となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

鈴木康博フォークソング・メモリーズ御礼

2023年11月03日 | カテゴリー: 山木康世 

港区芝まで中野から1時間はかからない。ラッシュ帰宅時、何が起きるか分からないので余裕をもって出かける。現地について記憶を頼りに駐車場を探す。しかし6年の歳月は長く、全く見当たらずビル、ビルとなっていた。振り返ると東京タワーがオレンジ色にライトアップ、夕暮れに怪しく光っていた。
今回50年記念ポスターのシンボリックな東京タワーは昨今のスカイツリーとは一味違ったタワーである。昔はこれほど光り輝いてはいなかったが、それでも333メートルの威容は少しも衰えず、否寧ろ大きく冴えわたっている。
やっさんとは2017年6月以来である。「風来坊」をお手合わせしてもらった記憶がある。
そして今回は「長距離運転」である。SONY時代のソロアルバム復刻キャンペーンを兼ねての番組登場であった。事前にお渡ししていた「野良犬HOBOの唄」「泳いで行くにはあまりにも水の流れが速すぎる」ギター1本でボソボソと歌う歌が俺らしくて良いと言われた。やはり冨澤氏と同じく詩が良いと言われて嬉しかった。
お聞きしたかったことがあった。それは僕と同じくグループのヒット曲を一生再現できない難しさを抱えての一人航海のことである。まったく同じ宿命を感じながらの船出であったと聞いてスッキリした。そうなんですよね、誰にも言えない贅沢な悩みであるが、本人にとっては付いて離れない大きな宿命。
やっさんは2歳年上である。先輩弾き語り職人として、この先健康で大いに歌い弾きまくって下さいとお願いして別れた。後輩たちの光、希望を是非とも絶やさないで元気でまたお会いししましょう。
ビルを出て後ろを振り返ると東京タワーがお疲れさんと言ったとか言わなかったとか。