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後志巡礼第一弾 京極「春のお楽しみ会」

2010年03月26日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

昨日の飛行は珍しく雲海飛行。下界も見えず雲の上にある青い上空も見えず、雲と雲の隙間をついて北海道へ飛んだ。
厚い雲はまるで小さな頃、母が年に一度やっていた布団の打ち直しのような綿。母はマスクをして器用に古い綿を新しい綿に打ち直していた姿が目に浮かぶ。昔の人はリサイクルがうまかった。今の人もものがなければリサイクルなど考えてうまくやるものと考える。ただ巷にものがあふれかえって、打ち直しをする手間や時間を考えたら買い換えた方が安上がりと来るから事は簡単にいかない。
しかしまた最近、リサイクル、リユース、リデュースなどの考えが広まっている。大量生産、多量消費の時代は終わったのだ。
太陽は雲の向こうからボンヤリと黄金色の輝きでうっすらと光っている。

迎えて今日、藻岩山の裾野に広がる札幌上空は今日の京極を占うかのように青い。昨夜は粉雪が降り続いていたが、晴れ男に応えてくれるかのような青空が広がる。約1時間半の春の道を走って、ライブは「春のお楽しみ会」と称して6時半から8時までの予定だ。昭和18年製マーチンD-18と、30歳の年に買ったギブソンJ-50を引っさげて故郷巡礼第一弾いざ京極へ、京極へ。
(山木康世)