となりの電話 山木康世 オフィシャルサイト

大忘年会への誘い

2024年12月06日 | カテゴリー: 山木康世  

大雪が終わって小寒になる中間を冬至という。昔はカボチャが添えられた季節である。その二十四節気の中の今頃を鹿の角解(おおじかのつのおつる)この言葉を知ったのは津軽黒石の中村旅館、朝日の当たる6畳間。壁にかかった暦に書かれていた七十二候。時代が変わってデジタルな世の中になっても、心の時代はアナログだ。
12月27日は煤払の日、中村旅館も煤払いをして一年の部屋の煤や埃、思い出の煤や塵、心の煤や埃を取り払って新年を迎えていることだろう。僕はといえば、その昔遊女が上り下りしたであろう急な階段を降りて東京に戻ってきた。
生きていることとは恥の上塗りの毎日。今年百七つ新年一つの百八つの煩悩は来年も再来年も追い払っても去らない犬のようにつきまとってくるだろう。
せめて本年の塵や埃を忘年の友とともに酒宴の席で酒の力を借りて12月27日新宿中華ダイニング「満月廬」で洗い流そう。

松江プラバホールDVD販売のご案内

2024年12月06日 | カテゴリー: 山木倶楽部  

大変好評をいただきました、11月20日開催の松江プラバホールコンサートDVDを制作中です。
2月販売予定で、現在先行受注を承っています。

DVDの販売価格は、 6600円(税込) です。

購入ご希望のお客様は、

ゆうちょ銀行 口座番号:02760-9-101611   
口座名:山木康世オータムマンコンサート

青い振込用紙に、住所・氏名・連絡先・申込内容を必ず記入して下さい。
申込内容は、松江プラバホールDVD と 購入枚数を記入して下さい。

DVD料金6600円 ✕ 冊数 +送料210円を 送金下さい。振込手数料はご負担下さいませ

なお、松江プラバホール参加のお客様は、5000円 × 冊数 + 210円を送金下さい。
お席番号も書き添えて下さい。

お問合せは、山木倶楽部広報担当 080-3503-3813 kouho@yamaki-club.com (川口)まで。

<収録曲>
蜆の詩/白い冬/柿の実色した水曜日/春雷/春の雨/小春日和/旅鴉の唄/僕らは夜明けを待っている/冬は夜空に星座を連れて/砂のクリスマス/心に冷たい雨が降る/ひとりの冬なら来るな/眠れない夜だった/初夏/メロディ/長距離運転/ほととぎす/思えば遠くへ来たもんだ <encore> 水の底に映った月(徐福伝説)/風来坊 <encore> メリークリスマス 全21曲

中野区東中野マ・ヤン正しく恐れてハプニング

2024年12月02日 | カテゴリー: 山木康世  

♪ 東中野の歌
東中野へ遊びに行きました マヤンへ行きました
「星月夜」の最後の月の夜 ターコイズがキーワード
冬の暖かい日曜日 たくさんのお客さんと マヤンへ東中野へ行きました
東中野は僕の住む町 中野の隣の町です
西口出たらアトレヴィ東中野坂を下ります
やがてムーンロード マヤンのママさんは
素敵な現役シャンソン歌手
ここは 関東 武蔵野台地 東中野の町 東京の町 ♪

この日のハプニングは事務所を出る時から始まっていたようだ。当初バス→電車と考えていたが、意外と肩にかかるギター、荷物が重いので急遽タクシーにした。
運転手「まっすぐ行って早稲田通りを左、カンロクを右折で良いですか?」
乗客「いや、すぐ行った道を左折、早稲田に出て右、東中野が良いかな」
運転手「分かりました」
しばらく走って何を勘違いしたのか乗客はカンロクの遥か手前を「あ、ここ左折」
運転手「カンロクまで大分ありますよ。ここ行くとシマチュウで、大久保通に出ますが・・・・」
何かが混乱していて曲がってからミスに気付いた。がまぁ行けるか。確かに時間がかかっている。そして右に行ったら東中野だな。とここでもミスっていた。左折したタクシーに我に返った。そうだよ、何やってんだ。大久保通は東中野を越えているじゃないか。
運転手「少し広めのところで停めさせてください」
乗客「ハイハイお願いします」
運転手「どうもありがとうございました」妙に丁寧な口調だった。
わざわざ遠回りしてくれるお客様は神様ですと言ったかどうか。
中野38年在住の乗客はミスを微塵とも見せず悠々と降りて坂を下った。

