となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

東上野あじゃらか御礼

2022年12月04日 | カテゴリー: 山木康世 

更なる未知の新境地開拓という気分である。
今まで過去に両国亭という日本の演芸場、ジャパニーズライブハウスに足を踏み入れてきたが、なんともこじんまりした道楽の人々の集まる演芸場があじゃらかであった。
会場に入ると赤い布で包まれた高座が目に入る。上には分厚い座布団がご主人様を待っている。右手の壁には道楽者の名前が一覧で記されている。みんな凝った名前である。道楽者に共通の本人ご自慢の由緒あるお名前である。
お囃子の調べに乗って登壇と相成った。昔から憧れの和太鼓お囃子横笛の調べには日本人の血を感じる。すでに楽屋で準備万端。良い心持で舞台へ。そこで繰り広げられる世界は、約半世紀に及び築き上げてきたヤマキワールドである。なぜか油物を多く食したわけでもないのに、舌がよく回り、脳の回転が心地よい。お客様に用意された椅子は天下一品である。ああ今日はお客になって見上げてみたいと本気で思った。趣味が高じて道楽になった者の今がここにある。我は日本の表現者である。いただいたあじゃらか様の日本手ぬぐいを首に巻いて今日一日を思い起こしている。
夜になると東京の空にキラキラと冬の星々が光っていた。良い一日だったなぁ。みなさんお忙しい中、そうでもない中、遠くからの方そうでもない方、誠にありがとうございました。

もういくつ寝ると待望の沖縄が待っている。


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