米沢茶蔵後始末記
2010年04月26日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
どうしたというのだ。茶蔵社長ご乱心を。
「茶蔵(sakura)」の中庭にはせ参じた大勢の皆様の前で、可憐に咲き始めた桜にあたったか「本日は大勢の皆様、お天気も良くヤマモト…やまきやすよさんをお迎えしての中庭ライブ、最後までお楽しみください。それではお呼びしましょう、やまきやすよさんです」
どうしたというのだ。PAご乱心を。
社長の挨拶に動揺したのか、真っ赤な衣装にあたったか、はたまた単純なスイッチの押し忘れ。
「こんにちは、やまきです。それでは1曲目、木蓮の花」
表の音が出ていない。モニタースピーカーによる挨拶、1分ほどとても小さな音量の屋外ライブの始まりとなりました。お客さんは不思議に感じていたことでしょう。突然ガーンと大音響が!表のスピーカーに音が出たところです。演奏を中断「なんか中途半端なので初めから元い、それでは1曲目、木蓮の花」大丈夫、大丈夫、何かとイベントにハプニングはつきものだ。
雲一つない米沢の空は、まことに健康的なそよ風が吹き、人間が快適に過ごせる理想的な青空となりました。
PAも良いし、お客さんも久しぶりの音楽を楽しんでいるのがよく分かりました。
1時間半、90分かっ飛ばし野郎1本勝負。休憩なしで青空の下、桜の木が見守る中最高のライブができて幸せの行ったり来たりで、雀のつがいも隣家の屋根の樋で戯れておりました。
♪幸せの形って 人それぞれにある
幸せのひとつたとえてみれば
こんなふうに晴れた日の日曜日
こんなふうに晴れた日の日曜日 ♪
誠に良い歌たちを残して置いたモンだと我ながら自賛自照。
やがて西の空に黄金色の太陽がゆっくりゆっくり落ちてゆきました。
打ち上げの後、車に乗り込むとこれまた不思議な現象が。車の時計の針に目をやると「10・22」誰が最初に席を立とうと心に思ったか、その行動結果がこの時間を決めたのだ。何ともすごいラッキーナンバーに思わず声を上げ「山木還暦!」
日本茶は渋めでこくのある山吹色のものが良い。味の素入りで、色の良いお茶はすぐに見抜けるほど日本茶通になりました。スイートな店でツイート(つぶやく)な音楽を。
上杉謙信様のお膝元、全身を流れる血統の4分の1を山形に持つ自称「ツイッターミュージシャン」は最良の日曜日を堪能いたしました。
みなさーん、本当にありがとー、ありがとー、深謝。
(山木康世)