となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

空いっぱいの星

2009年10月28日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

東京で見る夜空は寂しい限りの星くずが、ホント星のくずが黒い夜空に張り付いている。北風が強く吹く寒い冬の夜に北斗七星が確認されるときがたまにある。その時僕は思う。あの星々が光ったのはいつなんだろう。一番近い星で平安時代の頃と聞いたことがある。源氏物語で光源氏が恋の遍歴を重ねていた頃、遠い宇宙の彼方で発した光を僕は今見てるんだ。
山奥の宿で見上げた夜空は宝石箱をひっくり返した賑やかさだった。そこで北斗七星は確認できない。多すぎて夜空が眠りつけないと星のおしゃべりに耳をふさいでいる。あまりにも多い星くずに吸い込まれそうだ。美原で晴れた日にはいつも見ていたはずの夜空。当たり前の星の多さだった。父に背負われて学校で観た映画の帰り道、恐ろしいほどの星の数に圧倒されていた。
僕はやはり美原の夜空をいつも思い出している。無意識に願っているのだろう。幾ら目をこらしても見えないけれど、黒い夜空の向こう側で息を潜めてジッとこちらを伺っている感受性という星の輝きを見失うまいと必死なんだ。
三つ子の魂百まで。深呼吸をしてジッと目を閉じよう。

11月にぶんぶん書房より発売予定本「此此然然(コレコレシカジカ)」はジッと日の目を見ようと熟成中也。

「空いっぱいの星」

G      G#dim   Am Adim
その後元気でやっていますか
G     C/G     Dsus D
こちらは春一番が吹きました
C Am/C Bm Am   D
もう何年も声も聞いてない
G      G#dim  Am Adim
あなたの顔も思い出せない
G     C/G    Dsus D
髪は長いですか短いですか
C Am/C   Bm Am          D
今でも変わらずに あの町に住んでるのですか
G   Em   Am  D
梅は咲いたか 桜はまだですか
G    Em   Am D   G
人生を気楽に 過ごしたいですね
F C/E D# Dsus D F C/E D# Dsus D

この頃少し 自分の生き方や
目指すところが見えてきました
長くて寒かった 冬の季節も
やっと終わりを告げましたね
梅は咲いたか 桜はまだですか
人生を気楽に 過ごしたいですね
 Em            G
 吹雪の後に  空いっぱいの星
 Em           G
 寒さの中で  大地にしっかりと
 Em      C
 腕を組んで  空を見上げてる
       Am       D
 今はそんなときの 気分に似てますね
梅は咲いたか 桜はまだですか
人生を気楽に 過ごしたいですね
梅は咲いたか 桜はまだですか
人生を気楽に 過ごしたいですね

※3カポGでレッツゴー。/は分数コードです。C/Gと言えばCのフォームでベースをGにする。難しそうに聞こえますが覚えれば簡単です。さぁチャレンジしてみよう!