池袋ムーブメントスタジオ常識の殻に閉じこもるな
2024年05月07日 | カテゴリー: 山木倶楽部
今日のポイント「アジサイの花」「案山子と人と烏」のチューニングにあり。
小学生の頃より習った、西洋音楽の影響により余りにも西洋ナイズされて常識化された音楽の通念。いわゆるクラシックの基礎・はしくれを叩き込まれてきたようだ。僕がいま行っているのも、そのはしくれの延長線上にいる。すべて自分の脳の成せる技で、学習、記憶の賜物。無意識に音楽を50年も続けてきた。弾いていて、聴いていて心地良いもの。この単純な解釈で続けてきた。
しかし民謡や民族音楽の持っているスケール(音律)の面白さやシンプルさはなかなか体に馴染んでこない。しかしいざ日本の音律などは無意識に理解できる。血の成せる技。掛け値なく心酔できる音楽に遭遇することは難しい。アルコールなどが手伝うと、自分でも不思議なほどのめり込みや心酔感感に出会うことがある。いつもの常識や規律などが取り除かれることにあるのだろうか。
先日バイオリンの弾くアイリッシュスケールを聴いていてループされる音階が実に耳に心地良いのである。理屈や理論ではない感情が寄り添う感じなのである。
先の2曲に付き、ギターのオープンチューニングの響きを用いてみた。
レギュラーチューニングではなく、オープンで聞こえてくる響きでなるべく自由に演奏することに努めた。アドリブの持っている自由奔放さは遊びの心そのものである。
子供の持っている自由さからいつの間にか遠退いてしまった音楽の旅人は、前日の真夜中に取りつかれるようにギターを弾いていた。その結果が、この2曲だったのだ。あーあ面白かったなぁ。
お集まりの皆さん、如何だったでしょうか?面白がってくれましたか、それとも退屈だったですかねぇ。お読みの皆さんもご理解できたでしょうかねぇ?
5/4(土)南青山マンダラ30周年記念配心livelibrary
2024年05月05日 | カテゴリー: 山木康世
今日がみどりの日だったとは知らなかった。みどりの日と言えば4月29日、つまり昭和天皇誕生日の昭和の日と並んで、いつの間にか連休になりゴールデンウイークを形成していた。みどりの日は由縁など要しない祝日である。確かに国民にとっては連休は嬉しいところ。しかしワイドショーなどで煽られた名所や名店を目指して狭い道をワンサと押し掛けて大渋滞、それがまたワイドショーを構成する。なんとも嘆かわしい祝日である。毎年のことであるのに、懲りない国民。なんかシックリ文句なく遊び心豊かになれない車社会の現代。
そんな祝日の土曜日、青山、原宿、246には大勢の人であふれて賑わっていた。お天気も上々である。
今日は1月以来のマンダラである。30年の節目に何を思う。この日に生まれた人は30才である。相当な時間であるな。世の中も変わって流行る歌も変わらざるを得ない時間である。そこで音楽の店として変わらず立地し続けるには、それ相応なご苦労があったと想像する。店長Y氏とマネジャーT氏の暖かい心が、その苦労、困難を乗り越えて今に至っていると確信する。商売、金の前に人の心ありなのであるな。
liveをしていてこの心が薄い人の店では盛り上がらない。上部だけの音楽はつまらない。2時間の長丁場ではやり手も聞き手も飽きてしまう。終演後かけ上がる階段の足取りや心が軽くなって余韻が口をついて鼻唄のひとつでも口ずさんでお帰りいただきたい。顔色や瞳の輝きもキラキラになって細胞の一つ一つが若返る。良い音楽にはそんな働きがあるとずっと思っている。
次回は誕生日の日などに日程が合えばまた訪れたいと思った次第である。
お集まりの、配心先の皆々様お忙しいなか誠にありがとうございました。アディオスアミーゴ!
