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春日部市小宅ホール御礼

2023年02月13日 | カテゴリー: 山木康世 

千葉県から埼玉県へ。
昨日に引き続き満点の青空。柏→野田→江戸川を渡るとそこは埼玉県春日部市である。江戸時代この川を利用して江戸へ生活物資を運んだ重要な川であった。今でも川幅は相当なもので往時を偲んでしばし見ほれる。北海道はどこまで行っても北海道なので、このような県境というものがない。昔の藩の名残が今では県として政治を司っている。川を挟んで目と鼻の先であるが、政治経済だけではなく県人意識も違うと言うから驚きだ。道産子としてはある意味歴史の永さを感じてうらやましくもある。川は橋が架かっていなければ人間の意識まで変えてしまう。昔の人にとって川はいろんな意味で超えることの出来ない自然の隔たり、隔離、差別を助長した天然の関所のような感じだったのだろう。今では車で橋を渋滞していても5分ほどで隣の県へ行ける時代になった。
小宅は2回目、2021年というからコロナ禍での初見参で有ったのだが、申し訳ないが会場の記憶が全くなかった。一つだけ思い出したのが、トイレの壁に掛けられた日本犬の鉛筆によるデッサン。これを目にしたとき、これは見た記憶がある。しかしドアを開けて会場を見渡しても一部の記憶もない。不思議なものである。当時自分がどんな感情でここを訪れていたのか興味深いものがあった。
いつのころからニューミュージックの人は話し上手と相場が決まっていった。当初はそんな話聞いたこともなかった。それがいつの間にか逆転現象、話がおもしろいので行ってみよう。という業界になってしまった感がある。粋な小話のような話は結構なのであるが、男の無駄な長話には今でも少し抵抗がある。そんなこんなで話の少なかったlivelibrary、しかし心は燃えていた、傾ける熱情は昨日以上のものがあった。
結果昨日とはひと味違う良好なlive日和となった。ただ一つ思い出の新譜ジャーナル栄光の日々は切ないほどに我が身に感傷を与えた。星は天から大地である。お忙しい中お集まりいただいた皆様、誠にありがとうございました。椅子の並べなど大いにご助力くださったお店の奥さんを始め良い一日をありがとうございました。冬の夜汽車は天上を黙々と走っている。

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