島根県出雲市/木綿街道交流館御礼
2022年03月28日 | カテゴリー: 山木康世
大山だ!津山より走ること1時間見事な山が顔を見せた。久しぶりの雪の大山。日本の名山、それも今時の残雪の大山は一人で見るには本当にもったいないほどの雄姿を見せてくれた。見る角度によってこれほど姿を変える山は珍しい。同じ山とは思えない姿を見せている。しばし見とれながら2時間少々で出雲に到着。空は雲一つない弥生の空である。やがて彼方に海が見えてきた。
木綿街道交流館は2度目の訪問。去年はコロナでやむなく中止、長く待ちわびた出雲である。玄関には「風来坊」の3人を含むスタッフ連がお出迎え、荷物を運んでくれる。大助かりである。すでに会場のセットも終えてお客様を待つ。
かわいい真っ白い木綿の木が数本風になびいている。木綿の持っている肌さわりは実に心地いい。木製のフォークギターにも似ているところがあるな。
一つ発見があった。ここら辺りでは節句が一月ほど遅れて行われる。桃の節句は4月、端午の節句は6月というところ。そこで1曲目「端午の節句」を歌ってみた。テリーズテリーが良い味を出した日である。還暦以来、12年の月日は長い時間をかけて名器になっている。
お忙しい中みなさん誠にありがとうございました。歌いきって本望の日でした。
地図を見るとここまで来たなという感じの出雲の国、神様のお住まいになる古い静かな出雲の国は居心地の良い日本のふるさとという趣を持っている。
またみなさんお会いしましょう、元気が一番です。

天井からは大きな吊るし雛が。大漁旗とともにステージに彩を与えます

風来坊の3人とアンコールで2曲。大きな花束も頂戴しました!

会場内から外を眺める

「木綿街道」のおいしいランチ
岡山県津山市/Live&Dining bar Talumache Arrow (タルマッシュアロー) 御礼
2022年03月27日 | カテゴリー: 山木康世
あいにくの雨がそぼ降る津山です。市内を流れる吉井川がゆったりと流れている。津山城の桜もまだという。本来は今日から桜祭りの津山城。
「タルマッシュアロー」は2回目のLivelibrary。以前は「樽」と「矢」がキーワードという店名であったような記憶があるが、今回もマスターについぞ聞く機会を逃してしまった。
楽屋には「YAMAHA」と「モーリス」のDタイプのフォークギターにしっかりと弦が張られていて普段使われていて現役バリバリだな感じた。
今回は「今」をテーマにLiveした。「今」の連続で未来がある。良い未来を夢見たいのなら、良い今を生き続ければ輝いた時の運び方になり、良い自分が、輝いた未来の自分がいることになる。過去は結果ということで、僕の過去はテープの巻き戻しなどという言い方で言うことが許されるのなら、良い今を巻き戻すと良い過去であったということが言える。24歳「ふきのとう」から始めた音楽生活。何もこの歳まで続けようなどという大きな抱負も希望も展望もなかった。成り行きでここまで来ただけである。
一つだけ言えることがある。自分にとって自分を鼓舞してくれる、発奮させてくれる詩を、メロディーのメモを取り続けることが僕を生き生きとさせてくれることであるという一つの信念は変わらずにあった。今も今を記録してくれるテレコは欠かさずに旅にも持ち歩いている。
お忙しい中、雨の中皆さま誠にありがとうございました。西日本ツアーつつがなく始まりました。今日は日本海の町、出雲へ出雲街道をひた走ります。
あーあ夜明けが近い。
中野区新井薬師前中野シアターかざあな御礼
2022年03月23日 | カテゴリー: 山木康世
あーパスワード
春分の日の穏やかさとは一変、朝起きて外を見ると雨交じりの寒い街。やがて雨は雪に変わって冬に逆戻り。なんと38年ぶりというから恐れ入ったものである。