大津bochi bochi は琵琶湖畔の旧公会堂
2024年05月03日 | カテゴリー: 山木康世
5月3日、晴天の中、琵琶湖大津を後にする。予想通り車は多いが困惑の大渋滞ではない。
京都へ抜けるこ国道1号線、弥次さん喜多さんの東海道53次、大津から京都へぬける山道、あと一越えで目指す京都の町。二人の足取りも積もる旅の疲れも吹っ飛んで、一路京都へ。それでも一日はかかっただろう。
関西ツアー、兵庫湯村温泉から始まって最後の大津bochi bochi Cafe & Music Barは1年ぶり、マスタースタッフさんお元気でした。
この建物は旧大津公会堂で石造りのガッチリした建物で旧き良き近代建物のデザインで好きである。
マスターはiPadを片手にキッチリした音作りで、その昔の音の持っていただらしなさではなく寸分の隙間もない。本当にデジタルの音はクッキリスッキリで嫌な気分を除いてくれる。残響音は必要なのであるが、ともすれば余分な箱鳴りの悩ましさにせっかくのLiveが台無しということも昔は少なからずあった。僕みたいな成分の声質の持ち主はハッキリ聞こえるためにスピーカーのメーカーなど指定したものである。
最終日大津bochi bochi Cafe & Music Bar、地元大津、すぐお隣の京都、大阪、はたまた岡山、関東、遠くから高知あたりからも熱心なお客様の賜物で良きLiveLibraryが出来たことに感謝いたします。
偉大なる琵琶湖からの春風は、まっこと爽やかでいつまでも吹かれていたいと思うほど心地よい。希望の湖は昔から人間の営みを支えて、時には争いもあった。水がなければ生きていけない。水が時には反乱を起こし生命を奪っていった。しかし水の惑星たる由縁は、尊い生命の源の星なのである。水の持ってるしなやかさ、そこはかとないパワー、穏やかに、時には力強く面白く生きてゆこう。
弥次さん喜多さんが東京から京都まで旅をした決意は相当なものであったろう。先ず健脚でなくてはならない。負けてはいられない。
みなさんありがとうございました。東海道新幹線車内は思いのほか混雑ではございませんでした。
忘れてはいけない。山の持っている気高い姿も大事であるな。僕の好きな春の伊吹山を左手に見ながら。
南青山MANDALA30周年オメデトウー!
2024年05月02日 | カテゴリー: 山木康世
琵琶湖畔に来ている。
関西ツアー最終日ボチボチでLiveLibraryの日、実に久しぶりのお天道様だ。眼下には電車が行ったり来たり、さらに昔の数多くの名もなきお墓が見える。そして日本最大の湖、琵琶湖である。見ごたえのある風景。室内ではその昔お世話になった家電メーカーSANYO製のファンヒーターがかすかな音を立てて暖をくれる。
明後日4日土曜日、帰京したらお祝い30年の南青山MANDALAへ駆けつける。ソロの足掛かりに弾みを付けてくれた記念すべきお店が30年、中年の域に達したのだ。音楽を始めて20年目の開店、我は43歳、若かったなぁ、ヒヨッコだった。
南青山MANDALAは良いお店で年を取らない。店長を始めとするそこに働いている音楽人のココロが成せるものだ。
いつまでも年を取らない自分や音楽で有りたい。
シックで黒が基調の穏やかな南青山MANDALAに乾杯!
そして昔の我が思い出の南青山の地、年に2度ほどの訪問に何の歌を持っていこう。大げさに言えば聖地訪問の旅。
まず晴れであってほしい!
皆さん、お待ちしています。ご期待ください。
京都北区紫野ソーレカフェは太陽の珈琲店
2024年05月01日 | カテゴリー: 山木康世
アンティークでウッディなフォークギターがよく似合う太陽の温もりのお店におけるオールリクエストLive。
普段は冒頭のあいさつ代わりの歌は何にしよう、ふきのとう時代の歌は何曲ほど、最後は何で締めてアンコールに向かおう、とかそれなりに流れ、大げさに言えば演出を考えてLiveしている。Liveは水物、ギター1本でのLiveには集中力を要する、と同時に盛り上がりも必要だ。しかしあまり考えることはないのかもしれない。
今日のリクエストLiveはそんなことを教えてくれた。何よりも今歌っている歌が一人のお客様と共有して届いているという安心感が自分を前に気分よく進めてくれる。
2時間半に及ぶ夕刻のひと時、よどみなくつつがなく終えることができました。大きな会場であろうが小さな会場であろうが、そこに集うお客様のココロ一つ一つのたまものだと考えている。
有名な金閣寺が、さらに明後日の大津、琵琶湖が近くにあってちょっと驚き。北区とあったので思い込みで逆の方を思っていた。方向音痴はいつまでたっても治らない。
僕が対策としているのは、歩きながら目印となる店の名前や看板などをそらんじてマークを付けるようにしている。これは意外と功を奏する。脳はどのように記憶するか定かではないが、ある日覚えられなくなる日が来るかもしれない。そんなことを考えながら生きてゆく年齢になった。
言葉は変えることはしないが、ギターは縦横無尽に駆け抜けた方が面白い。メロディはsurfaceには書かれていない。記憶しかない。自分の若き日のさえずりを脳がどこまで記憶しているかで、その歌の個々の力を感じ入ることができる。
みなさんいかがだったでしょうか?
