となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

地球は生きている

2010年07月27日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

この夏世界各地から異常気象のニュースが続く。
大雨、猛暑、大寒波、いずれも尋常な数字ではない。何とも世紀末風で不安になる。
地球は回っている。風を起こしている。雲を作っている。雨や雪を降らしている。まるで生き物が呼吸しているように代謝を繰り返している。

中国人Aの証言=私たちの農場では、雨をコントロールしてきました。ロケットは私たちに恵みの雨を降らせ、太陽の温もりを好きなときに好きなだけくれます。今やロケットなしの繁栄、収穫、幸福などありえません。

中国人Bの証言=私の乗っている漁船は、過去に何度も台風に遭遇して命拾いをしたことか。細々と経営していますので、天候は非常に大事です。天気は神頼みの時代は終わりました。ロケット会社に頼んで事前に海上の天気を良くしておけば、大漁は間違いないです。

去年こんなニュースがネットにあった。
2009.10.2 00:01 
中国国営新華社通信によると、建国60周年の1日、パレードなどが雨で悪影響を受けないようにするため、「消雨ロケット弾」432発を雲に向かって打ち込んだ。北京市中心部は前夜から未明にかけ雨が降っていたが、式典が始まった午前10時にはほとんど雲のない快晴となった。

こんなことを隣国では日常茶飯事で行っているという。
地球は戸惑っているに違いない。怒りや悲しみなどではなく、困惑しているのだ。巨大なシステムの一部が何ものかによって狂わされている。地球は長いこと平和主義者に味方してきた。しかしここ一世紀の間に、見せ掛けの平和主義者によって、ボロボロにされてきた。今や地球は平和システムのコントロールを失ってしまった。
元通りに回復してもらうには、直ちに目の前の幸福に預かろうという下衆なエゴ体質を改善しなくてはならない。天上の雲や雨を制御して、自分たちだけの幸福追求などという根性は神への冒涜である。

今や世界の人口の四分の一を占めるまでになった中国は、地球自体を狂わすまでに暴走しているのであろうか。
(山木康世)