となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

帯広二葉亭四迷音始末記

2010年08月12日 | カテゴリー: ミュージック・コラム 

帯広と言えば、豚丼、豚丼と言えば帯広と言うほど豚における丼で一躍全国区になった帯広である。しかし僕の中での豚丼はそれほど親しみがなく、いまいち夢中に語れない。味は良い、丼としても良い、しかしネーミングが災いしているのか、はたまた幼き頃の記憶が全くないのが災いしているのか。
店に入ると「ぶたはげ」などという最大級の言葉が目に飛び込んでくる。「ぶた」も「はげ」も当事者にはおもしろくないはずだ。まぁ気にしなければいいのだが、もう少しかわいらしさがあればと思ったりする。「ぶーちゃん丼」はどうだろう。これもいまいちか。みなさんならどんな名前が浮かんでくるかなぁ。

そんなこんなで腹ごしらえをしていざ「ふた葉亭」へ2回目の参上である。
前には見たことがなかった青々とした緑のリングが階段入り口を飾っている。前は秋だったのか、今回の夏全開モードの道東の風景はエネルギッシュに、かつダイナミックに迫ってくる。店内に入ると音楽の店らしい飾り物や写真、ジャケットが並んでいてワクワクしてくる。
前回よりもすべてにおいて○のライブはつつがなく非常に心地の良い夜と整いました。
明けてバスで札幌へ移動、4時間の旅。たまには高速バスも良いモンだ。

明治の文豪二葉亭四迷のネーミングは最上級のセンスである。くたばってしめぇ=二葉亭四迷。ちなみに父からそう言われたのだそうです。

御巣鷹山ジャンボジェット墜落事故から25年という。ご遺族の方は、いろんな25年があったと思います。亡くなった方が生きておられたら25歳歳を取っていたんだと思うと感慨深いモノがあります。僕も職業柄ずいぶんと空の移動がありました。今後もあると思います。普通の人以上に敏感に生きて来ざるを得ませんでした。ただただ安全を祈るのみです。
(山木康世)