幸せの花
2010年02月04日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
1994年から日記をつけている。
16年間毎日つけている。
誰に見せるでもない日記。むしろ後年の自分へのメッセージ。
自分はこのときこんなことをしていた、こんなことを思っていたんだぞという訳だ。
ブログなどで書く日記は日記ではないと思っている。
明らかに他者を意識して書くので、ある意味でフィクションである。
であるからして正直に記して何も他人を悲しませたり苦しませることはないのである。
嘘でもそこには幸せの花が咲いていなくてはならない。
今年もいつもの歩幅で大通りを歩いてゆく。
しかしまぁ記念の年だから大いに楽しんで道ばたの花々や生き物に道草を食っていこう。
<山木康世>
きいてきたよBourbon
2009年12月11日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
■昨夜のBourbonが効いた。Bourbonが北海道に上陸したのはそんなに古くはなく学生の頃の話だ。
■ススキノでBourbon祭りが開かれるという。噂では聞いていたアメリカの酒だ。何でも原宿では拓郎が「ペニーレーンでBourbonを」と歌ってもいる。
■とある一軒の洋風居酒屋で格安のBourbonを注文。今夜に限り2本注文すると1本の値段で良いと言う。そこを突け込まれた。やられた。この頃は酒のなんたるかを何も知らない。初めて口にするアメリカ南部、トウモロコシから作られるウイスキーに酔いしれた。調子に乗りすぎた。2本も空けてしまった。やはり俺の好きなフォークの国アメリカの酒は違うわい。本当に違っていた。等級の低い悪酔い酒だった。やがてチェックの柄シャツを着た大柄なアメリカ人農夫が頭の中に何人もやって来て「ウエルカムアメリカ、ビヴァジャパン」とガンガンやるもんだから、この始末。
■翌日五月にしてはまだ肌寒かった。何だか様子がいつもの朝とは違う。開放感にあふれた札幌の朝の空は見事なスカイブルー。何、空が私の上空に、風が私の回りに。いつもの部屋じゃないのかい?何と通勤客が行き交っているではないか。ということは外かい?!そこは駅前通のビルの下。器用に足を上へ向けて組んでいる。腕も組んでいる。警察の車が横を過ぎていった。何食わぬ顔で家へ戻った。やれやれ。寝直しだ。
きいてきたよBourbon
AmE7 Am Am E7 Am
男達は陽気に グラスを傾け
FMal7 Em7Dm7FMal7Em7 Am
タバコの煙 絡み付くようなBGM
AmE7 Am Am E7 Am
今夜は遅くなる 帰らないかも知れない
FMal7 Em7Dm7F Mal7 Em7 Am
訳もなく淋しい 雨のせいだけじゃないよ
E7 Am E7 Am
ドアを足で開けて ポケットの中の
E7 Am G E F E7
残り金指で数え 君に電話
F Em7 Dm7 F Em7 Dm7
効いてきたよBourbon 効いてきたよBourbon
いつもの道帰る 千鳥足で帰る
襟を正して RARIRUREROとつぶやく
ドアを足で開けて 赤鬼のように
角を出して仁王立ちの 君に乾杯
効いてきてよBourbon 効いてきたよBourbon
効いてきたよBourbon 効いてきたよBourbon
可愛いチャイナガール
2009年11月01日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
「可愛いチャイナガール」出てこーい。出番だぞ。
知る人ぞ知る無類のザーサイ好きだ。
中華料理店に入ったとする。
まずメニューで確認することは一品ものでザーサイがあるかどうか。あるかないかでそこの店での心持ちが変わってくる。
まず料理を頼むとする。一応上から下まで一瞥するが、心はほぼ決まっている。
