西東京市田無オーガニックシアターまったなしスタジオ御礼
2023年05月06日 | カテゴリー: 山木康世
都に引っ越して来た頃、月に一度ほど田無に通った。通ったなどと言うと何か定期的なことを行っていたように聞こえるが、それほど大げさなことはなく今より車の清掃に気をつけて(今はないかと言えばそうではなく人生の伴侶のような感じでもっと心的愛情で接している)洗車のために思い立ったときによく深夜行ったのだ。札幌ではよく見かけた洗車場も東京では珍しいほどになく、そこで見つけたのが田無のそこだった。
今回のナビはなんとも遠回りを指している。確か田無までは新青梅街道をひたすら真っ直ぐと記憶していたのでナビを無視して昼は出かけた。記憶通り真っ直ぐ行くこと30分ほどで着いた。
ここの駐車場は先に自分の予定時間を告げて前払い、車内フロントに置いておくというシステム。今回は12時間600円。安い、ここまで来ると人間的な価格で社会が成り立っているのか。わずか中野より15キロほどで人間的な町があった。
オーガニックとは有機的、無添加などと訳される。ほぼ野菜栽培などに使われる言葉。無農薬有機栽培。しかしいわゆる都会にはびこる商業経済至上主義によって世の中のシステムがオーガニックでなくなっている。オーガニックを取り戻そう、考え直そう、人間が主人でお金などはそれにまとわりつく生活の手段なのである。
今回の会場は古くてメンテナンスが滞っていたが、心意気はまったなし。心地よく五月晴れの夕刻過ごすことができた。
しかしである帰り道ナビに翻弄された。行きは冴えていた我が頭、帰りは行きの教訓が生かされず翻弄されて遠回り、わざわざ分かっていて要らぬ右折をした。32年前ナビのない時代に得た知識や記憶を要らぬナビに邪魔された。
最後は自分を信じて、少しはナビに頼って生きてゆく。しかしである。助手席に置いた地図を頼りに目的地を目指していたあの頃の人類は今より良くも悪くも相当に頭を使っていたな。
こどもの日が明けて6日は「空の杜」。「空くう」ということをよーく噛み締めてみよう。山木オーガニックソングオンパレードの予定である。
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