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横浜旧英国領事館御礼

2024年07月15日 | カテゴリー: 山木康世 

1937年建設というから思っていたほど旧くはない。
この年に日中戦争が勃発し、1942年に日本はイギリスとアメリカに宣戦布告、建物は日本の監視下に置かれた。今では考えられない国際情勢、日本もずいぶんと元気であるが、このような戦争による繁栄はいただけない。
富国強兵、産めよ増やせよ。狭い島国の資源の調達、そして領土までぶんどってしまう。それが許された帝国主義、植民地主義などは結局、兵器の発達による奢りが海を渡らせて一時的に領土にしてしまう。そんなこと許されるはずがない。が当時は許された。
この建物におけるLiveは何度になるのだろう。いつ訪問しても落ち着きのある風情にしばし今を忘れてしまう。僕にはこのころの洋風建築は伝統を感じて、当時の人々が窓のカーテンの向こうから庭の手入れの手を休めてハローと語りかけてくる感じがする。ニョキニョキと天に向かって見上げるほどの建物には建築会社の技術の粋と威圧だけで何も感じない。そこに住む人間のココロ不在のような感じもする。どうしてそれほど高層にしのぎを削るのかよく分からない。
横浜の道路事情は良さそうで悪い。案内がよそ者には不親切である。もっとも最新のナビを入れておけば問題はないのかもしれない。何度も迷うヨコハマの高速道路。
そんなわけで迷ってたどり着いた旧英国領事館、やっと着いた安ど感をこの建物は与えてくれて、重たい楽屋のドアを左右に明けてお客様の前でコンニチワ。
ひとつ心残りは、ギターのマイクが番っていなかったことである。申し訳なかったです。
今日はふきのとう解散時舞台監督だった藤丸氏の訪問があって心躍っていた日でもあった。

古い洋館に響くアコースティックサウンドが心地よい


「雨は止むかな」。リハーサルで


藤丸さん(左)、城生さん、ありがとうございました

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