「青椒牛肉絲」確率でこの料理が食いたくて中華料理屋に入ることが多いので、何にするかあまり悩まない。
「チンジャオロースお願いします。それとザーサイ」「ザーサイは付いてますが?」「あー他に一品ものでお願いします」
これで会話は終わり。どんな青椒牛肉絲が出てくるかは問題ではない。問題は、そうザーサイなのだ。
どのような形で土になっているのか知らない。あの味を表現するとしたらなんと言ったらいいのだろう。ザーサイしか持っていないあるようでないような不思議な味。あれを好きな子供がいたら教えてほしい。寝ぼけているようないないような、刺激的でないようなあるような。何とも不思議な味だ。色も形も美形とは言い難いザーサイ。食感も味のうちと思っているので歯ごたえのあるものの方が好きだ。堅くて歯が欠けそうなものの方が歯ごたえのないものよりましと感じている。まぁ欠けるのは困りものだが。
塩気は大事な味のポイントである。辛すぎず甘すぎず。漬け物の基本は全重量の4%と聞いたことがある。少し塩を抜いたものがよい。あまり塩抜きしたものは水っぽくてうまくない。ほどよい堅さがたまらなく、ギラギラと油で炒めて青ネギを切って乗せたりしたものはいただけない。
瓶詰めは深夜の酒の肴には良いが、論外である。あのようなものは細菜(サーサイ)と呼ぼう。
先日神田の店でうす緑色のザーサイを食した。いつもの黄土色とは違い見た目にも鮮やかである。そして口に入れると、これがまた何とも新鮮で良い、良い。58年生きてきてまだ一度しか口にしたことがないが、あれが食いたくて生きている。ちょっと大げさであるが生きている目的の一つであることは間違いない。
しかし昨今の中国食糧事情はどうなってるんだろう。嘆かわしいほどの汚染問題。何も気にしないで広大な中国から送られきたザーサイを大皿いっぱい食していた頃が懐かしい。気をつけて先ほどの瓶詰めの裏もよく見たら「原材料中国産」。キューリのキューちゃんや六文銭も真っ赤な生姜の細切り漬けも中国産だった。
近頃、あまり口にしていないザーサイ。近頃、あまり口にしていない中国産。何ともお粗末だった北京オリンピック開会式のチャイナガール。
そんなことを言いながら中華料理店には気にせず入っている。なんなんでしょうね。
可愛いチャイナガール 1992/12/31
E6 C#m A6 B7
赤く光るシルクのチュンサ チャイナレストランガール
F# E6 F#m B7 E6
胸元の孔雀の刺繍 銀のお皿持って
E6 C#m A6 B7
下さいな下さいな あつ燗のラオチュウを
E6 C#m A6 B7 E6
飲みましょう飲みましょう おいしいラオチュウを
E6
シャナナ シャナナ シャナナ
B7 E6
可愛い 可愛い チャイナガール
お店の中を歩くたびに チャイナレストランガール
スリットからのぞく足 とてもとてもセクシー
もう一本もう一本 今夜は楽しいね
飲みましょう飲みましょう 砂糖で甘くして
シャナナ シャナナ シャナナ
可愛い 可愛い チャイナガール
ユラユラとユラユラと怪しいランプの影
飲みましょう飲みましょう 更け行く秋のチャイナタウン
シャナナ シャナナ シャナナ
可愛い 可愛い チャイナガール
シャナナ シャナナ シャナナ
可愛い 可愛い チャイナガール
※E6→C6 C#m→Am A6→F6 B7→G7 F#→D F#m→Dm
風に吹かれてMinstrel
2009年10月30日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
1999年11月「ようこそ春の日日高路」電車ライブを行った。その5年前に北海道中央、南の日高海岸線をイメージしてこの歌を作った。
旅人が一人何かを忘れたいように旅を続ける。その先には岬が待っている。「何もない春」と歌われた名勝「襟裳岬」である。