ストックヤードの日の奇跡に近いような晴れ間を本当に幸運と改めて感じ入ってしまう。今日だったらすべておしまいであった。雨による中止は決定的であったに違いない。雲の流れる春分の日の青空は天からの贈り物、祝福であったのだなぁ。
そして「かざあな」における勘違いの番号違いのパスワード事件勃発。
パスワード流行りである。基本的に僕の性に合わないパスワードの世界。他人の物を盗み取ったり、無断で人の心を盗み読み取ったりする行為自体を卑しい行為とする。僕は絶対にしない。この道徳心は親や回りが教えてくれたものだろう。
日本はかつては良い国だった。住みやすい安全な国だった。いつからか自らを守る、守らなければならない国になってしまった。隙あらばいつ何時置き引きされる油断のならない国になった。
パソコンもスマホも銀行もパスワードで始まる。そのうち多すぎて忘れてしまい、思い出して再開するまで多くの時間を費やす事態も発生する。その昔、高価な音楽ソフトを入手した。やがてパスワード問題が発生、ついぞあきらめてしまった経緯があった。
今回の「かざあなlovely」は出だしでパソコンを開きパスワードを要求され、てっきりいつもの番号を入力したつもりが何度やっても「違います、違います。」おふざけじゃないよ。随分とお客さんに迷惑をかけてしまった。そしてはたと気が付いた。番号の勘違い、例えば1234だったとする。それを1243と何回も打ち続けて徒労の時間を費やし迷惑に及んだのである。この勘違いに気が付いたときは我ながら目からうろこ状態、背中の重たい荷物が下ろせた瞬間だった!タクシーでほかのパソコンを事務所から取ってくるというアイデアも示唆された。しかしあきらめなかった。歳のせいとは言わせない。
この教訓を大事に反省して二度とないように努めよう。
もうこのパソコンは信じない、帰りにはゴミ箱に捨てて二度と使うまい。などと毒づいた自分を恥じよう。どうぞ笑ってやってください。まだまだ初心者、兜の尾を締めなおそう。
お寒い中、狭い階段を降りて上ってくださった皆さま、誠にありがとうございました。
帰りの夜空には月さえ涼しげな顔で何事もなかったかのように煌々と照っておりました。
八王子市/ストックヤード御礼
2022年03月22日 | カテゴリー: 山木康世
今が盛りの白い木蓮の並木道を走ること数分、八王子市上柚木野猿街道辺りには初めて足を踏み入れた。
緑あふれる良いところだ、その昔にはサルたちが遊びまわって暖かくなった春にキャッキャッ歌っていたに違いない。時折カラスがカァカァ、スズメが、メジロがチュンチュン。
ストックヤード看板を目印に大勢の皆さんが足を運んでくださった。心配のお天気もまずまず、本番には大勢の天人様たちが雲に乗って、青空の隙間からコッツウォルズストーン、アンティーク煉瓦、フランス瓦、花々で彩られたステージに遊びに来て耳を澄まして、一緒に歌っていたに違いない。
ライブ後には沖縄そばを小腹の空いた皆さんとともにいただいた。
今までの我がギターたちもそよ風の中で虫干し状態、気持ちよさそうだった。本来そこで売られてゆくはずのギターたち、困ったもんだ捨てられない、売られない性分のご主人様の前もっての他人知らずの思惑通り、少しホコリのたまった元のさやに夕刻には収まって暗闇の世界へ戻っていった。
3年に及ぶコロナ騒動、物騒な地震や噴火や遠いヨーロッパでの時代遅れの戦争のあてにならない過多の情報の洪水をしばし忘れて、夢のような良い時間を皆さんと共有できて幸福、幸運だった。
また元気でお会いしよう。それが一番だ。何よりも代えがたい宝物の命の健全さ。
少し弱っている身心にビタミンYYの音楽はきっと効いてくるはずだ。でなければここまで僕自身も生きてこられなかったもの。
今日は地元も地元、新井薬師のホームの狭い階段を下りての「かざあな」で自分の世界に埋没、没頭する22日のLivelovelyの日だ。
お暇なら遊びに来てちょーだい、心よりお待ち申し上げまするでYasu。

