戸(へ)の話
2010年02月10日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
一戸、二戸(にのへ)、三戸、五戸、六戸、七戸、八戸、九戸。
なんと屁の多い、失言、戸の多い地域であろう。よく見ると四戸がない。おそらく死の戸につながるから昔の人は忌み嫌ったのではないか。山木説
しかし名字になると俄然四戸が一番多いというからおもしろい。ほかに一戸さん、七戸さんがいるという。
ちなみに十戸が十和田になった説と遠野になった説があるという。
昨夜のライブは築400年の重厚な渋い古民家で行われた。古い甲冑が左手の奥座敷から見ている。その甲冑のくりぬかれた黒い眼底からジッと天台荘のライブを見ている戦国武士が語りかけてくる。
「お主の幸せはみんなを幸せにすることにある。今夜も真心の歌を頼むぜ」
大勢の屁の元を製造、発する二戸の夜は深々と更けて行きました。冷え切った空には満天の星が煌めいておりました。
(山木康世)