旅人はなんて強い風なんだ、目も開けていられない、ここを終の棲家と決めて旅を終えよう。と思ったか、それともなんという猛々しい風なんだ。気落ちしていた私を奮い起こしてくれる。もう一度踵を返して更なる旅を続けよう。
物は考えよう。今まで向かい風だった風が踵を返すだけで追い風になった。旅人は颯爽と走るように岬を後にした。か、さぁどちらだろう。
「そんなに急いだって強い風が待っているだけ、まぁ少し休んで行きなされ。ほれ、お饅頭でも食べて休んで行きなされ」
おばあさんのくれた「ロマン」という名のお饅頭をほおばると、今まで急ぎすぎて忘れていた何かが口いっぱいに広がり涙が止めどもなく流れた。
利便、合理化という名の下に全国各地地名の見直し、合併が行われ、古くからの地名が消えてしまった。わけのわからないひらがなの地名が増えた。経済性だけで人を押しのけて生きてゆくには世の中は世知辛すぎる。たまには大粒の涙を流して、他人と共にしたい。心の寄り添いを感じて人が生きる意味を考えてみたい。
心は軽快にシャッフル、口笛を吹いて手拍子でも打ちながら旅を続けよう。
「風に吹かれてMinstrel」
Am Dm7 G7 Cmaj7
どこか遠くの町へ 海の見える風の町へ
E7 Am F Dm7 E7
足のむくまま気のむくままに 旅人になろう
Am Dm7 G7 Cmaj7
風に吹かれてMinstrel 終点のないひとり旅に
E7 Am F Dm7 E7 Am
かばん一つ手にぶら下げて 電車に揺られて
Am Dm G E7
春のホームに降り立って 夏の改札口を出て
Am Dm G E7 Am
秋の枯れ葉に身を任せ 冬に手紙を書こう君に
誰もいない海岸で 古ぼけた一枚の地図
胸のポケットから取り出して 道に広げてみた
心にぽっかり空いている 過去をつれづれに思い出せば
満たされぬままの月日だけが 手を振っていたよ
春のホームに降り立って 夏の改札口を出て
秋の枯れ葉に身を任せ 冬に手紙を書こう君に
春のホームに降り立って 夏の改札口を出て
秋の枯れ葉に身を任せ 冬に手紙を書こう君に
皇帝ペンギンオーロラの空へ
2009年10月29日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
運動不足は何も人間だけではない。ペンギンを冬の間外を散歩させた。それをみなに見てもらい喜んでもらおう。ある日誰かがそんな事を考えた。北海道のど真ん中、旭川の旭山動物園は何の変哲もないローカル動物園だったはずである。テレビになんか出ることも皆無だったろう。
それがペンギンに客の手の届くところを歩いてもらったところ大当たり。徐々に人気が出てきて、今や東南アジアからも観光客がワンサと飛行機に乗って団体で見に来るという。旭川空港は開港以来の満員盛況、連日人が絶えない。僕も先日この空港から帰京したが、驚いてしまった。なんのこっちゃペンギンもどきで。おまけに九重○○子さんも見かけたで。
世の中、何が当たるか分からない。今全国各地の動物園は頭をひねって動物たちの見せ方を研究中とか。
この歌を出した直後、何かのテレビコマーシャルで同じイメージの映像が流れたことがある。なんのこっちゃ、同じやないかと思った。それほどこのイメージが浮かんだときはやったと小躍りして大切にしていたのである。これからはあまり無闇に発表をしないで控えよう。ライブにどこの誰が聴きに来ているか分からない。キチンとCDで発表してからお披露目しよう。あれ以来僕のガードはグンと堅くなり、人を見たら泥棒と思うようになった。しかし、皇帝ペンギンが空を飛ぶなんて言う詞を疑がうこともしないで書いて、歌って、レコーディングまでしたのだから幸せなやっちゃなぁ。まさにジャンボジェットを零戦のプロペラエンジンで飛ばすようなものである。クワバラクワバラ。
ギターは岡崎倫典が弾いている。
「皇帝ペンギンオーロラの空へ」
D6 G6
シーパラダイスの 水槽の中
Em A7 D6
鳥のように泳ぐ 皇帝ペンギン
Bm Em A7 F#m