今日は曇天の中、雨でなくて何よりと神様に感謝して琵琶湖の街、大津へヤリスは歩を進めます。ツアー最終日へ向かってボチボチ出かけます。アディオスアミーゴ!
観光立国ニッポンの親分キョウト
2024年04月30日 | カテゴリー: 山木康世
訪問税という聞いたことのない税金を徴収するという。ばかげた話である。じゃーみんなで行くのやーめた、と言ったらどうなる。来てくださーいとあれほどアピールしておいて。
地元の人の困惑は分からないでもない。しかし誰も来なくなって過疎化して寂しい町になるより、みんなで工夫して問題はこなせないものか。
入湯税というのもある。温泉に入るのにも税金を取られる?
今度は駐車税というのもある。あまりにも車が多すぎて駐車場がなくてお寺が困っての税金だ。お寺自体は税金免除。
酒飲みも金を払って体を壊す時代。煙草飲みも同じだ。そもそも税金は考えたら可笑しな制度かもしれん。
人が普通に生きるのにも金を取られる。車を運転するのにも取られる。動かすガソリンにも取られる。
予想していた渋滞はゼロ。車はどこへ行ったのだろう?
京都市内の観光客による渋滞は、普段のときよりも緩和されている気がする。拍子抜け。こんなにスンナリ走れるとは、何か裏があるのではといぶかってしまった。みんなどこへ行ってるのだろう。朝のワイドなどのゴールデンウイーク大渋滞の過剰放題のおかげだろうか。それにしても人も車も少なすぎる。
今日のソメノでの配心LiveLibrary、いかがだったでしょう。僕自身は120点というところ。特に中盤から後半にかけて大満足のひと時だった。
起きてから始まるカラダの調子次第で今日一日のココロの点数が変わってくる。誰と会って何をして、どんなことに遭遇するか分からなくて面白いから生きていられる。いつ何時違った日常が降りかかってくるやもしれない。
今日に感謝して明日に期待を持って前進しよう。お金も大事だが、その前にやはり人の気持ちはもっと大事なところだろう。親分どうでしょうか、教えてください。
みなさまありがとうございました。
丑三つ時の黒門市場で配心行為
2024年04月29日 | カテゴリー: 山木康世
黒門市場は今一番のワード。大きな提灯に書かれた「黒門市場」何かと赤の縁起の良さに惹かれて、はたまた東大の赤門がスンナリ来るとことろ、黒門の響きと字面から奥深い配心を感じてしまった。何度も来ている大阪なのにお初の訪れであるな。
大阪の会場である「5ThStreet」はフォークギター、特にMartin系が店中に充満している中、ガラスケースの古いGibsonに目が留まる。Martin会社のオッサンが飛び出してGibsonを創ったと話に聞く。天下のMartinに何かモノ申したく、このオッサン自分の自由奔放スタイルのギターが欲しかったのだろう。Martinが赤門、しからばGibsonは黒門、そんなたとえが浮かんできた。
ならば配信も配心と行こうじゃないか。
何度かの「5ThStreet」からの配心、いかがだったでしょうか。50年フォークギター一筋の配心、やはりそこに愛があるかの台詞じゃないが愛は大事である。愛情のない能面のような音楽はつまらない。
五番街のマリーは今頃どこでどうしてるのだろう?きっと黒門市場で「へーラッシャイ!」と道行く人々に声をかけて元気に暮らしていることだろう。ニューヨークから大阪まで来ていたのだ。
やっと50年かかって歌心を素直に無心に配心できるようになった。みんなみんな皆様方のおかげだ。
♪どこまで走るのか いつまで走るのか
深夜をひとりで 長距離運転♪
さぁそろそろ寝なくちゃのブルースのフレーズが聞こえてくる。街中人間御礼の京都が待っている。
皆さま誠にありがとうございました。
前田さん、当たり前田のクラッカーじゃないけれど良い音、ありがとうございました。盛夏の中、また伺いますのでくれぐれもご自愛のほど宜しく。
湯村温泉悠々どんぐりの活力の元はゆで卵3個
2024年04月27日 | カテゴリー: 山木康世
