お節介と親切4
2010年06月19日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
さて目出度くお疲れモードで目的地に着いたとする。ちょっと息抜きに国道沿いのパチンコ屋にでも入って3日。パチンコ屋の店員は聞いてくる。何か8日9日10日。やがて席に着くやいなや、天井からBossスピーカーによる大音響で注意事項がアナウンスされる。それでなくとも店内は騒音、轟音のるつぼだ。音楽さえも聞こえてくる。誰も聞いていない。どうせかけるなら軍艦マーチにしてくれ。古いな。場内で違反行為が、不正行為が行われ発覚した際は速やかにご退店願います。ご退店いたしかねるお客様は速やかに警察に通報いたします。それでは規則を守って時間の許す限りどうぞお楽しみください。当店はいくらふんだくっても一切の責任は負いかねます。とは言わないが、何度も店からの規則がきつく年端のいかないお姉さんの甲高い声でアナウンスされる。聞こえて意味が分かればいいのだが、聞き取り意味を理解するにはかなり店に通わなければならない。負けが込んでいる時は、うっるさーい、うるさいと叫びたくなるのが人情というものだ。そこのご理解よろしくお願い申し上げます。
そしてホテルで一休み、お目当てのコンサートを見に行くことにする。ここでも開演前に年端のいかない女性のアナウンスが入る。禁煙でございます。カメラ、携帯による撮影は一切お断りいたします。テープレコーダーによる録音等も一切お断りいたします。アーティストに迷惑のかかるような行為を一切禁止いたします。もしもこれらが守られないような場合には、ご退席、時には公演の中止と言うことも考えられます。みなさまどうぞマナーを守って最後までお楽しみください。それでは開演までしばらくお待ちください。ここでは「しばらく」は使わない方が適している。お客はそれでなくとも待ちわびているので、「まもなく」と行きましょう。もう言うことはないかい?
そして終演、ホテルに戻る前に居酒屋で一杯。ここではあまり言うことがない。何せ酒が入れば良いのだから。ほろ酔い気分でホテルに戻る。ノートPCを開き今日の日記を付けるとするか。「ワード」のお節介に舌打ちして、またか、この勝手なマイクロソフト開発者を罵って何をやっても思い通りに戻らない操作に頭に来て、あーやーめた、寝るべとなる。古いバージョンのソフトの方が遙かに使いやすいというものがたくさんある。開発者がバージョンアップのために仕事を作って、いらぬお節介な操作を考えつくわけだ。そんなの使用者が個人で考えればいいものを。所詮文章を書くくらいが関の山だっちゅーのに。見栄えの良い書類を作るほんのわずかな人を対象に、がんばるモンだ。Windows→Vista→7へのアップも考え物だ。手取り足取りなど考えてくださらなくて結構です。それよりも安くアップしろよと言いたくなる。バージョンアップという昔はなかったおもしろくない言葉。みなさまほどほどによろしくお願いいたします。
それでは、これにて「お節介と親切」は一件落着。
(山木康世)