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木蓮哀歌

2010年02月27日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

何の因果で切り離されし 木蓮の枝 花咲く小枝
春を告げてく春一番に 甘い香りが隣の庭から
今年も大通りの桜の花が 君を楽しませてくれるでしょう
あとわずかで暖かな風に乗って 春がやってくる

裏の小道に小雨が降って 木蓮の木も濡れている
まるで腕をもがれたように ばっさり切られた木蓮の小枝
殺風景な庭の木から 何も見えない春の情景
白い花も一つも見えない 甘い香りも漂ってこない

夜空の月も顔を隠して 泣いているのか如月の月
かわいそうな木蓮の花 咲くに咲けない木蓮の花
本当に春は来るのでしょうか 夜に一羽のウグイスも
戸惑っているだろう 寄り道しようか庭の小枝に

屋形船の日桜の花を 教えてくれた白い木蓮
コートを一枚脱いでも良いよと  窓を開けても寒くはないよと
駐車場に落ちてた大きな花を ある日拾って押し花に
私の春も終わったように 一つの時代が終わったな

※ 沖縄の皆さん、地震は大丈夫だったでしょうか
(山木康世)