「ターコイズナイト」おや、歌詞が冒頭から短いじゃないか。中断。今日のターコイズを決めるはずが急遽変更、後に回して「白い冬」で心を取り戻す。
「ふる里に春が来た」これもまだターコイズの動揺を隠せないのかキーのミスにカポが教えてくれる。今更遅いって言うんだよ。ここはアドリブ全開、作曲。お聞きの皆さん、戸惑いのことだとはお思いますが、毎日の中で気を付けてください。まだ最後まで続きます。歌い終わってディラン神様の話を持ち出して事の真相をはぐらかす。
やっとターコイズが見つかった。本領発揮、本日の主役「ターコイズナイト」完了す。
ここからは何事もなく1時間半、そして東田ママとの共演。
「サントワマミー」学生時代よく歌った歌なので心静かに落ち着いて喝采。
そしてママにもお手数をかける時間がやってきた。
「ろくでなし」キーのGとCを間違える。しかしである、流石ママは歌い切った。内心「ろくでなし、バカヤロー」と終わって苦笑していた乗客。
「ひとりぽっち」は手慣れたもんである。E♭3カポCで絶唱をサポートした。
今日の格言「間違いを恐れるな、地球や世界がどうなることでも、まして兵庫県知事でもあるまいし」
多くのお客様たちと懇親を深めることができました。と同時にビールで一日の冷や汗を取り除いておりました。
皆さま誠にありがとうございました。正しく恐れて少しでもミスの少ない毎日をお過ごしください。
またお会いしましょう。

ターコイズナイト@マヤン


店内はクリスマス仕様


ママとのデュエットは4曲


東中野駅前ムーンロードよ永遠なれ

墨田区大江戸両国亭晩秋情景

2024年11月28日 | カテゴリー: 山木康世  

昨日夕刻から降り始めた冷たい雨は、明けて朝から良い天気。日中は20度ほどもあって汗ばむ陽気とのこと。
夜半の3時に起きて深夜便を聴いていたら「恋人よ」「冬が来る前に」そして少しの予感通り「白い冬」がかかる。
そして「最後の一葉」太田裕美である。作詞は松本隆。何気なく聴いていたら「白い冬」のフレーズが。早速検索の虫がググる。1976年の歌である。その昔オフコース小田氏が「さよなら」で「白い冬」を使いたいが良いかと確認を取りに来た、と元才谷のスタッフから連絡が来た。僕は作詞者でないから一存では答えられなかったが、工藤に成り代わり快諾した。工藤は当たり前の「白い冬」のフレーズを考案したかのように大事がっていたので成り代わってである。それが今太田裕美が歌っているではないか。少し拍子抜けした「白い冬」
そのことを両国亭で話した。かすかなお客さんの反応を期待してのことである。お一人同時刻に深夜便をお聞きになっているお客さんが「白い冬」を聴いていた。
昨夜は小さなスピーカーの携帯ラジオで聴いたせいか、ハモリがよく聞こえてご満悦の夜更けの就寝となった。もう寝なくちゃの天の声が聞こえてきた。
いたって心身、喉を除いて快調である。
11月は何かと節目の74歳だった。和歌山、島根とつつがなく小さな歴史を大きく刻むことができて、ひとえに皆様方のお陰である。
般若心経の「色即是空 空即是色」あらためて晩秋情景に音読す。

市川市サクラコートホールにサボテンとネームタグ

2024年11月23日 | カテゴリー: 山木康世  

前回は7月横浜から高速道で移動、乗り過ごし10キロ、逆戻り10キロ計20キロ余分に走って会場に着いた記憶が蘇ってきた。会報127号発行準備の中の市川市。上から読んでも市川市、下から読んでも市川市。市川市に限らず市のつく市はこれに当てはまるのでそれほど面白いことでもないかもしれない。近場の駅は妙典駅。ここが東西線地下鉄の駅名だとは今の今までつゆ知らず由々しき事態。なんともいきなり親しい地名になってしまった。川を超えたら千葉県、しかしそこが単純にのどかになるとは限らない。浦安を抱えている分、のどかになるどころか車は忙しい。TOKYOデスニーランドだがCHIBAにある。そこんところCHIBAの人は複雑なのでしょうか。
ここには真間の手児奈(ままのてこな)伝説がある。平安時代の話で手児奈さんは貧しい農民だったが見目麗しき女性で二人の男に愛され、その罪の意識に苛まされ自ら命を絶ったという。みなさんもどうぞお気をつけてください。
「安田くんとサボテン」久しぶりに歌いました。
ラブリーの日と言うことで可愛いサボテンをご用意いたしました。磁石で鉄製のものにはくっつきます。失くさないでどうぞ可愛がってやってください。そして今日の日を思い出してください。きっと良いことがあるでしょう。
松江プラバから2日目、すっかり日常のLiveLibraryに戻ってYAMAKINGSONGSは進化し続ける。日々の忙しさにかまけて美しい心を失くさないよう、サボテンとともに大事なものにネームタグに名前を入れておこう。
今日は風が強い勤労感謝の日のようです。昔の新嘗(にいなめ)祭で天皇さまが今年のコメの収穫に感謝して、そして来年のコメの希望を新たにする日ということです。この新嘗祭のほうが現代のコメ事情には必要な祝日ですな。