新温泉町は平成17年に町村合併で誕生した兵庫県の町。山と温泉と海の幸の町。
ちなみに空の便で降り立った鳥取市は砂丘とコナンの町で、この市内あちこちにも温泉が豊富にあるとは知らなかった。それよりも関東人で鳥取とお隣の島根の区別がハッキリと分かる人は意外と少ないようだ。そしてトットリも取鳥の方がピッタリ来る気もするが。
話が横道にそれてしまった。
新温泉町の湯村温泉街にある夢千代記念館のそばを流れる98度の熱湯のような川にゆで卵を投げ入れて待つこと12分、まっこと美味なる玉子を3個頬張り今日のエネルギー源とする。
どんぐりは木造りの良いお店で今日のLIVEは半分成功という場の持っている力を感じたツアー初日、幸先の良い会場である。真ん中の心柱は力強い白木でガッチリ店を支えている。
マスターは同じ寅年生まれでなにかと気が合う。ママさんはスッキリ羨ましき贅肉ゼロの働き者、高知で言えばはちきん娘という感じだ。
中に入って右側壁一面に弁天様大旗を飾った。今日もお願い、弁天様−、一気に山木ワールドだ。
休憩前の前半はふきのとうの歌を並べた。当時中学生、高校生らしき贅肉つきまくり親父軍団の熱い視線を感じる。歌を介しての長い時間と絆を感じて、得も言われぬ感慨ひとしおの夕刻。一曲一曲にうなづくような熱い拍手をもらって50年選手はご満悦。最後の徐福伝説に至るまでの2時間超えのお初の兵庫湯村温泉悠々どんぐりLiveLibraryはつつがなく終演。
♪どんぐりコロコロドングリコ お池にハマってさぁたいへん ドジョウが出てきてコンバンワ 坊っちゃん一緒に歌いましょー♪
かなりトンでる歌であるなぁ。
<ラジオ出演のお知らせ>
2024年04月26日 | カテゴリー: 山木倶楽部九段支部
<ラジオ出演のお知らせ>
「大石吾朗 Premium G」
4月28日&5月5日(日)18:00 – 18:55
放送局一覧 https://peraichi.com/landing_pages/view/premium-g
「フォーク十三夜〜まだまだ青春〜」
5月5日(日)19:00~20:00
大分放送OBSラジオ
お池にプカプカと楽章の袋が浮かんでいる
2024年04月23日 | カテゴリー: 山木康世
昨日よりも7度も低い気温である。
池袋は上京した頃なにかと訪れた街である。ミスター長嶋の立教大学があり駅前には丸井が建っていた。ここの丸井で足りない家具や寝具の日常品を取り揃えたもんだ。しかし札幌の丸井とは全く別の会社である。なぜか札幌の丸井は丸井さんと、さんをつけて親しまれていた。
ムーブメントスタジオは新井薬師のかざあなと同系列の姉妹店である。ちょっとした芝居小屋で使い勝手の良い会場である。正面の壁に大旗を吊るした。この旗は予想以上の効果がある。夕刻の2時間この旗のお陰で山木ワールドをさらに加速させてくれる。無味乾燥な小屋になにも言わず意思を吹き込んでくれて今日のステージに華を添えてくれる。本当に良い華を73歳の当日、新宿で見つけたものである。
宇宙船のアダムとイヴは未だ落ち着きのない地球に眉をひそめ途方に暮れているが死者であふれた青い水の惑星では意味がない。それほどにまで憎しみ合って殺し合う理由がわからない。そのための宗教など聞いたことがない。救いを求める人のために有るのが宗教のはずだ。砲弾を作り出すための製鉄会社など認めない。普通の世界では犯罪であるのに戦争の名のもとに大勢の人が殺し合いをする。こんなことが許されるはずがない。
春を待っていたはずの桜の樹の下にペットボトルの空き瓶が。子供の頃にはなかった風景の一コマである。決して時間が経って土には戻らないペットボトル、おーいお茶である。風が吹いて、コロコロと僕の足元に転がってきた。
お忙しい中、皆様まことにありがとうございました。
126号瓦版花鰹会報の発送が待ってます。そして久方の西日本へ旅します。世間はゴールデンウイーク、如何様な賑いや混雑や渋滞が待っているのでしょうか?