20本近くのギターを展示。「売りたいけど売りたくないような・・・」

展示物は書から衣装、懐かしいカリンバも

ステンドグラスがきれいでした。松原工業の松原社長、お世話になりました
東京都国立市/スペースコウヨウ御礼
2022年03月20日 | カテゴリー: 山木康世
ナビの話
僕が車にナビを入れてから何年になるだろう。北海道の知人の車に搭載されていた初歩的な時代のナビを見て車窓の風景よりも刻一刻と移り変わる自分の位置情報の正確さに驚いて、好奇の目で画面を追い続けていた。
アメリカの軍事技術が一般に開放されて使用可能となったとの話。心はすぐに東京に戻ったら導入しようと決まっていた。
目的地を入力して待つこと、モノの数秒で検索、到着時刻まで教えてくれる。こんな夢の魔法のようなことがあって良いのだろうか!
あれから随分と旅の欠かせぬ道具となった。
今はスマホのアプリで誰でも入手可能となって、渋滞情報なども赤く知ることができるようになった。
今回国立まで中央道で行くことにした。何とマッカッカ、3連休の初日、五十日の前日、何かと多くの人が出掛ける結果となったようで高速は止めて国道を走ることにした。
結果予想の倍の時間がかかって到着したわけだが、関東圏の車移動予想時刻はあてにならない。故に多めに余裕を持って出かけるようにすれば良いので慣れの問題でもあるが未だ日曜祝日連休などの運転は苦手である。
逆にLiveの日はこのような日に行われることが多いので致し方無いとあきらめている。
多くの人がコーヨーにおいでくださりました。僕の気分は高揚。夕刻には雨となりましたが、この雨は21日の日のための恵みの雨のはず。それにしても土砂降り状態、降り過ぎではありましたが夜半には明けました。
先ずはつつがない一日、誠にありがとうございました。
春分の日ストックヤードにてお会いしましょう!
アディオス ウクライナヨーロッパに早くの平和を。
国立へ
2022年03月19日 | カテゴリー: 山木康世
予想通り雨は上がって 弥生の空だ
表通りのサクラも咲く準備をしている
昨夜降り続いた雨の雫が朝日に光っている
信号がカンカンと鳴って電車がゴオーと通過する
夕刻には国立でlivelibrary
どんな演奏会になるか定かではないが
心は安定しているのでギブソンは応えてくれるだろう
3年も閉塞状況の世の中は不気味である
それに慣れてしまった僕らはもっと不気味である
海の向こうの戦闘に巻き込まれ泣いている人は可哀そうだ
少しでも彼らの心に思い至って一日を過ごそう
明後日は八王子ストックヤードで48年音楽生活を整理する
いつの間にか50年近くも音楽生活だ
メロディも大事だが、それよりも僕の場合は何を言うかが問題だ
良い歌を書く準備はできている
後は気持ちの瑞々しい新鮮さが大いなる課題である
僕たちはみんなその昔子供だった キラキラ目をした子供たちだった
国立の名前は国分寺と立川の間にできた街に由来するという。なーんだそうだったのね。
もう春なんだなぁ
2022年03月18日 | カテゴリー: 山木康世
いまいちお天気は不機嫌ですが
これも全部全部来週の月曜の
「山木康世展」への準備なのです
この日は春分の日まさに快晴
みなさんをお出迎えの準備は
万端 万全 笑顔いっぱい
もう春なんだなぁ 1年ぶりの春なんだなぁ
今年こそはホカホカポカポカの春なんだなぁ
生涯一度の展覧会 みなさんどうぞお出かけください
今年の春分の日は 八王子ストックヤードで決まりだ!
ナンカクサクネー?
2022年03月17日 | カテゴリー: 山木康世
電車に乗り込んできた女学生2人の会話「ナンカクサクネー?」
今でもハッキリ脳裏に刻まれている。
群馬埼玉辺りの独特のイントネーションの会話に思わず引率者として身の引き締まる思いだった。
もう何年になるのだろう、2月の梅の咲き誇る季節に越生オゴセへ梅林ツアーを行った。
日のSUNSUNと降り注ぐ下で梅を見ながら参加者で各々が持ち寄った昼食をとった。芝生の上の良き思い出だ。
そして歩いて「陽山亭」という食べ物屋でライブを行った。確か僕のステージの後ろにはツキノワグマの敷物が壁にかかっていた。
やがて各自のテーブルに火が炊かれバーベキューが始まった。室内に煙がモーモーと充満、さながら燻り燻製状態。
そして終演、電車で皆で帰路に就いた。
そこで乗り込んできた先ほどの女学生と相成るのだ。
後日作った歌が
「越生陽春陽山亭」
越生(おごせ)陽山 梅の里
鮎の塩焼き舌鼓
今日の良き日の思い出に
囲炉裏端に花よ咲け
ほぼ電車1両燻られた山木倶楽部御一行様、そりゃ臭いわな。服や紙に染み込んだ思い出はそんじゃそこらで取れるわけがない。
あーあ面白かった!
千島哀歌
2022年03月15日 | カテゴリー: 山木康世
コバルトブルーのオホーツク 風に吹かれて一人立つ
はるか国後 択捉よ 冬の夕暮れ千島
C Am F D/F# G G
島の山の峰峰に 白く霞んだ雪景色
どさくさ紛れに無くした 日本固有の領土なり
幕末伊豆の下田で 勘定奉行の川路聖謨(としあきら)
ロシアの使節プチャーチンと 日露和親条約を
日本とロシアの国境を 国際的に取り付けた
100年経ち戦後いつの間にか 居座る隣人よ
C Am F D/F# G G
このまま声を上げないで 川路の意志を何とする
飽くなき大地海原と 欲張り赤い熊
尖閣諸島竹島と 祖国日本の曖昧さ
取りも直さずその姿 我ら自身の鏡也
唄は世に連れ、世は唄に連れ。
2022年03月15日 | カテゴリー: 山木康世
唄は世に連れ、世は唄に連れ。
混迷の世の中、収束のつかない戦争、コロナウイルスの行く末、要らぬ情報の宝の山をワンさと送り付ける掌の上の四角い時間泥棒、何としても良質な唄、歌を書きたい。
唄か歌か。若い頃、「唄」をよく使っていた。近頃、「歌」である。
よく見ると「唄」には口が一つ、「歌」には二つ口がある。そして「唄」には物言わぬ貝が。「歌」は何かが欠けている。
春分の日がそこまで来ている。お天気は晴れのようだ。
松原ストックヤードまでもうすぐだ。
ハミングバードはギブソン。和名をハチドリという。長いくちばしと舌で花の蜜をホバリングしながら吸う。その羽音がハチの羽音に似ているからhummingbird。hummingとは口を閉じて声を鼻に抜いて歌うこと。ブンブンだな。