可愛いヒヨコライトが光っています


サクラコートホールは「和」の雰囲気です

島根県松江市/さんびる文化センタープラバホールに米粒の神様と一緒に

2024年11月21日 | カテゴリー: 山木康世  

ホテルのカーテンを開け放すと東の空から朝日が差し込んできた。待ちに待ったプラバホールの当日、天気は上々のようだ。90年のふきのとう「春の雨」アカペラですっかりとりこになって脳裏を離れなかった夢がまさに本日叶う。
会場に入ると下見をした15年程前以上の圧倒的スケールで飛び込んできた。客席中央で天井を見上げたら、何とも言えない気品あふれる作りで感動した。ステージ中央にはパイプオルガンが女神のように君臨していた。ふきのとうの時には気づかなかった女神の存在。
中央に50年音楽生活の弁天様とのツーショットフラッグも吊るし終えてリハも終わった。あとはお客さんを待つのみ。1時間の待ち時間ののちいよいよ夢の実現。
松江宍道湖湖はヤマトシジミの産地。オープニングはDmオープンによる「蜆の詩」作った当初は20番もある大作だった。しかしレコーディングで4番までとした。少し緊張もあるのか80点の蜆だった。なんだか右足の靴の底の1点がねっぱっているようで違和感を覚える。気づかれないように少し動かしてみる。やはり米粒の神様がへばりついているようだ。楽屋で食べた弁当の米粒が一緒にステージについて来てしまったようだ。まぁ米粒の神様とでも呼んでおこう。5曲ほどでいなくなった。アカペラで「春の雨」再現もしてみる。それからラスト「思えば遠くへ来たもんだ」を含み「水の底に映った月」全20曲アンコール最後の締めの「風来坊」は地元グループ「風来坊」と締めた、鳴りやまぬダブルアンコール。「メリークリスマス」でヤッター!
3か月ほど準備をして温めていた夢が今まさに終わった瞬間である。いや3か月ではない、下見をした15年ほども前からすでに僕の中では温めぬいてきた松江プラバホールの夢が今まさに終わったのである。夢は現実となって一つの歴史として刻まれた。
大勢の人が夢の実現のために動いて心を寄せてくれた。実際に松江まで飛んでもきてくれた。もちろん地元松江の人の応援は心強いものがあった。
幾つになっても夢は持ち続けなければならない。自分の身でありながら時間と共に老いという見知らぬ訪問者に口をふさがれ身動きが取れない身になることは怖いことである。それを夢という目的を持つことができれば時間を少し軽減できて訪問者に居留守を使うことができる。
みなさんどうもありがとうございました。大きなプロジェクトは大成功でした。来年の弾みになるはずです。蔵出しの良い酒を準備にかかる杜氏さんの心境で年末を楽しみましょう。

プラバホールロビーで


さあ、本番スタートです


DVDは2月発売予定です


アンコールは風来坊のお二人とも1曲。もちろん曲は「風来坊」


終了後の楽屋で。汗いっぱいのTシャツが熱演を物語ります

岡山BlueBluesに小川のイルミネーションを

2024年11月19日 | カテゴリー: 山木康世  

水は大切ななくてはならない基本である。しかしその水が天から降り注ぎ止まないで災害を引き起こし甚大な被害をもたらす。これは太古の時代からの自然な営み。何も水に非があるわけではない。ここまで自然を舐め切った人間という生物の愚かな営みの結果である。
やはり水のある風景は人間の心に潤いをもたらし、ギスギスした都会の生活に潤滑油という油を注ぎもたらしてくれる。
岡山の中心部に夜になるとイルミネーションが施された、決してきれいではない小川が流れている。投宿したホテルのすぐ脇を流れている。
何度か岡山に来ているのに、この川の存在は知らなかった。春になったら桜でも咲いているのだろうか。今はイルミネーションが夜の川面を照らしている。
bluesは色で言えばblue、青、憂鬱なのである。何かとブルーな毎日を水に映ったイルミネーションのごとくたまにユラユラキラキラは悪くない。
bluebluesは感心するほど行き届いていて清掃されて木造りの良さに惚れてしまう会場である。お見せできないが楽屋の長椅子連が良い味を出している。この楽屋でもチョットしたLiveは可能である。ウッドベースが立ててあり、金盥を利用した楽器が面白い。
今日は「ステーション」つぶやきバージョンで始めた。自分の得意技でもあるつぶやき、ささやきバージョンは人の評価はともかく自分の声を生かした弾き語りにはもってこいの演奏スタイルと自負している。深夜一人座ってボロローンと歌作りをしているときは決まってささやきバージョンだ。人生の時間からしてこの方が長い気がする。詩を吟味するには自分に向かって歌うとよく理解できる気がする。
ステージではつい気が入りすぎて涙がこぼれ落ちそうになったりする。気を付けなくてはいけない、涙漏れ。50年のYAMAKINGSONGSは追想、回想、思い出では語りつくせない、ホテルの横を流れる小川の潤いのような涙を伴った心持にさせてくれる。
たくさんの人たちの心の隅に長く色づいている歌を作ってきたという喜びを、今本当にかみしめている。拍手の大きさを聞けば分かるというもんだ。評論家の下手な講釈など必要ない。ネットのランキングなど僕には無意味である。そんな歌作りをしてこれた皆さんに大いなる拍手を送ります。
明日はいよいよ神様の故郷、出雲は宍道湖のほとり松江でこの旅の最終章を飾る。準備万端、喉のイラつきも24時間で取って見せる。

