。僕も先日この空港から帰京したが、驚いてしまった。なんのこっちゃペンギンもどきで。おまけに九重○○子さんも見かけたで。
世の中、何が当たるか分からない。今全国各地の動物園は頭をひねって動物たちの見せ方を研究中とか。
この歌を出した直後、何かのテレビコマーシャルで同じイメージの映像が流れたことがある。なんのこっちゃ、同じやないかと思った。それほどこのイメージが浮かんだときはやったと小躍りして大切にしていたのである。これからはあまり無闇に発表をしないで控えよう。ライブにどこの誰が聴きに来ているか分からない。キチンとCDで発表してからお披露目しよう。あれ以来僕のガードはグンと堅くなり、人を見たら泥棒と思うようになった。しかし、皇帝ペンギンが空を飛ぶなんて言う詞を疑がうこともしないで書いて、歌って、レコーディングまでしたのだから幸せなやっちゃなぁ。まさにジャンボジェットを零戦のプロペラエンジンで飛ばすようなものである。クワバラクワバラ。
ギターは岡崎倫典が弾いている。

「皇帝ペンギンオーロラの空へ」

D6              G6
シーパラダイスの 水槽の中 
Em     A7 D6
鳥のように泳ぐ 皇帝ペンギン
Bm    Em A7     F#m
オーロラの下 南極で生まれて 
Bm     Em A7   F#m
連れてこられた 子供の頃に 
G6    D6 G6   D6
見知らぬ国へ 遠くの国へ

閉じ込められた 氷の世界で 
何を夢見てる 皇帝ペンギン
鳥なんだろか 魚みたいな気もする 
水の中を すいすい飛んでる
偽りの海を 空のない海を

冬の夜空を 月明りの下 
大地を蹴った 皇帝ペンギン
生まれ故郷の 南へ帰る夢見た 
一列に並んで 編隊組んで
南極の空へ オーロラの空へ
南極の空へ オーロラの空へ

※2カポ。D6、G6恐れることなかれ。押さえる指を1本外すだけで味のあるコードになるんだから覚えない手はないぞ。