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さいたま市宮内家の一見トロピカルなお家事情

2025年02月23日 | カテゴリー: 山木康世 

中野から20キロほど、とあるのでいつもの柏なんかより遙かに近いさいたま市である。
その昔にはなかったさいたま市。いつしか120万都市へと変わっていった。大きな街、大人数になってもその街の中は何も変わっておらず、むしろ過密化で渋滞は日常化している。
築50年というビルの地下1階の「宮内家」は丸テーブルが配置された予想以上に素敵な会場だった。よりトロピカルな音楽が一番似合いそうな会場で、ハワイアンや南国の癒しの音楽が聞こえてきそうだ。あまり角の立ったメッセージやフォークロック、ブルースなどからは敬遠されるかもしれない。僕が今後liveしていきたいYAMAKINGSONGSには大変に向いていると直感、長いつきあいになりそうな良い予感がして足取りが軽かった。
楽屋もきれいに整頓されていて快適である。
ステージに吊された3枚のタペストリーも程良くマッチした。ライブハウスに集う人間たちの心模様は曼荼羅である。今日の天気にもよるだろう。ここまで来る交通事情にもよるだろう。出てくるときの家庭事情にもよるだろう。一つでは説明のつかない人間模様が場内では展開されている。しかし今日はYAMAKINGSONGSという音楽の絆で集まってきた人たちの「宮内家」である。
ライブハウスのネーミングは大事である。僕は北国生まれの北国育ちなので、何かと冬の「家」イメージが浮かんでくる。より若きその昔、年齢を増したら暖炉の赤々とした温もりの中でポロロンと表の雪でも眺めながら日がな弾き語りも良い。しかし東京暮らしが40年近くも続くと「宮内家」の温もりも良いなぁとつくづく思ってしまう。
今日はいつもは長野人の「ジジ」も一緒である。マスター共々急坂な階段の荷物搬入を手伝ってくれた。ありがたいことである。
場内には「ふきのとう」の歌を好んで、昨日ここで歌ったという若き音楽人も居てくれたりと演奏後のサイン会にも熱が入った。
50年音楽人であるが御大は過度に必要ない。それよりも「今」が面白い。血の通った人たちが集う「今」の熱量は面白い。懐かしくもあり生き生きとしている熱量。
雪の中、今はジッとしているが太陽の光のもと春を待っている虫たちや花たちの熱量は地味であるが熱く深く強いものがある。
この寒さももうじき止んで春が雨とサクラを連れて山から降りてくる準備真っ最中。
元気で笑ってまたお会いしましょう。
みなさまお忙しい中、誠にありがとうございました。心穏やかに過ごして生きましょう。

YAMAKINGSONGS3本のフラッグを背に歌う


次回ライブは5月24日


休憩アリの2時間でした

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