岡山市内を流れる西川のライトアップ


「きれいだな・・・・」


ブルーブルース最高!


ブルーブルースは素晴らしい会場だ

18日の神奈川新聞にインタビュー記事が掲載

2024年11月18日 | カテゴリー: スタッフ・ダイアリー  

周南ガンボ回天の願い

2024年11月17日 | カテゴリー: 山木康世  

ふきのとう時代、新幹線でこちらに来ると徳山の駅名がなじみだった。ソロになってガンボという店に来るようになって随分と時間が経つ。ガンボと言えば周南ガンボ、徳山ガンボではない。店の名前を山崎某かが付けたと言う。
今回は5年ぶりのlive。前回音響の彼女と「白い冬」を歌ったっけ。音合わせも2回ほどして、珍しい女性とのコラボだった。あれから5年も経つのか。青空を流れる雲の行方は何処へ?オーイ雲よ、また会おうな、というわけでガンボに来てる。スピーカーが巨大になっていて驚いた。1000キロワットほどもあるJBLは余裕の音を出していた。ちょっとしたホールをまかなえるほどの力のスピーカーだ。JBLといえば若かかりしころの憧れのアメリカのスピーカーメーカー。垂涎の的、水前寺清子。
あの日徳山港をい号潜水艦に搭載された回天。いったん出航したら戻ることの許されない人間魚雷回天。ひとり狭い船内に座して、目標の戦艦を目指して突入。祖国の勝利、繁栄を願って彼はひとり、胸中に去来するものは。彼の、彼たち先人のお陰で、今の日本、僕らがいることは確かだ。
戦争は愚かで勝者も敗者もない、と言われているが相変わらず地球上どこかで紛争の絶えない人類の歴史を鑑みると、決して上等な生き物ではない。
世界はつながっている、一国の独走が許されない時代に僕らは生きている。即刻住みよい世界を目指してリーダーたちは真の会議を開いて、孫子が露頭に迷わぬよう良い毎日、生活を心がけよう。YAMAKINGSONGSがその一役を担ったら本望である。
お忙しい中、みなさまありがとうございました。

大きな拍手をありがとうございました


ガンボでもマイペースを貫くいつものライブ


人間魚雷回天のレプリカ前で記念撮影

広島市/SIX ONE Live MOON 風来坊は暮れゆく秋の旅。

2024年11月16日 | カテゴリー: 山木康世  

広島は安芸の晩秋情景は今までの日本では考えられないほど暖かくやはり冬ではなく秋である。
初冬のはずだが確実に四季折々秋の章である。寒いより暖かいことはこの上なく良い。
空を見上げりゃ満月なのかココナッツムーンなのかオイラの目がゆがんでるのか、酔いのせいなのか哀歌が切なく口の端からこぼれ落ちてくる。
ふたりの夜は無情にもひとりぽっちの夜さ。北国では銀色の世界が始まってもうすぐ白い冬。歩道橋の下でダーティーマンひとり寒くはないか。今より磨き上げて大きくなったら黄昏のビールでも飲みながら今日というボーダーラインを越えていこう。それにしても生きてることは、奇跡と言えるかもしれないね。
電信柱の青大将がソロリソロリと這い上って行く。あの日の少年の魂は蒸発なんかしていない。オイラの心の中にいつだって会いにやってくる無言の魂は蒸発なんかしていない。
眠れない夜だった季節の夕暮れにひとり風来坊は暮れゆく秋の旅。

右の椅子の上にちっちゃいアヒルが…


天井からシャンデリアが釣り下がり、床にはフカフカの絨毯。ゴージャスな会場


まるで稲荷社の参道に奉納された鳥居のように、赤柱が並びます


お客様から納められた提灯もずらりと


広島ライブスタッフ、関係者とライブ終了後に

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