広島市/SIX ONE Live MOON 風来坊は暮れゆく秋の旅。
2024年11月16日 | カテゴリー: 山木康世
広島は安芸の晩秋情景は今までの日本では考えられないほど暖かくやはり冬ではなく秋である。
初冬のはずだが確実に四季折々秋の章である。寒いより暖かいことはこの上なく良い。
空を見上げりゃ満月なのかココナッツムーンなのかオイラの目がゆがんでるのか、酔いのせいなのか哀歌が切なく口の端からこぼれ落ちてくる。
ふたりの夜は無情にもひとりぽっちの夜さ。北国では銀色の世界が始まってもうすぐ白い冬。歩道橋の下でダーティーマンひとり寒くはないか。今より磨き上げて大きくなったら黄昏のビールでも飲みながら今日というボーダーラインを越えていこう。それにしても生きてることは、奇跡と言えるかもしれないね。
電信柱の青大将がソロリソロリと這い上って行く。あの日の少年の魂は蒸発なんかしていない。オイラの心の中にいつだって会いにやってくる無言の魂は蒸発なんかしていない。
眠れない夜だった季節の夕暮れにひとり風来坊は暮れゆく秋の旅。
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