オーロラの下 南極で生まれて
Bm Em A7 F#m
連れてこられた 子供の頃に
G6 D6 G6 D6
見知らぬ国へ 遠くの国へ
閉じ込められた 氷の世界で
何を夢見てる 皇帝ペンギン
鳥なんだろか 魚みたいな気もする
水の中を すいすい飛んでる
偽りの海を 空のない海を
冬の夜空を 月明りの下
大地を蹴った 皇帝ペンギン
生まれ故郷の 南へ帰る夢見た
一列に並んで 編隊組んで
南極の空へ オーロラの空へ
南極の空へ オーロラの空へ
※2カポ。D6、G6恐れることなかれ。押さえる指を1本外すだけで味のあるコードになるんだから覚えない手はないぞ。
空いっぱいの星
2009年10月28日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
東京で見る夜空は寂しい限りの星くずが、ホント星のくずが黒い夜空に張り付いている。北風が強く吹く寒い冬の夜に北斗七星が確認されるときがたまにある。その時僕は思う。あの星々が光ったのはいつなんだろう。一番近い星で平安時代の頃と聞いたことがある。源氏物語で光源氏が恋の遍歴を重ねていた頃、遠い宇宙の彼方で発した光を僕は今見てるんだ。
山奥の宿で見上げた夜空は宝石箱をひっくり返した賑やかさだった。そこで北斗七星は確認できない。多すぎて夜空が眠りつけないと星のおしゃべりに耳をふさいでいる。あまりにも多い星くずに吸い込まれそうだ。美原で晴れた日にはいつも見ていたはずの夜空。当たり前の星の多さだった。父に背負われて学校で観た映画の帰り道、恐ろしいほどの星の数に圧倒されていた。
僕はやはり美原の夜空をいつも思い出している。無意識に願っているのだろう。幾ら目をこらしても見えないけれど、黒い夜空の向こう側で息を潜めてジッとこちらを伺っている感受性という星の輝きを見失うまいと必死なんだ。
三つ子の魂百まで。深呼吸をしてジッと目を閉じよう。
11月にぶんぶん書房より発売予定本「此此然然(コレコレシカジカ)」はジッと日の目を見ようと熟成中也。
「空いっぱいの星」
G G#dim Am Adim
その後元気でやっていますか
G C/G Dsus D
こちらは春一番が吹きました
C Am/C Bm Am D
もう何年も声も聞いてない
G G#dim Am Adim
あなたの顔も思い出せない
G C/G Dsus D
髪は長いですか短いですか
C Am/C Bm Am D
今でも変わらずに あの町に住んでるのですか
G Em Am D
梅は咲いたか 桜はまだですか
G Em Am D G
人生を気楽に 過ごしたいですね
F C/E D# Dsus D F C/E D# Dsus D
この頃少し 自分の生き方や
目指すところが見えてきました
長くて寒かった 冬の季節も
やっと終わりを告げましたね
梅は咲いたか 桜はまだですか
人生を気楽に 過ごしたいですね
Em G
吹雪の後に 空いっぱいの星
Em G
寒さの中で 大地にしっかりと
Em C
腕を組んで 空を見上げてる
Am D
今はそんなときの 気分に似てますね
梅は咲いたか 桜はまだですか
人生を気楽に 過ごしたいですね
梅は咲いたか 桜はまだですか
人生を気楽に 過ごしたいですね
※3カポGでレッツゴー。/は分数コードです。C/Gと言えばCのフォームでベースをGにする。難しそうに聞こえますが覚えれば簡単です。さぁチャレンジしてみよう!
Moon Light
2009年10月27日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
みなさんご無沙汰です。
誕生日にはたくさんのメッセージどもどもありがとうございます。
急に冷え込みが厳しくなったようなならないような。体調に気をつけて今日からコード復活です。
そんじゃ1995年発表の「道」のナンバーから行きましょうか。
週末には新札幌に全員集合、全員集合、エイエイオー!
