仙台茶店人形後始末記
2010年04月24日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
なんとすばらしき桜満開ではあーりませんか。
小雨の中、360キロをかっ飛ばして参りました仙台は5ヶ月ぶり。やはり北国は寒いです。
去年は11月にライブを行った。同じような小雨の仙台、店が分からず20分ほども探し回った記憶。
ホテルで聞くと歩いて5分ほどの近場にあった。
確か米沢からの移動で、お釜を見に山道をクネクネと登っていったら、なにやら看板が「冬期閉鎖」。なんとその日からの記念すべき「この先行ったらだめ」のバリケード。その後、食堂で故郷を思いながらジンギスカンを食した。
そんなこんな以来の仙台サテンドール。
リハを終えて去年も行ったハンバーグ店で夕食を採った。ガーリック醤油味ハンバーグ150g。ライスと味噌汁。
去年のその日を日記で尋ねて見たら、同じガーリック醤油味を頼んでいた。人間の嗜好なんて半年ほどでは何も変わっていないというわけだ。
なぜか落ち着くサテンドール。ダン・ヒックスというカントリーの大御所が去年来店、演奏を行ったという。
店内にはレコードジャケット、カントリーギター、ドブロなどが飾ってあり、アメリカの名もなきライブハウスにふと立ち寄った印象を覚える。通が知るぞ知る、こんなさりげないカントリーの店が、地味な通りの地味な建物の地下にさりげなくある。実に肌に合う。なぜか東京ではショーアップされがちな昨今のライブハウス事情。訳の分からない「バンド」と称される一団が一時占拠してしまった感の地方のライブハウス。集団の子供たちがスタンディングで飛び跳ねて酔狂するライブハウス。
違うんだよなー。たかが音楽、されど音楽なんだよなー。
幸せな気分で2時間はあっという間に過ぎていった仙台は、小雨の夜でございました。
ご来店のみなさーん、遠くから忙しい中ありがとー、ありがとー、笹カマボコー。寸志。
(山木康世)