音楽の種子
2010年02月21日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
60歳男性、妻、娘。
娘から問われた。「今日の靴は1,200円ですか?」何のことを言ってるのか分からなかった。それほど安くはないが、確かにそれほど高くはない。先日、柏で急遽買った靴に興味を持ってくれるのかと思ったりしたが、しばらくして分かったんだ。昔のライブアルバムの中でそんな話をしていたのだ…。
長く音楽をやっていると、自分自信の周りはそれほど変わっていないのだが、同じような世代の他の大勢の人は子供を作り、孫ができて…いろいろと変化があるのが普通だ。
子供と一緒に聞いていた僕の歌が子供に伝わる。子供は勝手にいろんな感じで受け止めている。時間が長く経過して、その子が結婚する。同じようにその子供に伝わる。
何気なく若いとき蒔かれた音楽の種子は、蒔いた本人に関わりなくいろんな場所でいろんな育ち方をした。まだまだ考えている以上に、これからも育ってゆく。予想のつかないドラマであり想像以上にロマンである。そして希に悪い影響も与えてしまうこともある。ますます心してかかろう。
昨日のマーキーライブに足を運んでくれた音楽好きな大勢のお客さんに心からお礼を申し上げます。
昨日は小潮、太陽と月が地球に対して直角に位置していた。雲一つない冬の夜空には上弦の月が鮮やかにぶら下がっておりました。
みなさん、帰り道、心が軽くなったでしょうか?
(山木康世)