となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

松永基督教教会音始末記

2010年07月04日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

広島駅隣接のホテルで目を覚ますと強い雨が音を立てて降っていた。昼前だというのに、夕方のような暗さだ。ロビーで小降りになるのを待つ。
広島県福山市は松永町のキリスト教教会によるライブを初めて行なう。教会の建物の構造上、非常にホールの音の響きはすばらしいものがあるはずなので大いに期待する。
この教会は一年ほど前、知人の旦那さんの設計により完成した。背筋がピンとして姿勢を正してくれる建物内でライブを行うというのも、年に何度かは良いモンだ。
広島駅から、時間もあるので在来線普通列車で松永駅へ向かった。車内の冷房の効きすぎには閉口したが、起きがけの際の驟雨は幸運にも止んで、小雨の降る中、遠く山並み中腹にまで漂う雲のような霧のような眺めを見ながら電車は松永駅へ。自然に心がハミングしている。初めて向かう松永への期待ということもあるが、昨夜の余韻も大いに手伝っている。
東京の電車車両は、巡り巡ってこんなところを走っているのかもしれない。かなりくたびれた感じの電車は轟音と共に山陽道を走り抜ける。老いてますます盛ん。
自然体で36年やってきた。立場は多少違うが物事の考え方、進め方にそれほど違いのある人と一緒にやってきたのではない。共感、共有、共生やはり社会は共にあるとつくづく思う。と共にたまには神の存在を意識して、自然や天体や目に見えぬエネルギーに畏怖の念を抱くというのも悪くはない。
みなさんの協力の下で行われたライブは大成功、大盛況。牧師様、お客様、PA、スタッフの方々に改めて御礼申し上げます。またお会いしましょう。
(山木康世)