「MOON LIGHT」
■東の空から大きな満月が妖しい光を放って昇ってきた。僕は一人旅の途中空を見上げてる。この満月を君も見てるだろうか。
ウサギが餅つきをしているぞ、と昔の人は目撃した。それがどこのどいつだか知らないが、月までロケットで飛んで行きやがって、ウサギどころか臼も杵も見あたらなかったって報告。その代わりに旗を立ててきたって言うから不届き千万。
静寂色白の月は、それでも語りかけてくる。あれは嘘だよ。まだ誰も来てなんかいませんよ。今だって、ウサギが汗びっしょりでウンセウンセって餅をついて地球にばらまいています。
歩道橋から見る月が桜の枯れた葉っぱに引っかかっている。春になったらウサギのついた紅白の餅は春爛漫を桜花になって謳歌。そんでもって君と僕は満月を見に、ウサギを見に小高い丘へと出かける。
Moon Light
A Amaj7 Bm7 E7
あなたを誘って 月夜の晩に
Bm7 E7 Bm7 E7Eaug
歩きましょうか 春になったら
A Amaj7Bm7E7 A Amaj7Bm7E7
思い出の小道を 踏切を渡って
A Amaj7 Bm7E7 A
白い灯台の見える 小高い丘の上まで
A Amaj7 Bm7
野に咲く花を起こさないように
E7 A
あなたを誘って歩きましょうか
Bm7 E7 A Amaj7
ひとり見てる Moon Light
Bm7E7 A
夢を見せてよ Moon Light
あなたと二人で 月夜の晩に
歌いましょうか 春になったら
誰も皆ひとりの 淋しさを友達に
幼いころ良く歌った 心優しいメロディ
※よーく見たらおおむね A(G) Amaj7(Gmaj7) Bm7(Am7) E7(D7) の繰り返しと言うことに気がつくでしょう。満月にウサギを見つけるより簡単でしょう?2カポのGでやってみましょう。
夜空の星を起こさないように
あなたと二人で歌いましょうか
幼いころ良く歌った 心優しいメロディ
夜空の星を起こさないように
あなたと二人で歌いましょうか
ひとり見てる Moon Light
夢を見せてよ Moon Light
Goodnight Goodnight
2009年10月22日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
いよいよ「嶺上開花」最後の歌であります。と同時に今日が発売日、と同時に小生58歳の誕生日であります。バンザーイ!
どうですか、みなさん楽しんでいただけましたですか?
ご質問などございましたら、どうぞ花鰹BBSの方へでもお寄せ下さい。
多少今までの歌とは違った響きで聞こえてくることと思います。
まず1弦D 2弦Aに落とし3カポGが基本である。
最後の最後に録音された歌である。
当初創った時の歌詞は
「グッドナイト グッドナイト」
ほら ごらん 星が キラキラ光ってる
夜という ゆりかごに 抱かれて 眠れ
うり坊たちが 空を 12年の旅に出た
ネズミたちが 目をこすって 手を振っている
グッドナイト グッドナイト グッドナイト
ねえ ひとりぽっちで 寂しい夜だったら
涙吹いて ここへ来て 一緒に星見よう
僕たちはみんな 星の子供たちだ
目に見えぬ友情という 糸でつながってる
グッドナイト グッドナイト グッドナイト
このような歌詞が付いていた。猪の年が終わって子年になった時の宇宙の壮大なドラマを書いたのだ。なんちゃって。
以上で4年ぶりのCD「嶺上開花」は幕を閉じるのです。最後の歌なので各自勉強も進んだことでしょうから、ここは自ら探ってみてちょうだい。
みなさんとご家族のかた、および私自身の家族も含めた「愛」という絆を大切に生きていきましょう。
「Goodnight Goodnight」
ほら ごらん 星が キラキラ光ってる
涙吹いて ここへ来て 一緒に星見よう
僕たちはみんな 星の子供たちだ
目に見えない愛という 糸でつながってる
Goodnight Goodnight Goodnight
GOODNIGHT
ダムに沈んだ町
2009年10月21日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
