物臭太郎
2010年02月16日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
カントリーミュージックは日本の演歌と同じだ。
ポピュラーカントリーではなく少し古い正調カントリーを聴いてそう思う。
何聴いても同じ。人はつい言いたくなる。
全く知らない歌でもすぐに体になじんで鼻歌で歌いたくなる。シンプルである。おそらくコードは3つあれば演奏できるだろう。前奏、後奏の型の決まったシンプルさ。
僕がギターを覚えたくなった動機のひとつにカントリーがあった。
コードが3つで良いというところが怠け癖の15歳にはピッタリだった。
未だにその癖は抜けきらない。
いや抜けるどころかますます成長して1つのコードでも良いと考える始末である。
シンプルイズベストを人生のモットーと公言して、自分の物臭太郎の言い訳をしている。
シンプルから工夫すればいくらでも複雑になる。
その逆を行うのは至難の業である。
(山木康世)