中学の頃、我が家にアパート住まいをしていた人に連れられて札幌の郊外、豊平峡に行ったことがある。豊平川の上流に当たる豊平峡は数年でダムの底に沈むという。岩に腰掛けておにぎりを頬張り、遙か頭上の岩肌に書かれたペンキの白文字を見ていた。ここが水の底になるのか、あそこが水面か。何とも複雑な気持ちだった。ここを塞ぐダムの巨大さを想像して大人はなんと言うことをするんだろうと感心した。水の力で壊れないのかなぁ。どれほどの量のコンクリートで固めるのだろう。この岩も、木も、みんなみんな水の底と言うことか。
今、ダムの是非が問われている。昔のダムには泥が想像以上にたまって使い物にならなくなるという話を聞いた。事の真相はいかに。
ドブロがCDでは良い感じを出していると思っている。音にならない弦とスライドバーのこすれる金属音が効果的に聞こえてくる。風の音は楽器で創り出された音である。
「ダムに沈んだ町」
Bm D Bm
風が吹くのを止めた町 立ち尽くす電信柱
D Bm A Bm
畑や道路も家々も 水の底に沈む町
Bm D Bm
最後の暮らしを打ち切って 火の始末戸締りをして
D Bm A Bm
住み慣れた家から土地から 深い谷底の町から
Gmaj7 D Gmaj7 DF#7
ダムに沈んだ町 深く水の底に
Bm E Gmaj7 Bm
沈黙と暗闇が 冷たく広がる町
Gmaj7 Bm Gmaj7 Bm
ウーウーウーウー
地図の上から消えた町 習慣や古い伝統
祭の笛や太鼓の音も 泡のように消えた町
ダムに沈んだ町 深く水の底に
沈黙と暗闇が 冷たく広がる町
町が沈んだ夜 黒い烏が
高い木の上で いつまでも鳴いていた
人が人のために 自分の生活や
自分の故郷を 犠牲にできるだろか
ウーウーウーウー
My Car
2009年10月20日 | カテゴリー: ミュージック・コラム
車の運転で覚えたことの一つにバックミラーやサイドミラーで後ろを確認しなければ危ないと言うことだ。それまでこのように道を見て走ったり歩いたりすることは考えても見なかった。どれほど自分中心で歩んでいたことか。前にいる人への気遣いは十分していたつもりだ。後ろの人にも気を遣うことが我が身を守ることにもなるとは知らなかった。
それと横断歩道を渡っている人がよく見えると言うこと。こんなに丸見えだったとは知らなかった。免許取得前の自分は横断歩道でも脇道でもどこでも一緒の気分で歩いていた。信号待ちの運転手は通り過ぎる人をジッと見続けることが出来る。かつての僕のような無知の人をのぞいているというのは、ある種のぞきのような気もする。
マニュアルで免許を取得したのだが、このマニュアル車のギアの入り方で一日の善し悪しを占ったりした日もある。今ではオートマチックなのでハンドルさばきくらいしか運転技術に個人差がなくなったが、マニュアル車は両手両足の世界だったので全身を使っての運転だったんだと後になって気づいた次第だ。雪の坂道発進の苦い思い出に背筋が凍り付き、笑いがこみ上げてくる。二度とない若葉マークのパニックな自分に乾杯だ。
レコーディングではマンドリンの一人二役。テイク2でOKを出した。ここは一気呵成にと、その日の深夜、最後の歌へと臨んだ。そしてあばよと我が家に帰って行った。
「My Car」
G C G C
そんなにお前を気に入ってる わけじゃないけど
G C G D7 G
選んだ相手の中では一番 光っていたのさ
G C G C
一年坊主の新米ドライバー 自慢じゃないけど
G C G D7 G
免許の取り立て車の良し悪し 分かるはずもなし
G Em G F D7
*My Car My Car Safty Drive My Car
G C G D7 G G D7 G
安全運転シートベルト 今日もエンジン快調*
冬の寒さに雪を被って ずっと待っていた
ひとつき近くのツアーの最中 ずっと日影で
室内入れば天然フリーザー ハンドル冷たくて
タイヤはスリップ出るに出られぬ 雪の駐車場
*繰返し*
お前を連れて長い道中 東京くんだり
フェリーに乗って目指す東京 東北縦貫道
朝焼け空に涼しい空気 体に感じて
地平遥かな雪を抱いた 岩手の山麓
*繰返し*
比べものにならないほどの 車の多さに
驚いたり恐がったり 花の東京新宿
一年坊主の新米ドライバー 自慢じゃないけど
斜線変更Uターン禁止 アクセル全開
*繰返し*